さっそくですが、【巡礼】という言葉をご存知でしょうか?
今回は、この巡礼とは何か?について解説していきます。
巡礼とは
巡礼とは、様々な宗教の聖地や聖域に赴く宗教的な行動のことを言います。
巡礼と言うと、日本のものだと思う方も多いかもしれませんが、宗教的な行動のこと指しているので、日本特有のものではありません。
世界中で巡礼は行われて、キリスト教やイスラム教、ユダヤ教などの巡礼は有名です。
世界各地の巡礼地
巡礼を英語では、pilgrimage(ピルグリミッジ)といい世界中で巡礼が行われています。
それでは、世界の有名な巡礼地をご紹介します。
- イスラム教:メッカ巡礼(信者以外は立ち入りが禁止されている)
- ユダヤ教:嘆きの壁
- キリスト教:3大巡礼地「バチカン市国・エルサレムの旧市街とその城壁群・サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街」
- インド仏教:ルンビニ巡礼(釈迦生誕の地と伝わる場所)
- チベット仏教:聖地カイラス山巡礼
など
日本の巡礼
日本では、「霊場巡礼」とも言われます。
また、決まった神社や寺院(札所)を巡拝していくため「札所巡り」とも言われています。
日本は多信教で、自然崇拝や祖先崇拝、神道、道教、儒教、仏教など、八百万の神々が存在していることもあり、外国に比べてたくさんの巡礼地があります。
例えば、西国三十三ヵ所巡り、坂東三十三観音霊場巡り、京都十三佛霊場巡り、七福神巡りなど、北は北海道から南は沖縄まで日本全国に数えきれないほどの巡礼があります。
日本の巡礼の歴史
日本では、平安時代の中期に観音信仰が盛んになりました。
そのころに僧たちの「修行」として巡礼がはじまったと言われています。
巡礼は、宗教を布教するための方法のひとつとなり、江戸時代には、庶民にも普及し広がったと言われています。
最初は、修行として行われていたんですね。
まとめ
今日は、「巡礼」についてお届けしました。
それでは、まとめです。
巡礼とは、
様々な宗教の聖地や聖域に赴く宗教的な行動のこと
日本では、昔は修行として巡礼が行われていました。
現在では、バスツアーやタクシーコースなどもあり、修行として巡礼をするということではなくなっていますが、札所などをめぐることで、日常のストレスを忘れることもできるかもしれません。
心を休ませ、癒され、自分自身をみつめなおす旅に出てみるのもよいかもしれませんね。