京都の花街の中、京都南座横の⼤和⼤路を南へ5分ほど歩くと「京のえべっさん」の名で親しまれている神社があります。
今回は「京都ゑびす神社」をご紹介します。
商売繁盛、家運隆盛、旅行安全のご利益があることで有名で、えびす神の祭「十日ゑびす大祭」には参道に露店が立ち並び、商売繁盛を願う多くの人々で賑わう神社ですよ!
目次
京都ゑびす神社
京都ゑびす神社は、兵庫の西宮神社、大阪の今宮神社と並んで「日本三大ゑびす」の一つに数えられる「えべっさん」の名で親しまれている神社です。
土御門天皇の建仁2年(1202年)に建仁寺建立にあたり、その鎮守として最初に建てられたのが起源と伝わっています。
応仁の乱で荒廃したのですが、後に現在の建仁寺の西隣に再建されました。
八代言代主大神(やえことしろぬしのおおかみ)こと「えびす神」と、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)、少彦名神(すかなひこなのかみ)が祀られています。
ゑびす神は、七福神の一柱で商売繁盛・家運隆盛のご利益があると言われ、さらに「旅ゑびす」とも言われ旅行安全のご利益もあると、信仰を集めています。
京都ゑびす神社“十日ゑびす大祭(初ゑびす)”
京都ゑびす神社の1⽉の「十日ゑびす大祭」は、多くの⼈たちで賑わいます。
「十日ゑびす大祭」は通称「初ゑびす」と呼ばれ、例年1月8日~12日の5日間開催されます。
開催中の5日間は、商売繁昌・家運隆昌を祈願した吉兆笹、縁起物の大宝・福俵・福箕・福熊手・福鯛・宝船・宝来等が準備され、その他にも縁起の良い、御札・御守り・福銭・小判なども授与されます。
ちなみに、十日ゑびすの象徴ともいえる「商売繁盛の笹」は、元来京都ゑびす神社独自の「御札」の形態が広まったものなのだそうです。
笹は、縁起物である“松竹梅”の竹の葉で、「節目正しく真直に伸び」「弾力があり折れない」「葉が落ちず常に青々と繁る」ということから、家運隆昌、商売繁盛の象徴となったと言われています。
十日ゑびす大祭には、参道に露店が立ち並び多くに人で賑わいます。
参道は交通規制されますし、車の場合は渋滞や近隣のコインパーキングも満車で大変なので、できるだけ離れたコインパーキングに駐車して、歩くことをおススメします。
10月は「二十日ゑびす大祭(ゑびす講)」
1⽉の「十日ゑびす大祭」が有名ですが、京都ゑびす神社では10月19日~20日で「二十日ゑびす大祭(ゑびす講)」も催されます。
十日ゑびす大祭(初ゑびす)は、ゑびす神が海にお帰りになるお祭りで、それと対をなすのが、ゑびす神が海からおいでになられたと言われる10月20日(旧暦の9月20日)に執り行われる繁盛を祈願する祭典です。
ゑびす講とは
ゑびす講の起源には諸説ありますが、
10月を「神無月(かんなづき)」と呼びますが、これはの旧暦10月に全国各地の神々が出雲に集まって、縁結びの会議を行うため各地に神々がいなくなることから「神無月=かみなしづき」と呼ばれると言われています。
ちなみに各地から神々が集まってくる出雲では、10月を神無月ではなく「神在月(かみありづき)」と呼びます。
旧暦10月に土地を守護する神々がいなくなってしまうため、その間人々や家を守ってくれる留守神様が、海の向こうの異なる世界からやってくる来訪神「えびす様」だったのです。
ほかの神様たちが出雲に行っている間、留守を守ってくれているゑびす様をお祭りする行事がえびす講です。
仲間の神様たちが皆出雲に行っていて、残ったえびす様が寂しくないよう慰める意味もあると言われていて、ゑびす神が海から来訪した日と言われる10月20日に行われます。(11月20日、さらに1月10日、1月20日など地域によって開催時期は違います)
都七福神めぐりのゑびす神
京都ゑびす神社は、都七福神めぐりの1社にもなっています。
都七福神めぐりは、室町時代に民間信仰として日本で最初に七福神信仰が興り、京都から全国に拡がっていったと言われています。
七福神は、中国・インドなど多国の神仏から形成されていますが、「ゑびす神」だけが七福神で唯一日本生まれの神様です。
都七福神めぐりは、新春に行うと「七難即滅、七福即⽣極まりなし」といわれ、特に功徳が⼤きいと言われていますよ!
詳しくは、下の記事でご紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。
京都ゑびす神社の見どころ紹介
二の鳥居を見上げると、ゑびす様と福箕(ふくみ)があります。
この福箕にお賽銭を投げ入れる事が出来れば願いが叶うと言われています。
高い場所なので小さなお金を投げ入れるのは難易度が高いのですが、上の写真を見ていただくと分かる通り、福箕には結構お金が入っています!
ちなみに「十日ゑびす」などの混雑する期間は投げることは出来ないので、催しがないときに参拝したら是非挑戦してみて下さいね!
二の鳥居の前には拝殿があります。
ゑびす様での参拝は、ちょっと変わっています。
拝殿の柱に参拝順が貼られているので、この順路に従って参拝しましょう!
まず、正面で参拝します。
次は拝殿の左奥へ進みます。
拝殿建物の左横、中央付近にはゑびす様参拝専用の窓があり、そこには「優しくトントンと叩いてください」と書かれています。
本殿の横をノックすることで、ゑびす様の肩を優しくたたいて、気づいていただきお参りをするのです。
ゑびす様は、高齢のため耳が遠くなっておられるため、拝殿の鈴の音では気が付かないこともあるので、側によって優しくトントンして気づいていただくのだそうです。
境内には、古くなった財布や名刺の供養塚が建っています。
商売繁盛を祈願すると、金運にかかわる品に感謝して供養をすることでより金運UPに繋がりそうですね!
拝殿の右手にある小松天満宮です。
十日ゑびす大祭の時には、拝殿左手には笹や縁起物の授与所、右手には御朱印などの授与所が設置され、小さな境内は人人人で活気で溢れますよ!
【京都ゑびす神社】アクセス基本情報
【京都ゑびす神社】基本情報
住所:京都府京都市東山区小松町125 恵美須神社
電話:0755250005
HP:http://www.kyoto-ebisu.jp/
アクセス:京阪電車「祇園四条駅」から徒歩約6分
阪急電車「河原町駅」から徒歩約8分
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