大阪市平野区にある全興寺(せんこうじ)、ちょっと変わったおもしろいお寺です。
境内には「地獄堂」と「ほとけのくに」があり地獄から天国までを体験できるこのお寺、
おもろい寺とは聞いていたのですが、よくあるパターンの「やらかしちゃった系」だろうなぁと、正直期待はしていませんでした。
しかーし!
参拝したら、地元の皆さんにも愛されているいい感じのお寺さんでした。
今回は、大阪市平野区の全興寺(せんこうじ)をご紹介します。
昭和感あふれるテーマパークで地獄・極楽体験スタート!!
全興寺(せんこうじ)
初っ端から、
テーマパークだとか、おもしろいとか、地獄や極楽と、
まるで御ふざけのような言葉ばかり並べましたが、
全興寺は1400年の歴史を持つ由緒ある寺院です。
聖徳太子がこの地の野中に仏堂を建立して、薬師如来像を安置されたのが全興寺の起源とされています。
そのお堂の周りに人が住み始め、町となっていったのが、後の平野と言われています。
本堂は江戸時代の初めの1615年に大坂夏の陣で一部を焼失しましたが、
1661年に再建され、今では大阪府下で最も古い木造建築物の一つとなっています。
また、摂津八十八ヶ所霊場第39番札所、おおさか十三仏霊場第7番札所にもなっているため、参拝した日も多くの参拝客がいらっしゃいました。
「地獄から極楽へ」体験スタート!
全興寺は、地下鉄谷町線またはJRの平野駅から徒歩13分ほどの場所にあります。
平野駅から歩いてアクセスすると、おそらく商店街の中を通り、上の写真の北門から入ることになります。
いきなり「ウソをつくと舌をぬくぞ~」と恐ろし気な看板が目に入ります!
この北門から入ると、
目の前に石仏や一願不動尊がたっていて、すぐにお参りをしたくなるところですが、
「地獄から極楽へ」の体験をするなら順序があるので、ここはググっと我慢して通過します。
右手にある寺務所で地獄体験希望と伝え、体験コースの参拝順を書いた紙と地獄への通行手形をいただきましょう。
まずは、本堂でご本尊の薬師如来に参拝します。
ご挨拶を終えたら、いよいよ地獄の入口に向かいます。
地獄堂の前で地獄への通行手形をかざすと、地獄への扉が開きます!
正面には閻魔様が!
怖い鬼や閻魔様に睨まれながら、地獄堂の中で映像と音を交えながら地獄を体験します。
無事、地獄堂を出られたら、地獄の釜の音が聞こえると言う、
この石の穴の中に頭を突っ込んでみましょう。
地獄の釜の音を聞いた後は、
賽の河原(さいのかわら)で、石積み体験です。
この石、すごいバランスですよね。
石積み体験をしたら、いよいよ極楽に向かいます。
途中、仏さまと赤い糸で縁結びをします。
そして、こちらが「ほとけのくに」の入口です。
意外にも「ほとけのくに」は、地下にありました。
階段の手すりには、四国八十八か所霊場のお砂が入っています。
「ほとけのくに」の真ん中には曼荼羅があり、こちらで暫し瞑想です。
地獄とほとけのくにを体験したら、北門側の一願不動尊にお参りします。
ご希望の方は、プチ写経をして体験コース終了です。
全興寺へのアクセス
住所:〒 547-0044大阪市平野区平野本町 4-12-21
電話番号:06-6791-2680
公式サイト:http://www.senkouji.net/
境内には他にも
寺務所の側に昭和レトロそのものの駄菓子屋さん博物館がありました。
昭和20~30年代の駄菓子屋さんに置かれていたオモチャが展示されているので、見たことないものもありました。
全興寺の側の商店街も昭和レトロを感じずには居られない雰囲気で、全て含めて昭和のテーマパーク感を楽しめます。
「全興寺」予想以上に楽しめる #平野のおもろい寺 でした!