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北鎌倉の禅寺「建長寺」の見どころ紹介

こんにちは。

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今日は、鎌倉の中心部から山ひとつ隔てられた北鎌倉にある建長寺をご紹介します。

建長寺は、鎌倉を代表するお寺のひとつで、国宝などの見どころがたくさんあります。

禅寺「建長寺」

鎌倉五山といわれる禅宗の寺格において、第一位に位置する臨済宗建長寺派の大本山が建長寺です。

鎌倉三十三観音めぐり、鎌倉二十四地蔵めぐりの札所としても知られています。

鎌倉五山については、下の記事を参考にしてください。

建長寺の歴史

建長寺は、建長5年(1253年)に、北条時頼が宋から蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を招き、本格的な禅宗専門の道場として創建した日本最初の禅寺です。

最盛期には、49院もの塔頭がありましたが、火災による焼失で、現在の建物は江戸時代以降に再建、移建されたものとなっています。

建長寺の見どころ

建長寺の伽藍は、総門・三門・仏殿・法堂などの主要な建物が、中軸上に並ぶ大陸的な配置となっているのが特徴です。

では、さっそく拝観して行きましょう。

三門:重要文化財

現在の三門は、1775年に万拙硯誼(ばんせつせきぎ)和尚などによって再建された門となっています。

東日本最大規模の三門で、楼上には、釈迦如来(しゃかにょらい)・十六羅漢(じゅうろくらかん)・五百羅漢(ごひゃくらかん)が安置されています。

梵鐘:国宝

建長7年(1255年)に、大和権守「物部重光(もののべしげみつ)」が鋳造したもので、国宝に指定されています。

円覚寺、大船の常楽寺の鐘と「鎌倉三名鐘」と称されています。

仏殿:重要文化財

現在の仏殿は、東京の芝の増上寺にあった、徳川二代将軍秀忠公(ひでただこう)夫人・お江の方の霊屋(おたまや)を譲り受けており、創建当初から4代目の建物と言われています。

仏殿には、ご本尊である地蔵菩薩を安置しています。


この仏殿前の庭園には、大きな柏槇(びゃくしん)の木が立っています。この柏槇(びゃくしん)は、蘭渓道隆が植え、樹齢760年と言われています。

法堂:重要文化財

建長寺の法堂は関東最大で、千手観音を本尊としています。

建長寺の創建750年を記念して、小泉淳作(こいずみじゅんさく)画伯によって、天井に「雲龍図」描かれています。

唐門:重要文化財

唐門は、もともとは1628年、東京の芝の増上寺で徳川二代将軍秀忠夫人・お江の方の霊屋の門として建てられたものでした。

1647年に、仏殿・西来門(せいらんもん)と共に建長寺に寄附され、方丈の正門となっています。

総門 巨福門(こふくもん)

京都の般若三昧院の門を昭和15年(1940年)に移築したものです。
門の額に書かれた「巨福門」の文字は、第10代住職「一山一寧(いっさんいちねい)」によるものです。

写真では少し見づらいかもしれませんが、「巨」の下に点が入っています。勢い余って「巨」の字に一点加わったことで百貫の重みが増したということで「百貫点」と呼ばれています。

他にも庭園などの見どころがあり、かなり広さがある建長寺ですので、境内の案内図を見ながら拝観するといいですよ。

アクセス

鎌倉市山ノ内8

北鎌倉駅から徒歩15分ほどです。

北鎌倉駅と鎌倉駅の中間に位置するため、北鎌倉と鎌倉の観光コースを上手く組み立てるといいでしょう。

建長寺の奥の半僧坊からは、天園ハイキングコースへといくことができます。

天気がよければ半僧坊の富士見台からは鎌倉が一望できますので、足をのばしてみるのもいいですよ。

それでは、また。

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