大阪「堂島」の地名の由来、超斬新デザインのお堂「堂島薬師堂」

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大阪キタの23階建てオフィスビル「堂島アバンザ」の敷地内には、「堂島」の地名の由来となった「堂島薬師堂」があります。

今日は、お堂と呼ぶにはモダンで、まるで大きなミラーボールが置かれているような、特徴的な「堂島薬師堂」の歴史と節分お水汲み祭りをご紹介します。

目次

堂島薬師堂

堂島薬師堂は、その近代的な見た目に反して、古くは推古天皇の時代から当地にあったと伝えられる由緒あるお寺です。

推古天皇元年(593年)、勅命により聖徳太子が四天王寺を造営した際に、難破した船が漂着した島に「お堂」を建てたのが起源と伝えられ、「なにわの守護」として信仰を集めていました。

「堂島」の地名は「お堂のある島」から来ていて、このお堂が由来となったと言われています。

元々現在の場所にあったのですが、戦後の毎日新聞社増築の際に、薬師堂は東向いに移設されました。そして、堂島アバンザを建設するにあたり、元あった場所に戻ったのです。

堂島薬師堂の見どころ

堂島アバンザの北東側に回ると、オブジェ?モニュメント?と勘違いしてしまうような金ピカの建物が現れます。

これが、堂島薬師堂です。

平成12年に建てられた現在のお堂島は、三角形のミラーガラス127枚を組み合わせた球形になっていて、直径は約7.5mあります。

周りは池になっていて、水掛け弁財天が祀られています。

写真手前の柄杓で堂島薬師堂弁財天様に水を掛けるようになっています。

また蓮のオブジェや、お堂の前には「合掌」をモチーフとした燭台アートが設置され、堂島薬師堂の歴史を記した由緒書きなどもあります。

お堂内には、中央にご本尊の薬師如来、左に地蔵菩薩、右に弘法大師が安置されています。

扉の中央辺りにお賽銭の入れ口があって、外からお参りをします。

遠目から見るお堂と、近づいて薬師堂をお参りさせていただく時のギャップがすごくて、インパクトがあります。

現在の薬師堂のすぐ東側に仁王像がたっています。

距離的にはすぐ近くなのですが、この像の立っている細い路地を少し入った場所に、一時薬師堂を移転していた薬師堂跡があります。

建物は薬師堂のときの形のままなので、寺務所かなにかとして利用されているのかと思ったのですが、どうやら料理屋さんになっているようです。

2月3日節分の催し:堂島薬師堂「節分お水汲み祭り」

1999(平成11)年、堂島アバンザに新たに建て替えられた薬師堂で、2004(平成16)年から始まったのが「堂島薬師堂節分お水汲み祭り」です。

江戸期から受け継がれてきた「節分祭」と、水都大阪の再生と活性化のための儀式「堂島薬師堂お水汲み」が一体となったお祭りは、堂島・北新地の新たな伝統行事となっています。

例年、堂島薬師堂で奈良薬師寺僧侶による節分法要、薬師寺で祈祷された「お香水」を汲む「お水汲み」が行われます。

そして、山法師ホラ貝を吹き鳴らし、薬師堂から放たれた7体の鬼が堂島北新地を徘徊する堂島の「鬼追い」、かみしも姿の男が「福は内、鬼は外」と豆まき他、盛りだくさんの行事となっています。

堂島薬師堂のご本尊である薬師如来は病苦を救う仏様ですが、堂島薬師堂の周辺は大阪キタの高級歓楽街「北新地」なこともあって、参拝される方のおおくが、北新地でお店を構えている方々のため、無病息災、商売繁盛を願う「節分お水汲み祭り」となっています。

堂島薬師堂アクセス

住所:大阪府大阪市北区堂島1丁目6−20
電話:0663433636
アクセス:JR東西線「北新地駅」、地下鉄四つ橋線「西梅田駅」徒歩約3分

大阪駅、梅田駅からも徒歩圏内で、堂島地下街をぬければ雨の心配もありません。

実は、何度も前を通ったことがあったのに、たまたまGoogleマップを見ていて「堂島薬師堂」の文字を発見するまで、この球体がお堂だと気づいていませんでした。

なかなか気づきにくい「お堂」だけど、斬新デザインでかなり目立っている「堂島薬師堂」へ、ぜひ参拝してみてはいかがでしょうか。

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