まとめ・雑学

生田神社を囲む八社を巡って厄払い【神戸八社巡り】節分の風習

神戸の繁華街、三宮駅からすぐの場所に鎮座する生田神社。

縁結びのパワースポットとしても有名な生田神社を囲むように「一宮」から「八宮」までの数字がついた神社が鎮座しているのをご存じでしょうか?

この一宮~八宮までの8つの神社は、「生田裔神八社(いくたえいしんはちしゃ)」、通称「神戸八社(こうべはちしゃ)」と呼ばれています。

この神戸八社は、古来から「節分の日に巡拝することで厄除けになる」と言われ、今でも多くの方が八社巡りをされています。

今回は、神戸市街を観光しながら神社を巡ることができてる「神戸八社巡り」をご紹介します。

もちろん御朱印もいただけますよ!

生田神社についてはこちら

神戸八社巡りとは?

神戸八社巡りとは、神戸市内に点在する一宮神社から八宮神社を巡拝することです。

生田神社を建立した神功皇后が、神のお告げにより生田神社周辺の八社を巡拝したのですが、 その後、神功皇后の参拝した順に一宮~八宮の名前が付けられたと言われています。

神戸には、古来より節分の日に八社を巡拝して、厄を払って願いを祈るという風習がありました。

現在は、節分に限らず年中神戸八社巡りを楽しむ参拝者を多く見かけます。

神戸八社は一日で巡れる?

上のマップのAから順にG地点まで一宮神社から八宮神社の八社が点在していて、八社を1日で巡れます。

「一宮神社」から「八宮神社」までは、距離にすると約13Km、歩いて約3時間ほどのコースです。

神戸市内の観光スポットにも近いため、途中で少し観光もしたくなったり、ずっと休憩なしで歩き続けるのも味気ないですし、神戸グルメも味わいたくなることを考えると、3時間ですべて巡れるわけではありませんが、八社巡りだけなら1日で十分巡れます。

ただ、今回は1日で巡るのは断念して、最後の1社だけ次の日に訪れました

理由は2つです。

1:スタート時間が午後だったこと

2:三宮神社にトラップがあったこと

ランチ中に、以前から気になっていた「神戸八社巡りをしてみよう!」ということになり、スタートしたのはもう12時を過ぎていました。

2の理由については、三宮神社ご紹介の時に詳しく解説させていただきますが、三宮神社さえ調整できれば、午後からスタートしたとしても1日で八社巡りは可能です。

神戸八社ご紹介

それでは、一宮神社~八宮神社をご紹介していきましょう。

ちなみに六宮神社は明治時代ごろまでは、現在の大倉山公園南側に鎮座していたのですが、小学校建設により立ち退きとなり、八宮神社に合祀されました。

そのため八社とはいえ、巡る場所は7か所と言うことになります。

八社を巡る順番は、一宮から順番に巡る必要はないようですが、今回の巡拝は①から数字の順で、すべて徒歩で巡りました。

一宮(いちのみや)神社

まず一宮神社は、三ノ宮駅から北野異人館街方面に向かって歩きます。

緩やかな坂道を進み、北野坂から路地を入ってすぐのところに鎮座しています。

駅から徒歩約15分ほどですが、異人館に向かって観光の方がたくさん歩いていて、まったく苦になりません。

一宮神社は、もともとは市の宮だったそうです。

一宮神社
住所:神戸市中央区山本通1-3-5
電話:078-221-1281
拝観時間:9:00~17:00

二宮(にのみや)神社

一宮神社参拝を終え、続いて二宮神社に向かいます。

一宮神社からは徒歩約8分ほどで、三宮駅からも徒歩約8分ほどの場所に鎮座しています。

一宮神社へは観光スポットへ向かう賑やかな通りを通りますが、二宮神社辺りは、昔懐かしい商店街があってお店はほとんど開いてはいなかったのですが、昭和レトロを巡るワクワクスポットと言う感じでした。

