まとめ・雑学

【京都・城南宮】旧暦にいただく「七草粥」

お正月三が日が過ぎ1月7日に食べる「七草粥」は、平安時代にはあったと言われています。

その風習は今も受け継がれ、スーパーに並んだ春の七草を買い求める姿も多く見かけます。

そんな七草粥ですが、京都伏見にある城南宮では、お正月の1月7日ではなく、旧暦の正月7日に近い2月11日に毎年「七草粥接待」が行われています。

今回は、3年分ぶりに開催された城南宮の七草粥の日の催しをご紹介します!

城南宮:七草粥の日

城南宮の「七草粥の日」は、毎年恒例の年中行事なのですが、このところはコロナ渦ということもあり開催中止となっていました。

今年は3年ぶりに、例年通り2月11日に開催されると言うことで、行ってまいりました!

城南宮の七草粥をいただきに

ちなみに、令和5年(2023年)は、事前予約制で往復はがきのみの受付となっていました。

午前10時~午後3時30分の間で30分きざみの予約制で、開催日の数日前には、各時間帯40名ほどの当日券を発行するとの発表がありました。

春の七草、セリ・ナズナ・スズナ・スズシロ・ホトケノザ・ゴギョウ・ハコベラを神前に供え、無病息災と健康長寿を祈願します。

朱色の鳥居正面の拝殿には、春の七草が供えられています。

お粥は、城南宮神苑で栽培、収穫された七草などが使われます。

春先に若菜を贈って息災を祈願する風習は『源氏物語』若菜の巻にも登場します。

本殿へお参りをしたら、お粥をいただきに祭館に移動します。

当日券の方は、1階でお粥をいただいていました。

予約のはがきを受付で渡すと、予約席の引換券をいただき、祭館の2階へ案内されました。

引換券と一緒に渡された水色の神には、「春の七草」と「七草粥唱え歌」と「七草粥の十徳」が書かれています。

七草粥唱え歌は、会場内で繰り返し流れていて、おかゆを食べ終わって出るころには、頭の中は七草粥唱え歌でいっぱいになりました。

書かれていた七草粥の十徳をご紹介しておきます。

「七草粥の十徳」

一、色…顔色光沢なり
一、力…気力健康なり
一、寿…寿命延永なり
一、楽…身体安適なり
一、詞清弁…言語清朗なり
一、消飢…飢えを消す
一、消渇…渇きを消す
一、除風…風邪を除く
一、除宿食…宿食(消化しないで胃にたまる)を除く
一、大小便通達なり…これ最も肝要なり

~ 城南宮 ~

無病息災・健康長寿を祈願していただく七草粥、本当に身体によいことがたくさんあるんですね。

2階に上がると、すぐに巫女さんが受付しているので、引換券を渡していよいよお粥をいただきます。

真っ白なお米の上の七草が綺麗です。

じっくりと焚かれていて、体に優しい味付けです。

食べ進めると、下からお餅が出てきました!これがまた美味しかったです!

祭館の2階から、神苑の梅の様子が見えるのですが、現在上の写真のような感じで、芽吹いて枝先がピンク色に染まってきているものの、花を見るにはまだ少し早いと言った感じです。

2月18日からは、花の絶景が堪能できる「しだれ梅と椿まつり」も開催されますよ!

しだれ梅と椿まつり」は、2023年2月18日(土)~3月22日(水)

城南宮のしだれ梅と落ち椿については、下の記事でもご紹介していますので、読んでみて下さい。

おすすめ関連記事


城南宮アクセス・基本情報


【城南宮基本情報】

住所:京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
電話番号:0756230846
HP:http://www.jonangu.com/

開門時間:9:00~17:30
神苑拝観: 9:00~16:30(受付は16時まで)
拝観料:参拝無料(神苑大人800円※小人料金等別途あり)

アクセス:地下鉄烏丸線または近鉄京都線「竹田駅」から徒歩約15分
市バス「城南宮」バス停から徒歩約1分

車で行かれる場合は、京都南ICから約5分ほどです。

駐車無料があり、お正月や行事期間は約200台、それ以外の平日は約160台ほど駐車可能です。

Pickup

1

2025年は、「巳年(みどし)」! 十二支の中でも巳年(みどし)「蛇(へび)」は、金運や財運、さらには健康や再生をもたらす縁起の良い年とされています。 昔から、白蛇や蛇神を祀る神社は「特別なご利益があ ...

