妙心寺は、京都市左京区にある臨済宗妙心寺派の寺院で、46もの塔頭寺院がある日本最大の禅寺です。
数多くの塔頭を有していますが、妙心寺の境内にある塔頭の中で常時公開されている塔頭は、わずかで、退蔵院・大心院・桂春院、の3箇所です。
今回は、妙心寺の塔頭の中で、常時公開されている「大心院」をご紹介します。
大心院(だいしんいん)
妙心寺の塔頭寺院である大心院は、妙心寺の中でも最も歴史の古い塔頭の一つです。
室町時代には、禅宗の大家である謙証大師が住職を務め、栄えました。
文明11年(1479年)に、細川政元が景堂和尚に帰依して、上京区大心院町に建立しました。
現在も大心院町という名前が残っています。
天正年中に細川幽斎によって妙心寺の境内へ移転し、妙心寺の塔頭寺院となりました。
妙心寺の南総門からの参道の一筋東の通りを北に向かうと、大心院があります。
山門をくぐり境内へ
入ってすぐ右手には、その詳細は不明ですが、細長い石像?が、たっていました。
本堂の南庭は、「切石の庭」と呼ばれています。
苔地と白砂からなり、白砂の中央には、石が平行に配置されていています。
中央に切石花壇があり、何か植えられていましたが、寒い時期に訪れたため残念ながら、何が植えられているのかは分かりませんでした。
本堂と大書院などは、回廊でつながる造りとなっています。
大心院は、宿坊もあり、宿泊することもできます。
書院前の阿吽庭(あうんてい)があります。
「阿吽庭」というのは通称で、正式名称は「方丈東庭」といいます。
白砂、奇岩、苔で龍が点に登ろうとする姿を現しているのだそうです。
【大心院】アクセス基本情報
【大心院】基本情報
住所:京都府京都市左京区岡崎今小路町64
電話:0754615714
HP:
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:300円
アクセス:JR山陰本線(嵯峨野線)「花園駅」から徒歩約9分
京都市内から、市バスや地下鉄、叡電鉄などの公共交通機関を利用するのが便利です。
電車では、地下鉄東西線「東山駅」また叡電「銀閣寺道駅」からともに徒歩約15分 ほどです。
市バスをご利用の場合は、「岡崎神社前」バス停から徒歩約5分 、「平安神宮前」バス停からは徒歩約10分となります。