姫路城の怪談伝説「播州皿屋敷」ゆかりの地へ|お菊神社&十二所神社を歩いて参拝!

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世界遺産・姫路城を訪れるなら、ただの観光で終わらせるのはもったいない!

実は、姫路城周辺には、日本三大怪談のひとつ「播州皿屋敷」の伝説にまつわる“お菊神社”が存在します。

今回は、姫路城の井戸に残る怪談のルーツと、物語の主人公お菊さんを祀る神社の魅力をご紹介します。

怪談好きはもちろん、姫路の歴史や文化に触れたい方におすすめのスポットです。

目次

姫路城に残る怪談「播州皿屋敷」とは?

姫路城には、その美しい姿とは対照的に、少し背筋がぞくっとする怪談も伝わっています。

そのひとつが、日本三大怪談にも数えられる「播州皿屋敷(ばんしゅうさらやしき)」。

この物語は、姫路城内のある“井戸”を中心に語り継がれてきました。

まずは、その伝説がどのような場所に残されているのか、ご紹介します。

世界遺産・姫路城「お菊井戸」の伝説

世界遺産「姫路城」、姫路駅出ると、まっすぐと伸びる道のどんつきには、その風格のある姿がドーンと見えていて、姫路のシンボルでもあるお城です。

姫路城の天守を望む広場には、大きな井戸があります。
その名も「お菊井(いど)」。日本三大怪談「播州皿屋敷」で、お菊さんが身を投げたと伝わる場所です。

井戸の直径は約3.5メートル。深さもあり、のぞき込むと背筋がゾクっとするような雰囲気……。
井戸のそばには「伝説 播州皿屋敷」の案内もあり、多くの観光客が足を止めます。

元は「釣瓶取井戸(つるべとりいど)」と呼ばれていたこの井戸も、姫路城の一般公開とともに「お菊井」として語り継がれるようになりました。

播州皿屋敷(ばんしゅうさらやしき)のあらすじ

姫路に伝わる「播州皿屋敷」の物語は、いつごろ生まれたのかは定かではありません。

日本三大怪談の1つとして語り継がれてきた「播州皿屋敷」は、いくつかパターンはありますが、どのようなお話かと言うと、

室町時代に姫路城執権「青山鉄山(てつざん)」が、城を乗っ取ろうと、城主の毒殺しようと企てていました。

それを察した城主の忠臣「衣笠元信(きぬがさもとのぶ)」が、お菊を鉄山の屋敷に奉公させて企みを探らせ、お菊は鉄山の息子「小五郎」から父の陰謀を聞き出しました。

この知らせを聞いて元信は、鉄山の陰謀を阻止することができました。

その後もお菊は、鉄山の屋敷で動向を探り続けていましたが、鉄山の同士「町坪弾四朗(ちょうのつぼだんしろう)」に気づかれてしまいます。

そして、以前からお菊に好意を持っていた弾四朗は「黙っている代わりに自分のものになれ」とお菊に言い寄りました。

しかし、お菊はそれを聞き入れず、弾四朗に折檻され、お菊が預かる家宝の十枚の皿うち一枚を隠してその罪をお菊に負わせ、ついにお菊を切り殺し庭の井戸に投げ込みました。

それからというもの夜ごと井戸の底からは「一枚、二枚、三枚、四枚、五枚、六枚、七枚、八枚、九枚・・・・・」と皿を数える悲しげな女のか細い声が聞こえるようになりました。

お菊さん、美しい人だったのでしょうね。

お菊神社|“烈女お菊”を祀る由緒ある神社

お菊の霊がまつられているお菊神社は、十二所神社(じゅうにしょじんじゃ)境内にあります。

大きな通り(十二所前線)に面した側に「お菊神社」の社号標と鳥居がたっています。

入ってすぐ右に社殿が建っています。

神社の詳しい由来は、不明で、いつごろからこの場所にお菊神社があったのかは、よくわからないのですが、寛保元(1741)年から上演されていた浄瑠璃『播州皿屋敷』では、お菊が「十二所神社」境内に祀られているとされていることから、このころには、お菊神社が存在していたのではないかと推測されています。

境内の案内板によると、“皿”にちなんで、飲食店関係の方々が、皿に願いを書いて奉納するとご利益があると言われています。

戦災で、社殿や社務所など一切が焼け、現在の建物は戦後に再建されています。

社殿の向かい側には、「烈女お菊」と書かれた石が置かれています。

烈女とは

節操をかたく守る女子。また、信念を貫きとおす激しい気性の女子。

出典元:小学館/デジタル大辞泉

激しさは伝わりますが、ピンと来なかったので調べてみたのですが、烈女、確かに、弾四朗に「黙っている代わりに自分のものになれ」と脅されても、頑なに受け入れなかったお菊さんを表現するにぴったりの言葉ですね。

十二所神社(じゅうにしょじんじゃ)|医薬の神様を祀る神社

十二所神社のご祭神は少彦名神、医薬の神様で、神徳は病気平癒などにご利益があるとされています。

社伝では、928年(延長6年)疫病の流行で人々が大変苦しんでいたところ、一夜にして12本の蓬が生え、そこに少彦名神が現れ、この蓬で疫病を治癒するべしとお告げがあり、お告げ通りにしたところ、人々の病は癒えたことから、祀られるようになったということです。

また、姫路城の裏鬼門に当たることから、藩政時代に元御旅所の現在地に遷座されたという説もあります。

お菊神社・十二所神社の御朱印について

十二所神社の社務所は、十二所神社社殿の斜め向かい辺りにあり、社務所兼住居となっているようでした。

通常解放されておらず、御朱印をいただくには、インターホンを押して出てきていただくようになっています。

この日は、御朱印帳を持っていなかったので、御朱印は頂かなかったのですが、御朱印を頂こうとしている参拝者の方がいて、インターフォンを押してもなかなか応答がなく、結構待っていらっしゃいました。

御朱印を頂く方は、先にお声をかけたり、ご在宅かどうか電話で確かめた方が良いかもしれません。

【お菊神社・十二所神社】アクセス基本情報


【お菊神社・十二所神社】基本情報
住所:兵庫県姫路市十二所前町122
電話:079-222-4586(十二所神社)
参考webサイト:https://www.hyogo-jinjacho.com/data/6316071.html
アクセス:姫路駅より徒歩約8分

姫路駅と姫路城の間に位置し、観光の途中で立ち寄りやすい場所です。

姫路城の見学後、ちょっと足をのばして参拝してみてはいかがでしょうか?

こちらの記事で、姫路城から徒歩圏内の神社をご紹介しています。参考にしてくださいね!

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