世界遺産・姫路城から徒歩8分ほどの場所に、見どころ満載の神社があります。
それが「播磨国総社(はりまのくにしょうしゃ)射楯兵主(いたてひょうず)神社」。
朱色の御門が目を引くこの神社は、縁結び・厄除け・みみずく信仰など、多彩なご利益と個性的な魅力が詰まった姫路屈指のパワースポット。
姫路観光の途中でふらっと立ち寄ったら、思わず夢中になってしまうような神社でした。
今回は、射楯兵主神社の歴史と御祭神、縁結び通りや摂末社など、たっぷりの見どころをご紹介します。
射楯兵主神社とは?|播磨国の総社であり縁結びの神様
射楯兵主神社(いたてひょうずじんじゃ)は、「総社さん」、「総社の神様」とも呼ばれています。
射楯兵主神社は、「射楯大神(いたてのおおかみ)」と「兵主大神(ひょうずのおおかみ)」をお祀りする古社です。
- 射楯大神(五十猛命):樹木の神、勝利・航海安全・導きの神
- 兵主大神(大己貴命/大国主命):縁結び・福徳・商売繁盛の神
射楯大神は、五十猛命(いたけるのみこと)と称し、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子で、天上からもってきた木を日本に播き、国の樹木が豊かに繁茂する環境を作ったとされる樹木の神さまです。
また、神功皇后(じんぐうこうごう)の新羅遠征で、御船の先導をしたということから、勝利や幸福へと導く神様としても崇敬されています。
兵主大神は、大己貴命(おおなむちのみこと)、また大国主命(おおくにぬしのみこと)とも呼ばれる縁結びの神様と名高く、福の神として慕われています。
姫路城歴代城主の信仰も厚く、現在では地域に根付く“地元に愛される神社”として、参拝者が絶えません。
【播磨国総社 射楯兵主神社】盛りだくさんの見どころ紹介!
播磨国総社 射楯兵主神社には、
姫路城に行くなら、せっかくなんで参拝しようか?
ぐらいの気持ちで、参拝させていただいたのですが。
目を引く「御門」や、「みみずく」づくしに「縁結び」、「鬼石厄除け」に境内に祀られるたくさんの摂末社と、盛りだくさんの境内!
しかも、たくさん地元の方々が厄除け祈願や、お初参りに訪れていて、賑やかで、しっかり地元の方々に愛されているのが伝わってくる神社でした。
それでは、盛りだくさんの見どころをご紹介していきましょう。
神の使い「みみずく」づくし!鳥居や橋、お守りにも「みみずく」が
射楯兵主神社では、古来から「みみずく」を神の使いとし、多くの人々から尊ばれ崇められてきたそうです。
境内のいろんな場所で、みみずくを目にします。
ちなみに、参拝した時には「フクロウ」だと思っていたのですが、「ミミズク」でした。
呼び方が違うだけだと思っていたら、「フクロウ」と「ミミズク」って違いがありました。
生物学的には、どちらも「フクロウ目フクロウ科」の鳥で、同じ種別なのですが、一般に“ 羽角(頭の左右にある耳のように見える部分)のあるもの ”を「ミミズク」、“ ミミズクを除くもの ”を「フクロウ」というのだそうです。
余談でした。

朱色の立派な建物「御門」前で「みみずく」が出迎えてくれます。
御門前に掛かる御神橋には、みみずくの像が、四方に設けられています。

境内には「撫でみみづく」もあり、しっかり撫でさせてもらいました。
知性の象徴・吉兆を授ける瑞鳥「みみづく」は古来より射楯兵主神社の神使として多くの人々から尊ばれ崇められてまいりました
射楯兵主神社「撫でみみづく」説明書き
このみみづく像を撫でられ大神さまの大いなる御神徳を余すところなくお受け下さい

奉納されている絵馬にも、みみずくが描かれています。

みみずくモチーフのお守りもあります。
このみみずくのキャラクター「みみまる」と言う名前のようで、先ほどご紹介した写真の左側の絵馬にも、みみまるが描かれています。

車のお祓いでも有名なようで、射楯兵主神社のステッカーが貼られている車もたくさん見ました。
個のステッカーにもミミズクがいます。
縁結びのハートプレートと恋のご利益
射楯兵主神社にお祀りされている神様、兵主大神は、別名大己貴命(おおなむちのみこと)また、大国主命(おおくにぬしのみこと)とも呼ばれる、縁結びの神様として有名な神様です。
そのため、射楯兵主神社は縁結びスポットとしても有名な神社です。