二宮神社
住所:神戸市中央区二宮町3-1-12
電話:078-221-4786
拝観時間:7:00~17:00
HP:http://www.ninomiyajinja.or.jp/

三宮(さんのみや)神社

二宮神社から、神戸大丸デパートのすぐそばに鎮座する三宮神社へは、徒歩約18分ほどかかります。

ちょっと歩く距離が長くなってきて、「え?乗り物に乗る?」って言いたくなりますよね。

でも、二宮神社から三宮神社を目指して約8分ほど歩いて三ノ宮駅に到着すると、「後10分ほど歩けば三宮神社に着くなら歩けるね」という感覚に襲われますww。

しかも、三ノ宮駅からはセンター街など繁華街を通り、歩いているよりショッピングや観光気分が楽しめます。

繁華街に突然現れるのですが、ここだけは周りと違う空間と言う感じで、多くの参拝者がいます。

八社巡りの中でも一番知名度が高いのが三宮神社で、神戸一の繁華街「三宮」の地名の由来となった神社です。

三宮神社で御朱印をいただくなら参拝時間要注意!!※追加情報あり

はい、ここで、今回の神戸八社巡りを1日で巡れなかった理由の一つ

「三宮神社のトラップ」のご説明をしましょう。

三宮神社は、多くの参拝者が訪れる人気の神社で、参拝時間は7:00~16:00です。

至って普通の参拝時間で、今までも何度か参拝した時には、何の不都合も起きませんでした。

ところが、御朱印受付時間は参拝時間とは別になっています!!⇒(これについては、下の※追加情報※で詳しく)

社務所には上のような掲示があり、時間外に行くと中には人がいるのですが、窓が閉まっています。

参拝した日の御朱印受付は14:00~15:30・・・。

しかもよく見ると「Monday~Saturday」と書かれています。月曜日から土曜日!!!日曜日は社務所しまっているようです。

到着したのは13:30ごろ・・・。

社務所があくま30分という微妙な待ち時間で、迷ったものの境内で30分待ちました。

待っている間にドンドン御朱印を持った参拝者が増え、待ち人2番目だったにも関わらず並び遅れてしまい、御朱印をいただけたのは、14:30・・・。

思いもしなかったロスタイムにやられてしまいました。

ちなみに、調べてみると皆さん記載されている御朱印受付時間まちまちでした。

どうやら月によって受付時間が変わるようなので、必ず御朱印受付時間を調べて、この時間に三宮神社に参拝できるようにコースを考えましょう!確認は、三宮神社のHPのお知らせが確実ですよ!

こちらの記事については、後日参拝された方から訂正の情報をいただきました。

感謝です!

※追加情報※

三宮神社の御朱印受付時間14:00~15:30は、御朱印(御朱印帳など白紙に神社名の筆書きと朱印が押されたもの)の受付時間

「八社巡拝のしおり」や神戸市交通局でもらえる「交通局御朱印帳」への御朱印は、社務所に人がいれば(大体10時から17時)授かれます

理由は、前述の一般の御朱印は専門の人が作られるのに対して、後述のしおりなどの御朱印は社務所の誰でもが対応できるからということです。

上記内容、N様より提供いただきました。ありがとうございました。

社務所に人がいれば八社めぐりの御朱印は授かれるようですので、

参拝される日は、社務所に人がいらっしゃるかどうか、確認してから行かれることをおススメします。

三宮神社
住所:神戸市中央区三宮町2-4-4
電話:078-331-2873
拝観時間:7:00~16:00
HP:http://sannomiyajinja.jp/

四宮(よのみや)神社

続いて三宮神社から四宮神社へは、徒歩約17分ほどかかります。

三宮神社から元町駅までは歩いて6~7分ほど、そこから兵庫県庁の辺りに鎮座する四宮神社までは歩いて10~11分ほどになります。

四宮神社は、神戸市営地下鉄西神、山手線 県庁前駅から徒歩約3分ほどで、最寄駅から近いのですが、地下鉄に乗るために三ノ宮駅方面に歩いて電車を使っても、あまり所要時間短縮になりません。

