まとめ・雑学

【京都冬の風物詩】千本釈迦堂の「大根だき」で冬を満喫!祈願と味覚の贅沢体験

京都の冬の風物詩といえば、やっぱり「大根だき」。

中風封じや厄除けを祈願しながら、大根のおいしさを堪能できる行事が、毎年12月7日・8日に千本釈迦堂(正式名称:大報恩寺)で開催されます。地元で親しまれているこの行事、魅力がたっぷりです!

京都観光で訪れる方も、この時期ならではの魅力を体験できるおすすめ行事です!

この記事では、千本釈迦堂の「大根だき」の楽しみ方や歴史、訪れる際のポイントを詳しくご紹介します。

「大根(だいこ)だき」とは?千本釈迦堂の冬の名物行事

千本釈迦堂の「大根だき」は、お釈迦様が悟りを開かれた日を祝う法要「成道会(じょうどうえ)」の一環として行われています。

この行事では、大根を煮込んで参拝者に振る舞うことで、中風(脳卒中)封じを祈願します。

境内には湯気が立ち込め、寒い冬でもほっこりと温かい雰囲気に包まれます。

観光客であふれる京都の行事でありながら、圧倒的に地元の方が多く、観光客の方の姿はチラホラと言う感じですが、観光客の方にとってもこの時期ならではの貴重な体験ができます。

1万食の大根が用意される「大根だき」ですが、それでも行列は必至。京都の冬の味覚を楽しむだけでなく、健康と平和を願う祈りの場としても愛されているイベントです。

「大根だき」の歴史と由来

千本釈迦堂の「大根だき」は、長い歴史を持つ行事です。

その起源は、お釈迦様への供物として大根をお供えし、それを参拝者に振る舞ったことから始まりました。

大根には健康を守る力があるとされ、中風封じや厄除けの象徴として特別な意味を持っています。

また、千本釈迦堂自体も歴史的な価値が高いお寺です。

応仁の乱や数々の戦火を免れ、京都最古の木造建築として国宝に指定されています。

京都の歴史と文化を感じながら「大根だき」を味わうのは、まさに贅沢な体験です。

「大根だき」の食べ方や楽しみ方

千本釈迦堂で「大根だき」を体験するには、まず入口で食券(1000円)を購入しましょう。

とにかく大行列で気分的には一瞬ひるみますが、列に並び、湯気の中で煮込まれる大根が目の前に現れると、期待も高まります。

列が進み境内の中に入るころには、大根のいい香りが漂ってきます。

思っていた以上に大きな器に、分厚く切られて煮込まれた大根がどんどんつがれていきます!

提供されるのは、大きな大根3つに油揚げが1枚添えられたセット。

大根をいただいたら側に湯呑とお茶が用意されているので、自分で注いで一緒にお盆にのせましょう。

器に盛られた大根は、出汁がたっぷり染み込んでいて、見た目からして食欲をそそります。

境内に漂う大根の匂いから、とっても濃い味の大根を想像していましたが、これが絶品!しっかりと出汁はしみ込んでいるのに濃すぎず薄すぎず、良いお味なんです!

お箸を入れるとホロッと崩れる柔らかさで、一口食べると、温かい出汁がじんわり広がります。

一枚入っているお揚げさんが、これまた良いアクセントになっています!

寒い冬にはぴったりの、心も体も温まる味わいです。

大根の歴史と特徴

千本釈迦堂で使用される大根は、京野菜の一つ「聖護院大根」。

普通の大根よりも丸みがあり、柔らかくて甘みが強いのが特徴です。

この大根は炊き物にぴったりで、味がしっかり染み込むため、京都の伝統料理にもよく使われます。


テイクアウトやお土産も!

行列に並んでその場で味わうだけでなく、テイクアウト用の容器入り大根も販売されています。

来られなかった家族や、遠くの知人へのお土産に最適!

さらに、境内では梵字入りの生の聖護院大根も授与されています。

自宅で「大根だき」を再現してみるのも良いですね。

ちなみに、この文字は食用の炭を使って書いているそうですよ!

大根炊きに訪れる際のポイント

千本釈迦堂の「大根だき」は、多くの人が楽しみにしている京都の冬の一大イベントです。

そのため、当日は混雑が予想されますが、参道には両脇に出店もでていて並んでいる時間もお祭り気分で楽しめます!

混雑状況とおすすめの時間帯

「大根だき」は非常に人気のある行事で、特に初日(12月7日)の午前中や昼過ぎは混雑します。

今回は、開催日がちょうど週末の土日という事もあって、いつもよりさらに行列がすごかったです。

到着して券を購入したのが11時ごろだったのですが、そこから大根をいただくまで丁度1時間ほど並びました。ただ、ずっと少しずつ進んでいたので、そんなに並んだ感覚にはならなかったです。

大根をおいしくいただいて、本堂でお参りをして13時前ごろに境内から出ると、行列は半分ほどに減っていました。

混雑を避けたい場合は、2日目(8日)の午前中が比較的空いていることが多いです。

どちらの日程でも、防寒対策をしっかりして、時間に余裕を持って訪れましょう。

【千本釈迦堂】大根炊き詳細情報

  • 開催日:毎年12月7日・8日
  • 時間:10:00~16:00
  • 料金:1000円(供養料)
  • 場所:千本釈迦堂(京都府京都市上京区七本松通今出川上ル溝前町1034)
  • アクセス:市バス「千本今出川」下車 徒歩約3分
  • 電話番号:075-461-5973
  • 公式サイト千本釈迦堂公式ページ

千本釈迦堂アクセス情報

千本釈迦堂は北野天満宮から東へ徒歩15分ほどの場所にあります。

公共交通機関を利用するのが便利で、JR「円町駅」や市バス「千本今出川」停留所が最寄りです。

周辺の駐車場は限られているため、車での訪問はおすすめしません。

ちなみに、バスの停留所が一番近くて便利ではあるのですが、京都駅方面から乗車すると金閣寺方面行きのバスに乗ることになるため、メチャクチャ混みます。土日祝日などは、金閣寺を過ぎるまで乗り降りできないぐらい混むこともあります。

今回訪れた12月7日は土曜日だったため、バスを避けて、最寄り駅である地下鉄の今出川駅から20分ほど歩きました。

千本釈迦堂の「大根だき」は、京都の12月を象徴するイベントです。温かい大根の味わいに舌鼓を打ちながら、無病息災や厄除けのご利益をいただける贅沢なひととき。地元の人々にとっては毎年の恒例行事ですが、観光客の方にもぜひおすすめしたい京都の冬の楽しみ方です。

ぜひ、次の京都旅行の計画に「大根だき」を取り入れてみてくださいね!

千本釈迦堂の見どころ

千本釈迦堂は、春には「阿亀桜(おかめざくら)」と呼ばれる大きな枝垂れ桜が見どころの一つ。

さらに節分には「おかめ福節分」という行事も開催され、一年を通して楽しめるお寺です。

国宝にも指定されている本堂や歴史ある境内は、静かな雰囲気が漂い、訪れるだけで心が落ち着きます。

観光や参拝の際には、ぜひ境内をゆっくり散策してみてください。

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