平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)は、京都府宇治市にある浄土宗の寺院で、日本国内外から多くの観光客に訪れる名勝・重要文化財の建築物です。
平等院鳳凰堂は、1994年に世界遺産に登録され、世界中から多くの観光客が訪れる名勝として知られています。
そんな平等院で春に見られる鮮やかな藤棚は、宇治の春の風物詩となっています。
今回は、平等院鳳凰堂の藤の花をご紹介します。
最後に見ごろ情報もお届けします!
目次
平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)
源氏物語の舞台となった京都府宇治市に平等院はあります。
もともと平安時代の京都宇治は、平安貴族の別荘地で、平等院も藤原頼通の父である道長の別荘「宇治殿」があった場所でした。
平安時代後期、日本では天皇、貴族から民衆に至るまで仏教信仰が広がり、永承7年には釈迦の滅後、年が経つにつれて仏教が衰退し、正しい仏教が伝わらなくなるとされる「末法」の時代が到来します。
そんな時代、疫病や自然災害が起こり、死に対する不安が広がったことで「極楽浄土」への憧れが生まれ、藤原頼通が別荘をお寺に改めたのが平等院の創建の経緯です。
鳳凰堂 (ほうおうどう)
平等院の中でも鳳凰堂は、10円硬貨に描かれているため特に有名な建物となっています。
鳳凰堂と呼ばれ親しまれてるこの建物、藤原頼通により平安時代後期に創建されたの阿弥陀堂です。
天喜元年に、藤原頼通が平等院の阿弥陀堂を建立しました。
阿弥陀堂は、仏教の教えが正しく伝わらなくなってしまった世で、頼通自身が極楽浄土へ行くために建てたと言われています。
鳥が飛び立つ様子を表す「飛雲楼」と、鳥が降り立つ様子を表す「降魂祠」の2つの建物から成っており、その形状が鳳凰の姿に似ていることから、平等院鳳凰堂と呼ばれるようになりました。
全体的なバランスや色彩の美しさ、また、彫刻や装飾の細かさが特徴的で、特に、鳳凰の彫刻や模様の描かれた扉や壁面、天井の「飛天」と呼ばれる天使のような像などは、見る者を圧倒する美しさです。
経典の中に出てくる「極楽の宝池に浮かぶ阿弥陀如来の宮殿」や「庭園」をモチーフに造られ、極楽浄土をあらわしていると言われています。
中堂と、中堂の両サイドにのびる翼廊(2つ)、尾廊の4つからなる建物で、鳳凰が羽を広げたように見えることから、江戸時代から「鳳凰堂」と呼ばれるようになりました。
鳳凰堂は、極楽浄土をイメージして創られたため、中堂と翼廊が繋がっていません。そのため中堂と翼廊を行き来できない不便さです。
また、全体的に柱が高くて構造的に不安定な構造になっていて、実用的ではないのだそうです。
どうやら、見た目重視だったようですね。
平等院鳳凰堂と満開の藤の花
平等院には、藤紋(下がり藤)を家紋とする藤原家ゆかりの寺院にふさわしく、春には藤棚いっぱいの藤の花が咲き、多くの参拝者が訪れます。
平等院周辺では、藤の花の時期にはイベントやライトアップなども行われ、多くの観光客で賑わいます。
鳳凰堂の北側には、樹齢約300年もある4本の木が藤棚の枝を広げています。
花房は約2万、その長さは約1メートルにもなるものもあり、地面の砂にすれそうなぐらい長くなることから「砂ずりの藤」とも呼ばれます。
「宇治市名木百選」の看板がありました。
藤がまめ科だと、はじめて知りました。
美しく風に揺れる花越しには、国宝の鳳凰堂がのぞめます。
鳳凰堂の朱色と藤の花の紫の共演が目に鮮やかです!
この日は、天気も良く爽やかな風もふいていて、藤の花房が揺れる様子が素晴らしかったです。
たくさんの方が花を見に訪れていました。ファイミリーから、若いカップル、高齢の方まで、幅広い層の方々が楽しまれていました。
平等院「藤の花」見ごろはいつ?2023年は?
平等院の藤の花、見頃の時期に是非見に行ってほしいです。
例年、4月半ばに咲き始め、4月の下旬から5月の上旬にかけて見頃を迎えます。
過去の状況を確認すると、花房が10~20cmから見頃になるまでに、だいたい2週間弱ほどかかるようです。
それから見ごろを迎え、見ごろが継続する日数は、気温や雨など天候に左右されるため、1週間見ごろが続いた年もあれば、4日ほどで見ごろを過ぎるような年もありました。
2021年は、急激に気温が高くなったのもあり、開花が早く4月18日には見ごろを迎えていました。
2019年を見てみると、4月30日に見ごろを迎えゴールデンウィークと見ごろが重なっています。
今年2023年4月17日現在で、
境内の「ノダフジ」が、先週よりも10~20㎝伸びて、80~90cmほどになっています。
また、花房の上部から半分ほどが開花した状態となっています。
見ごろは天候によって左右されますが、4/19~来週末(4月末)あたりの予想となっています。
天候によって全く開花状況は変わりますので、4月を過ぎ桜が散り始めるころには、藤の花の開花状況もwebにアップされはじめますので、公式ホームページなどチェックしながら予定をたてるといいですよ。
平等院鳳凰堂の藤を見に行ったら、絶対写真を撮りたくなります。
それは、みんな同じなので、写真撮影のときは、長時間の撮影や場所取りなどしないよう、譲り合いましょう。
ちなみに、鳳凰堂を撮影するなら午後は逆光のとなってしまうため、順光で綺麗な写真がとれる午前中がおすすめです!
逆光を活かして、シルエットや夕日をバックにした写真を撮りたい方には、午後がおすすめですね。
【平等院】アクセス基本情報
【平等院】基本情報
住所:京都府宇治市宇治蓮華116
電話:0774212861
HP:https://www.byodoin.or.jp/
拝観料:庭園とミュージアム600円、鳳凰堂内部300円
アクセス:JR ・京阪電車「宇治駅」から徒歩 約10分
車の方は、周辺の有料駐車場を利用する事になります。
ただし、藤の花の見頃の時期が週末やゴールデンウィークと重なった場合は、かなり混雑しますので、公共交通機関を利用をおススメします。
京都の宇治と言えば、宇治茶ですね。
鳥居から平等院入口までの参道には、両側にお茶屋さんが軒を連ねていて、お茶のいい香りに誘われます。
参拝の後は、美味しい宇治茶を堪能してはいかがでしょうか。
参道には「伊藤久右衛門・平等院店」のあって、挽きたての宇治抹茶を贅沢に使用したスイーツも楽しめますよ!
ちなみに、せっかくだなら「伊藤久右衛門・宇治本店」のカフェでゆっくりスイーツを楽しみたいという方は、少し離れますが平等院から徒歩約11分の場所に宇治本店があるので足を運んでみて下さいね。
今回は、宇治本店で抹茶パフェをいただきました!
伊藤久右衛門の抹茶パフェは、かわいいアイスバーになって大人気ですが、お取り寄せもできますよ!
家で全種類食べてみたいという方は、お取り寄せしてみてはいかがでしょうか?
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