大阪のJR学研都市線(片町線)は、もともとは四條畷神社等への参詣鉄道として、明治28年(1895)に浪速鉄道が片町駅~四條畷駅間で開業したのが始まりなのだそうです。
今回は、四條畷神社をご紹介します。
境内やその周辺には桜が多く、春は花見客で賑わう神社です。
四條畷神社(しじょうなわてじんじゃ)
四條畷神社は、大阪府四條畷市にある建武中興十五社の一社で別格官幣社の神社です。
南北朝時代、四條畷の合戦で足利軍との戦いに敗れた楠木正行とその一族の将士24人を祀る神社です。
一般に父の楠木正成が「大楠公(だいなんこう)」と呼ばれ、嫡男の楠木正行が「小楠公(しょうなんこう)」と呼ばれますが、四條畷市民には「楠公さん」が楠木正行や四條畷神社を表すことが多いのだそうです。
もとは「小楠公神社」と呼ばれていました。
当初は、河内国讃良郡南野村字雁屋に「楠塚」と呼ばれる楠木正行の墓があり、その地に建立する計画だったのですが、低地でだったため、現在の景観がよく見晴らしの良い飯盛(いいもり)山麓に建立されました。
四條畷神社の見どころ
四條畷神社二の鳥居です。
四條畷神社は、四條畷駅の北側に東西に走る参道がのびていて、東の突き当たりに鎮座しています。
四條畷駅から少しずつ上り道を進み、最後の最後に急な坂と石段が待っています。
二の鳥居の階段を上りきったところにある注連柱です。
注連柱をくぐり、左に進むと右手に境内末社「楠天神社」と、境内末社「本有源招魂社」が鎮座しています。
その正面あたりには、手水舎が
手水舎は、かわいく彩られていました。
拝殿の正面に建つ神明鳥居です。
当社鎮座百年にあたり、伊勢神宮より贈られた鳥居です。
四条畷神社拝殿は、整然と落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
拝殿左横には、楠木正行の母を祀る境内摂社「御妣(みおや)神社」が鎮座しています。
父正成との「桜井の別れ」の石像が建っています。
七五三“碁盤の儀”
参拝したのは七五三シーズンで「碁盤の儀」が用意されていました。
いつもは閉じられている門は開かれていて、その前には碁盤が!
門の向こうには、ふもとの街と遠くの山々、そして青い空と白い雲が見え、爽快な光景が広がっています。
碁盤は広い世界を表しているそうです。
【碁盤の儀】に込められた願い
碁盤の上に立つ → 自立した大人に成長できるように
碁盤のますの目の正しさ → 節目正しく心身ともに健康に育つように
吉方に向かって碁盤の上から飛び降りる → 運が開けるように
「碁盤の儀」は、子どもの健やかな成長と立身出世を願う儀式で、碁盤を使うことに意味があり、碁盤の目のように筋目正しく心身ともに健康に育つ、自立した大人に成長する、運を自ら切り開く、といった願いが込められているのです。
境内には、七五三詣りに訪れたペコちゃんがたっていましたよ!
【四條畷神社】アクセス基本情報
【四條畷神社】基本情報
住所:大阪府四條畷市南野2丁目18−1
電話:0728760044
HP:https://shijonawatejinja.or.jp/
アクセス:JR学研都市線「四条畷」駅から徒歩約15分