京都|醍醐寺|通常非公開の塔頭「理性院」特別公開みどころ紹介

  • URLをコピーしました!

第57回京の冬の旅・非公開文化財特別公開で、京都伏見にある醍醐寺の塔頭寺院である「理性院(りしょういん)」が、2023年1月7日から3月18日まで公開されています。

今回は、醍醐寺塔頭寺院「理性院」の見どころをご紹介します。

目次

理性院(りしょういん)とは

理性院は、醍醐寺の僧「賢覚(けんがく)」によって平安時代に開かれた寺院で、真言宗醍醐派の別格本山です。

「三宝院」「金剛王院」「無量寿院」「報恩院」とともに「醍醐五門跡」のひとつに数えられていました。

創建当時は他の場所にあったのですが、応仁の乱で焼失、現在の建物は、江戸時代に再建されたものとなっています。

本堂には御本尊の「太元師明王(たいげんすいみょうおう)」がご安置されていますが、秘仏となっていて80年に一度御開帳されます。

客殿の障壁には、狩野探幽(かのうたんゆう)が、18歳の頃に描いたとされる障壁画「水墨山水図」があります。

理性院の見どころ

醍醐寺に参拝する場合、通常は総門から入り、三宝院から霊宝館、そして仁王門をくぐり、伽藍の金堂、五重塔、不動堂へと参拝していくのですが、理性院は仁王門の前を左に曲がったところに、ひっそりと佇んでいます。

理性院は、三宝院の北に隣接しているのですが、桜馬場に面していないため入り口は、少し分かりにくいです。

ちなみに、通常、三宝院と伽藍の参拝をする場合、総門を入ってすぐ左手にある拝観受付で拝観料を支払いますが、今回の京の冬の旅の理性院の特別拝観は、直接理性院で拝観受付になっていました。

拝観料は大人800円、公開時間は10:00〜16:30(16:00受付終了)です。

門の前に立つと、赤い何かが並んでいるのが目に入ります。

門を潜ると正面に千体地蔵!

いきなりインパクト大でした!

この千体地蔵、先代の住職が境内の地蔵様を集めたのだそうです。

ちなみに、理性院は通常非公開の寺院ですので通常は、一般拝観はできませんが、山門を入った千体地蔵は見ることができますので、醍醐寺を参拝したら、千体地蔵を見に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

千体地蔵の右にある門をくぐると、本堂と客殿だけのこじんまりとした寺院が現れます。

まずは左手の客殿で拝観受付を済ませます。美しい蘭が飾られていました。

客殿の上段の間には、狩野探幽が18歳の頃に描かれたという障壁画があります。

父・孝信の絵を引き継ぎ書き上げたと言われているそうです。

本堂のご本尊「大元師明王」は、先ほども触れたとおり、80年に一度しか御開帳されないため、今回は拝見することができません。

ご本尊を中央に、重要文化財に指定されている不動明王座像と毘沙門天立像があり、間近で拝見することができました。

【理性院】アクセス基本情報

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次