2

金色に輝き住宅街でかなり目立つ鳥居をくぐって参拝する「御金(みかね)神社」 京都で最強とも言われる金運パワースポットとして有名な神社です。 金運UPを願う参拝者が多く、境内にはお金にまつわる願いが書か ...

3

京都には、パワースポットがたくさんあります。 そんな中から今回は、縁結び&恋愛成就パワースポットと言われる神社を8社厳選してご紹介します。 ご紹介する神社はどれも、京都を堪能できる場所にありますよ! ...

4

東京・品川区に鎮座する「蛇窪神社(上神明天祖神社)」は、強力な金運上昇パワーで知られています。 特に、「己巳の日(つちのとみのひ)」に参拝することで得られるご利益が特別とされ、金運を願う参拝者がこの日 ...

5

神奈川県に、全国で唯一八方除(はっぽうよけ)の御神徳があると言われている神社があります。 初詣には、三が日で約50万人が訪れる寒川神社は、参拝者が後を絶たない人気の神社です。 今回は、寒川神社の見どこ ...

6

大阪「住吉大社」、毎月初めの辰の日におまいりする「初辰まいり(はったつさん)」は、商売発達・家内安全を願って遠方から訪れる人も多く、早朝から大勢の参拝客で賑わいます。 今回は、住吉大社の「初辰まいり( ...

7

今では全国各地で行われている「七福神巡礼」ですが、実は京都が発祥の地と言われていて、古くから⾏われていました。 特に新春に巡拝すると「七難即滅、七福即⽣極まりなし」といわれ、功徳が⼤きいとされています ...

8

京都の有名観光スポットの一つ「八坂神社」京都の祇園を守り続けてきた神社です。 八坂神社は、街のシンボル的存在でもあり「祇園さん」という呼ばれ親しまれています。 とくに縁結びと美容にご利益があると言われ ...

9

「大阪で交通安全祈願と言えば成田山不動尊!」というほど、成田山不動尊は交通安全祈願で有名なお寺です。 なんと!ご祈祷車台数は年間20万台!年間参詣者数も200万人を超す人気のお寺です。 今回はそんな成 ...

10

七福神の一柱、商売繁盛の神様「えべっさん」で知られるパワースポット今宮戎神社 年の初めに行われる十日戎(とおかえびす)は、3日間で100万人を超える参拝者が訪れます。 今回は、今宮戎神社の十日戎、宵戎 ...

11

京都にある伏見稲荷大社は、全国約3万社の稲荷神社の総本宮で、商売繁盛や五穀豊穣、家内安全といった多くのご利益があることで知られています。 そのシンボルともいえるのが神の使い「キツネ」です。 境内には、 ...

12

東京観光で外せないスポット・浅草寺(せんそうじ)。628年の創建と伝わり、東京都内最古の寺院としても知られています。 雷門、仲見世通り、本堂など見どころが満載で、家族連れや友人との観光にぴったりです。 ...

13

厄年の時って「悪い事がおきる」とか「物事が上手くいかない」とか「周りの人に不運が起きる」とか、なんだか怖いと思わずにはいられないことを色々言われますよね。 「気持ちの問題でしょ?」と思いつつ、どうして ...

14

京都には、年のはじめに今年1年の無事を願って神社巡拝をする「十六社朱印めぐり」があります。 毎年、十六社朱印めぐり専用の無料御朱印帳も用意され、期間の終わりに近づくと専用御朱印帳がなくなるほど人気の神 ...

15

奈良県吉野郡天川村にある「天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)」は、「神様に呼ばれた人だけがたどり着ける」ともいわれる、特別なエネルギーを持つ神社です。 水と芸能を司る神様として信仰され、芸 ...

-まとめ・雑学