四宮神社は、マンションやビルが並ぶ中、突然現れてマンションとマンションの間で朱塗り社殿が鮮やかできれいな神社です。

前を通ると、いつでも参拝者の姿を見かけ、多くの人に親しまれている神社です。

四宮神社
住所:神戸市中央区中山手通五丁目2-13
電話:078-382-043
境内自由

五宮(ごのみや)神社

正直、四宮神社までの道のりは楽勝です。

残す五宮以降の移動が、神戸八社巡り本番と言う感じです。

写真の背景が、さっきまでのビルとは違って長閑な山になっています。

四宮神社から五宮神社へは、徒歩約19分の道のりです。

北へと移動するため、坂道も多くなり繁華街もなく、ひたすら進んでいくと、狭い路地をふさぐように大木がせり出しているのに驚き、横を見ると五宮神社があって、ホッとしますww。

青い空と山、開けた境内で子供たちが遊んでいて、とても気持ちの良い場所でした。

五宮神社
住所:神戸市兵庫区五宮町22-10
電話:078-361-3450
HP:http://www.kobe-gionjinjya.com/

六宮(ろくみや)・八宮(はちのみや)神社

次は六宮神社ですが、先ほどもお伝えした通り、六宮神社は八宮神社に合祀されているため、八宮神社を目指します。

五宮神社へと北上しましたが、今度はひたすら南下します。

大倉山公園付近までやってきたら、あともう少し五宮神社から徒歩約17分ほどです。

六宮神社は、もともとこの八宮神社から300mほどしか離れていない場所に鎮座していました。

現在は、本殿の向かって右側を六宮神社、左側を八宮神社として鎮座しているのだそうです。

御朱印は、六宮・八宮とも社務所でいただけます。

一宮から順番に御朱印をいただいている場合は、七宮神社のページを開けて書いてもらえますよ。

六宮・八宮神社
住所:神戸市中央区楠町3-4-13
電話:078-341-6920

七宮(しちのみや)神社

いよいよ最後の一社、七宮神社です!

とはいっても、六宮・八宮神社から七宮神社までの移動距離が一番長く、徒歩約23分ほどかかります。

ここまで来て三宮神社での時間ロスがボディブローのように効いてきました。

最後の最後だけ乗り物移動も考えましたが、七宮神社の受付時間は1630までです。

夏なら日が長いので無理して突撃したかもしれませんが、綺麗な写真も撮りたいし、慌ただしく参拝するのも嫌ということで、七宮神社は翌日に持ち越しました。

と言うわけで、八宮神社から七宮神社までは徒歩約23分ほどですが、翌日神戸駅から約13分ほど歩いて七宮神社に到着です。

阪神高速の高架沿い、大きな交差点のすぐそばに鎮座していて、八社の中で一番大きな神社です。

ゴールです!

七宮神社
住所:神戸市兵庫区七宮町2-3-21
電話:078-671-3338
受付時間 9:00~16:30
HP:https://shitinomiya.com/

調べもせずに巡拝したため、予想外なこともあって1日で巡り切れませんでしたが、全て歩いて巡った神戸八社、達成感があるし運動にもなるし、めちゃめちゃ気持ちよかったです!

神戸八社巡り移動手段

神戸八社巡りは、距離にすると約13㎞、そんなに歩けないと思う方もいらっしゃると思います。

すべてを歩かなくても、バスや電車を利用することもできます。

神戸市交通局では、バス・地下鉄の主な系統ルート、バス停の案内もしています。

また、移動の地図も書かれている「交通局御朱印帳」も駅の窓口や神戸市インフォメーションセンターで無料配布しているそうです。
神戸市交通局ホームページをぜひチェックしてみてください!