姫路駅から、商店街を通りながら射楯兵主神社を目指して歩いていると、アーケードに「ひめじ縁結び通り」と書かれていました。

真っすぐのびる参道には、大鳥居から本殿まで、ハートのプレートが、埋め込まれています。

このハートプレートには、2つの意味が込められています。
① 1枚のプレートに「♥」が51個ある…「51」=「こい」=「恋」「来い」
更に、大鳥居から本殿まで埋められたプレートが11枚あることから、「1151」=「いい恋い来い」
② 大鳥居から本殿まで埋められたプレートが11枚
大鳥居から本殿まで11枚のプレートが2列ある…11×2=22枚プレートがあることから、「1122」=「いい夫婦」
射楯兵主神社で恋愛祈願したら、「いい恋来い」で⇒いい恋して、そのまま「いい夫婦」になれそうですね。

縁結び絵馬にも「51」と書かれて、絵馬掛けがすごい可愛い!
最初にご紹介した朱色の立派な「御門」は、境内の西側に立っているため、御門から参拝すると、この縁結び通りは通れません。
縁結び祈願をするなら、恋愛成就への気持ちをあげるため、縁結び通りからの参拝がおススメです!
厄除けパワーを授かる“鬼石”

境内には、鬼退治伝説が残る「鬼石」があります。厄除け串を使って体を祓い、息を吹きかけて鬼石に投げ入れることで厄落としができるユニークなスポット。
昔 源頼光 大江山鬼賊を討伐した折、
射楯兵主神社「鬼石」説明書き
その首を持ち帰り案内社八幡宮傍に埋めて標石としたものです。
この鬼石、江戸~明治時代には、源頼光ではなく、平井(藤原)保昌が鬼退治 をしたとされていたそうで、他にも「聖徳太子の腰掛石」という言い伝えなど、諸説あり明治時代に総社境内に移転されたと考えられます。
歴史好きやパワースポット巡りが好きな方にもおすすめです。
この鬼石で、御幣で自らをお祓いし、御幣を鬼石に向かって投げ込んで厄落としをします。

「鬼石」厄落とし手順
社務所で授与頂いた「御厄除串」を持って鬼石へ向かいましょう。
まずは、鬼石の前で一礼します。
次に、「御厄除串」で自分の身体の木になる部分を存分に祓います。
そして、「御厄除串」に息を吹きかけて、最後に鬼石に「御厄除串」を投げます。
上の写真で、石の上や周りにあるのが「御厄除串」です。
射楯兵主神社の摂末社:境内の奥にズラリと並ぶ多彩な社たち

縁結び通りからアクセスし、ハートプレートに沿って進むと、立派な神門が現れます。
ここから射楯兵主神社に入り、まずは本殿に参拝しました。
この段階では、入ってすぐ左手に摂社が建っているな~ぐらいに思っていたのですが、

本殿の右手に赤い鳥居があったので、そちらの方へ進んだところ、実は、本殿裏手にはずらりと摂末社が祀られていました。

社務所裏からスタート!
西播総神殿
西播磨総神殿には西播磨8郡大小明神が祀られています。

その横、本殿真裏には、
十二社合殿 (じゅうにしゃごうでん)
一ノ宮社、二ノ宮社、日岡社、角社、手置帆負社、彦狭知社、秋葉社、羽黒社、道祖社、鞍屋社、柿本社、東照宮の12 の社を合わせ祀っています。
次に出てくる西播総神殿に似た建物「東播総神殿」には、東播磨総神殿には東播磨8郡大小明神が祀られています。

琴平社、大物主神(おおものぬしのかみ)が祀られています。

鹿島社(かしましゃ)、武甕槌神(たけみかづちのかみ)が祀られています。

神明社(しんめいしゃ)、天照大神(あまてらすおおみかみ)と、豊受大神(とようけのおおみかみ)がお祀りされています。
全て参拝させていただき、撮影もさせていただきましたが大量すぎるので、ここからは写真なしでご紹介します。
つづいて、戸隠社(とがくししゃ)、稲荷社(いなりしゃ)、総社の稲荷社には藤井稲荷・千早稲荷・白長稲荷・瑜珈稲荷を合祀、案内社八幡宮(あんないしゃはちまんぐう)、粟嶋社(あわしましゃ)、長壁神社(おさかべしゃ)、姫道天神社(ひめじてんじんしゃ)、そして、境内端に鎮座しているのが祖霊社(それいしゃ)です。
ここまでが、本殿裏側に並んで鎮座している摂末社です。
そして、結婚式場「長生殿」の裏手の池に鎮座しているのが、市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)をお祀りする厳島社(いつくしましゃ)です。
そして、最後が、神門のすぐ側に鎮座する恵美酒社(すみよししゃ)・住吉社(え び す しゃ)です。
一社一社順番に参拝させていただくと、他にも参拝している方もいることのあり、思っていた以上に時間がかかったのですが、これだけ一度に巡ると、充実感が味わえます。
【射楯兵主神社】アクセス基本情報
大手門公園の向こうにある朱塗りの御門が目印。姫路城とあわせての参拝にぴったりなロケーションです。
こちらの記事で、姫路城から徒歩圏内の神社をご紹介しています。参考にしてくださいね!
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