東京・飯田橋にある「東京大神宮」は、“東京のお伊勢さま”として親しまれ、恋愛成就・良縁祈願のご利益で女性から圧倒的な人気を集める神社です。
今回実際に参拝して感じた境内の雰囲気や、いただいた御朱印、おみくじ体験などをご紹介します。以前ご紹介した本当に願いが叶った縁結び神社5選|恋が動き出す“ご利益スポット”にも登場する、願いが届くと噂の神社です。
東京大神宮の由緒と歴史|“東京のお伊勢さま”としての誇り

東京大神宮は、明治13年(1880年)に創建された神社です。伊勢神宮の御祭神を東京でお祀りする「遥拝殿(ようはいでん)」として誕生し、当初は「日比谷大神宮」という名前で親しまれていました。
その後、関東大震災の被害を受けて現在の飯田橋へと遷座し、名称も「東京大神宮」へと改称。現在では「東京五社」のひとつに数えられ、都内でも特に格式の高い神社の一つとして広く信仰されています。
神前結婚式発祥の地|日本の婚礼文化を変えた歴史的神社
東京大神宮は、「神前結婚式」発祥の神社としても知られています。
その始まりは、1900年(明治33年)、当時の皇太子殿下(のちの大正天皇)のご結婚の礼が、皇居内の「賢所(かしこどころ)」のご神前で初めて行われたことに由来します。
それまでは自宅で行うのが一般的だった結婚式が、「神の前で誓う」という新たなスタイルとして人々に感動を与え、この皇室の慶事を受けて、当時の東京大神宮(旧称・日比谷大神宮)で一般向けの神前式が始まりました。
これが全国の神社に広がり、今では「神社婚」というスタイルが日本の伝統的な結婚式として定着しています。
現在も東京大神宮では、神前式を行うことができます。
挙式料は全日15万円。参列可能人数は最大80名で、友人などのゲストの参列も可能です。神職・巫女・雅楽による生演奏とともに、新郎新婦が境内を進む「参進の儀」や、巫女舞の奉納など、神社ならではの厳かな儀式が行われます。
また、境内には披露宴・会食会場も併設されていて、挙式後にそのまま移動できる点も便利です。衣裳は敷地内の衣裳室や提携店で用意でき、美容・着付けも専属スタッフが対応するため、当日の準備や移動の負担も抑えられます。
挙式中の写真撮影は禁止となっているため、落ち着いた空間で式に集中したい方には向いています。
御祭神とご利益|恋愛成就・良縁祈願に絶大な人気

東京大神宮の御祭神は、伊勢神宮と同じく以下の神々です。
- 天照皇大神(あまてらすおおみかみ)
- 豊受大神(とようけのおおかみ)
- 倭比賣命(やまとひめのみこと)
- 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
- 高御産巣日神(たかみむすびのかみ)
- 神産巣日神(かみむすびのかみ)
特に「高御産巣日神」と「神産巣日神」は“むすび”の神様として知られていて、人と人との縁を結ぶご利益があるとされています。
そのため、恋愛成就・良縁祈願・結婚運アップなどのご利益を求めて、若い女性を中心に多くの人々が訪れる人気の神社となっています。
境内の雰囲気|若い女性が多く訪れる恋のパワースポット

実際に訪れてみると、境内には多くの参拝者が。
特に20〜30代の女性の姿が目立ち、一人で真剣に祈る方から、友人同士でおみくじを引く姿までさまざまです。
スマホで写真を撮ったり、絵馬に願いを込めたり、楽しみながらも真剣な様子が印象的。清らかで落ち着いた境内は、まさに“今”を生きる女性たちに寄り添ってくれる場所です。
境内で出会った“恋の願い”|若い女性たちに人気の「恋みくじ」と「結び札」

