寺院

東寺、仁和寺と並ぶ"京都三大弘法"の一つ「神光院(じんこういん)」ご紹介

京都市北区の世界遺産上賀茂神社から歩いて行ける場所に、「神光院(じんこういん)」というお寺があります。

今回は、弘法大師・空海ゆかりの真言宗寺院「神光院(じんこういん)」をご紹介します。

眼病祈願で有名な「神光院(じんこういん)」

神光院は、「西賀茂の弘法さん」と呼ばれ親しまれているお寺です。

京都で眼病にご利益があるお寺と言えば、神光院を思い浮かべる人もたくさんいる眼病祈願で有名なお寺です。

神光院がある場所は、もともとは「瓦屋(かわらや)寺」と呼ばれる、京都御所に奉納する瓦の職人の宿がありました。

神光院が創建されたのは、健保5年(1217)のことで、上賀茂神社の神職・松下能久が「霊光の照らした所に神殿を建立すべし」というお告げを受け、大和三輪寺の慶円を招いて建立したのが起源と伝わっています。

明治に入り一時廃寺となりましたが、大正3年に再建されました。

神光院と弘法大師

弘法大師が、42歳の時にこの地で、90間の修行を行ったそうで、その修行を終えて去る時に、境内の池に映る自らの姿を見ながら、自身の姿を彫り、厄除を祈願したと言われています。

その木像が、現在も本堂に安置されています。

この時、弘法大師・空海が眼病治癒の祈祷をしたため、眼病に利益のある寺として、広く知られるようになったと言われています。

弘法大師が修行を行ったときは、まだ瓦屋寺と呼ばれている頃でした。

そのため、この時に弘法大師像を安置したのが、神光院の起こりという説もあります。

神光院には、部屋に飾っておくだけで願い事が達成できるという「不思議大日色紙」があります。

視力回復などの眼病治癒の願い御ことはもちろん、その他の様々なお願いができますよ!

「きゅうり封じ」で病魔退散

弘法大師が「きゅうり」に諸病を封じ、大日如来に病気平癒を祈願したことにちなんで行われています。

その方法は、

きゅうりを「病名、氏名、年齢(数え年)」を書いた紙で包み、紅白の水引で結び、そのきゅうりを家に持って帰ります。

持ち帰ったら、そのきゅうりで、体の悪い部分を撫でた後「土」に埋めます。

埋めたきゅうりが、土に溶け込むと病気が治ると言われています。

持って帰って土に埋めると言われても、庭もないし埋められるような場所がないと言う方は、神光院の境内にある「きゅうり塚」に納めることができるので、心配いりませんよ。

神光院で、きゅうり封じが行われるのは、毎年7月21日と土用の丑の日です。

【神光院|きゅうり封じ】2023年開催情報

日程:2023年7月21日(金)・30日(日)
祈祷時間:8:00~で12:00まで1時間おき、午後は13:30~16:30まで1時間おき
    ※受付は祈祷時間の10分前まで
祈祷料:1,500円(きゅうり代込)

きゅうり封じは、京都では他にも五智山蓮華寺でも行われています。

京都三弘法のひとつ「神光院」

神光院は、東寺、仁和寺と並ぶ「京都三大弘法」としても知られています。

三弘法めぐりが始まったのは、江戸時代と言われています。

四国八十八ヵ所巡礼に行く前に無事巡礼できるように、また巡礼後にはお礼参りに行ったりします。

現在では、お正月や弘法大師の命日である21日に、京都三弘法にお参りすると厄除けになると言われています。

興味がある方は、京都三弘法霊場の専用の御朱印帳もあります。

最初にお参りした寺で「京都三弘法まいり」専用の御朱印帳を授与頂きましょう。700円です。

御朱印は、境内にある寺務所の入り口に設置してあるインターホンを押すと、お寺の方が快く対応してくださいますよ。

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【神光院】アクセス基本情報


【放光山 神光院】基本情報

住所:京都府京都市北区西賀茂神光院町120
電話:0754914375
アクセス:京都市営バス「神光院前」から徒歩約1分

神光院は、世界遺産に登録され、人気の観光スポットにもなっている上賀茂神社から、歩いて約15分ほどですよ!

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