京都【妙心寺】通常公開の塔頭の一つ「桂春院」で楽しむ4つの庭園

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京都を代表する寺院の一つ妙心寺は、その境内に多くの塔頭が残り、大きな寺町を形成しています。

そんなたくさんの塔頭がある妙心寺ですが、非公開の寺院が多く通常公開されている塔頭は、「桂春院」「退蔵院」「大心院」との3つの寺院のみとなっています。

中でも「桂春院」の枯山水庭園「桂春院庭園」は、国指定の名勝に選定されています。

春から夏には青もみじ、秋には紅葉と、四季折々の美しい庭園が楽しめます。

今回は、妙心寺塔頭「桂春院(けいしゅんいん)」をご紹介します。

目次

桂春院(けいしゅんいん)

桂春院は、妙心寺の最北東に位置しています。

桃山時代に織田信長の長男である織田信忠の次男、秀則(津田秀則)により創建されました。

その後、現在の方丈(本堂)や庫裏・書院などの建物が整備され、江戸初期に建てられた建造物は京都府指定有形文化財に登録されています。

また、千利休の流れをもつ隠れ茶室「既白庵(きはくあん)」があるのですが、茶室は通常非公開となっています。

ただし、紅葉シーズンに限定ライトアップ拝観が開催されるのですが、この時に茶室も特別公開されます。

年によって、開催日程や状況は変更されますので公式ホームページをチェックしてお出かけください。

国指定名勝「清浄の庭」「侘の庭」「思惟の庭」「真如の庭」

境内には、4つの庭園「清浄の庭」「侘の庭」「思惟の庭」「真如の庭」があり、国指定名勝に選定されています。

この4つの庭園は、修行に入った人が悟りを開くまでを表しているのだそうです。

まず、出てくるのが「清浄の庭」です。

方丈北側に位置している坪庭で、唯一白砂が使われています。

花頭窓(かとうまど)を過ぎると現れるのが、「侘の庭」です。

書院前庭の「侘の庭」は、書院から既白庵へ通じる露地庭になっています。

真っ赤な毛氈(もうせん)と、冬でも色鮮やかな緑の苔庭のコントラストが美しく、写真を撮らずにはいられないお庭です。

生け垣で囲まれた小さな露地は、書院の風格と共に落ち着いた空間となっていて、ゆっくりとした時間が流れています。

次に出てくるのが、「思惟の庭」です。

方丈から見下ろすと、途中で分岐したりと「飛石」が特徴のお庭なのですが、写真には飛石がほとんど写っていませんでした。

そして、最後の1つが「真如の庭」です。

「真如の庭」は唯一、外に出て散策することができるお庭です。

方丈からお庭を見下ろしたときに、前にある刈り込みが特徴的だとは思いましたが、庭に出てみるとそれがよくわかります。

方丈から刈り込み、そして苔庭へと緩やかな流れができています。

そして、細い苔庭を挟んで、すぐ前には生垣があり、その先には木々がたっています。

生垣側から方丈を眺めるとこのような感じで、さほど高さがあるようには感じなかった生垣からは、方丈の内部はが見えないような形になっています。

そして、生垣裏には、趣のある苔庭が広がっています。

訪れたのは、2月半ば、

お庭を楽しむのには、寂しい季節に訪れたにもかかわらず、見ごたえのある美しいお庭に出会えました。

最後の「真如の庭」以外のお庭は、坪庭もあり小さなお庭です。

門前には、庭園全景図が建てられていますよ。

【桂春院】アクセス基本情報

【桂春院】基本情報

住所:京都府京都市右京区花園寺ノ中町11
電話:0754636578
HP:https://keishunin.jimdofree.com/

拝観時間:9:00~17:00(冬季9:00~16:30)
拝観料:500円

アクセス:JR山陰線「花園駅」から徒歩約7分、嵐電「妙心寺駅」から徒歩約10分
※妙心寺門までの所要時間
駐車場:料金700円 ※参拝者・花園会館利用の場合無料

※2023/2現在

方丈にには、新緑や紅葉の美しい風景写真とともに、雪景色の写真も飾られていて、真っ白な雪に覆われた庭も見てみたいと思いました。

ただ、京都の冬は底冷えします。

その上、板の間の建物で解放された空間なので、秋から冬にかけて拝観される方は、しっかりと防寒して行かれることをおすすめします!

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