車で巡る方は、八社は繁華街や住宅街にあって小さな神社が多いため、駐車場を完備していないところもあります。ご注意ください。

電車、バス、どちらにしても駅や停留所まで歩くことは想定して、歩きやすい恰好でお出かけください。

Pickup

1

2025年は、「巳年(みどし)」! 十二支の中でも巳年(みどし)「蛇(へび)」は、金運や財運、さらには健康や再生をもたらす縁起の良い年とされています。 昔から、白蛇や蛇神を祀る神社は「特別なご利益があ ...

2

金色に輝き住宅街でかなり目立つ鳥居をくぐって参拝する「御金(みかね)神社」 京都で最強とも言われる金運パワースポットとして有名な神社です。 金運UPを願う参拝者が多く、境内にはお金にまつわる願いが書か ...

3

京都には、パワースポットがたくさんあります。 そんな中から今回は、縁結び&恋愛成就パワースポットと言われる神社を8社厳選してご紹介します。 ご紹介する神社はどれも、京都を堪能できる場所にありますよ! ...

4

東京・品川区に鎮座する「蛇窪神社(上神明天祖神社)」は、強力な金運上昇パワーで知られています。 特に、「己巳の日(つちのとみのひ)」に参拝することで得られるご利益が特別とされ、金運を願う参拝者がこの日 ...

5

神奈川県に、全国で唯一八方除(はっぽうよけ)の御神徳があると言われている神社があります。 初詣には、三が日で約50万人が訪れる寒川神社は、参拝者が後を絶たない人気の神社です。 今回は、寒川神社の見どこ ...

6

大阪「住吉大社」、毎月初めの辰の日におまいりする「初辰まいり(はったつさん)」は、商売発達・家内安全を願って遠方から訪れる人も多く、早朝から大勢の参拝客で賑わいます。 今回は、住吉大社の「初辰まいり( ...

7

今では全国各地で行われている「七福神巡礼」ですが、実は京都が発祥の地と言われていて、古くから⾏われていました。 特に新春に巡拝すると「七難即滅、七福即⽣極まりなし」といわれ、功徳が⼤きいとされています ...

8

京都の有名観光スポットの一つ「八坂神社」京都の祇園を守り続けてきた神社です。 八坂神社は、街のシンボル的存在でもあり「祇園さん」という呼ばれ親しまれています。 とくに縁結びと美容にご利益があると言われ ...

9

「大阪で交通安全祈願と言えば成田山不動尊!」というほど、成田山不動尊は交通安全祈願で有名なお寺です。 なんと!ご祈祷車台数は年間20万台!年間参詣者数も200万人を超す人気のお寺です。 今回はそんな成 ...

10

七福神の一柱、商売繁盛の神様「えべっさん」で知られるパワースポット今宮戎神社 年の初めに行われる十日戎(とおかえびす)は、3日間で100万人を超える参拝者が訪れます。 今回は、今宮戎神社の十日戎、宵戎 ...

11

京都にある伏見稲荷大社は、全国約3万社の稲荷神社の総本宮で、商売繁盛や五穀豊穣、家内安全といった多くのご利益があることで知られています。 そのシンボルともいえるのが神の使い「キツネ」です。 境内には、 ...

12

東京観光で外せないスポット・浅草寺(せんそうじ)。628年の創建と伝わり、東京都内最古の寺院としても知られています。 雷門、仲見世通り、本堂など見どころが満載で、家族連れや友人との観光にぴったりです。 ...

13

厄年の時って「悪い事がおきる」とか「物事が上手くいかない」とか「周りの人に不運が起きる」とか、なんだか怖いと思わずにはいられないことを色々言われますよね。 「気持ちの問題でしょ?」と思いつつ、どうして ...

14

京都には、年のはじめに今年1年の無事を願って神社巡拝をする「十六社朱印めぐり」があります。 毎年、十六社朱印めぐり専用の無料御朱印帳も用意され、期間の終わりに近づくと専用御朱印帳がなくなるほど人気の神 ...

15

奈良県吉野郡天川村にある「天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)」は、「神様に呼ばれた人だけがたどり着ける」ともいわれる、特別なエネルギーを持つ神社です。 水と芸能を司る神様として信仰され、芸 ...

-まとめ・雑学