東京大神宮の境内では、恋みくじや縁結びの絵馬を手にした若い女性たちがたくさん訪れている光景が印象的でした。
とくに人気だったのが「恋みくじ」。色とりどりの和紙に包まれたおみくじは種類も豊富で、キャッキャと盛り上がりながら引いている女性たちの姿があちこちに見られました。
恋の行方に一喜一憂する雰囲気も含めて、“恋の聖地”と呼ばれるのがよくわかります。

また、気になったのが「結び札(むすびふだ)」という縁結びの札。
境内の竹の柵には、“恋愛成就”と刻まれた小さな木札がびっしりと結びつけられていて、その光景はとても印象的でした。
実際の「結び札の使い方」は、以下のような手順です
- 白い紐が付いた札に自分の名前を書きます
- 願いを込めながら、木札をパキッと2つに割る
- 白い札(名前を書いた方)は「結び札掛け」に奉納
- 赤い札はお守りとして自分で持ち帰る

恋愛成就を願うなら、恋みくじにする?結び札に願いを託す?それとも縁結び絵馬?
境内での“願掛け選び”に、思わず迷ってしまいそうです。
御朱印もいただきました|東京五社巡りもおすすめ

東京大神宮の御朱印は、シンプルながらも格式ある美しい墨書が印象的。他にも季節限定のご朱印もあり、選ぶことができます。
郷兄弟神宮は、東京五社のひとつとにもなっているため、集印を楽しむ方にもおすすめです。
今回は、ご朱印をいただいたら、かわいい春を感じさせてくれる絵葉書もいただきました!
季節の行事も魅力|七夕祈願祭は幻想的な人気行事
東京大神宮では、年間を通じてさまざまな祭典・行事が行われています。なかでも特に人気が高いのが、毎年7月7日に開催される「七夕祈願祭」です。
縁結びの神社として知られる東京大神宮の七夕祈願祭は、若い女性やカップルに特に人気で、当日は浴衣姿の参拝者も多く見られ、境内は華やかな雰囲気に包まれます。
短冊に願いごとを書いて納めることができ、納められた短冊は神職や巫女の手によって笹竹に結び付けられます。 境内には色とりどりの短冊が飾られ、幻想的な光景が広がります。
さらに、7月1日〜7日の日没頃から21時頃まで境内がライトアップされ、夜の参拝も特別な雰囲気に。期間中は限定のお守り授与もあり、例年多くの参拝者でにぎわいます。
ただし、2024年からはオンラインでの事前予約制が導入されています!
2024年は6月1日(土)〜7月5日(金)までが受付期間でした。※申込期間中でも定員に達し次第締切となるため、参加を希望する場合は早めの予約がおすすめです。
予約方法は、東京大神宮公式サイト内「祭典行事案内ページ」からアクセス可能です。日程や申込方法など、詳細・最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
周辺の立ち寄りスポット|東京大神宮公認「ISEMISE」で伊勢の魅力をお土産に

参拝の帰りにぜひ立ち寄ってほしいのが、東京大神宮から徒歩わずか1分、大神宮通りにあるセレクトショップ「ISEMISE(いせみせ)」。
ISEMISEは、“東京のお伊勢さま”と呼ばれる東京大神宮のご縁から誕生した公認セレクトショップで、伊勢うどんや餅菓子、伊勢茶、海苔、調味料など伊勢の名産品が充実。なかには東京ではなかなか見かけないレアな品もあり、参拝の記念やお土産探しにも最適です。
観光パンフレットや伊勢の魅力を伝える情報も多く、神社とともに“ご縁”を感じられる素敵な場所です。
東京大神宮の基本情報・アクセス
まとめ|“恋が動き出す”神社として、訪れる価値あり!
東京大神宮は、恋愛成就や縁結びを願う人にとってまさに“聖地”。神前結婚式の歴史ある由緒と、現代の若い世代にも響く優しい雰囲気が共存する、特別な場所です。
縁結び神社巡りをしている方は、ぜひ本当に願いが叶った縁結び神社5選の記事もあわせてチェックしてみてくださいね。