京都市伏見区に、競馬関係者が多く参拝することで知られている神社があるのご存知でしょうか?
今回は、勝運・馬の神社「藤森神社(ふじのもり)」をご紹介します。
ちょっと変わった絵馬が、たくさん奉納されている神社ですよ!
藤森神社(ふじのもりじんじゃ)
藤森神社は、約1800年前に神功皇后によって創建されました。
本殿は、中御門天皇より賜っており、皇室とゆかりが深い神社です。
本殿は、国の重要文化財に指定されています。
この本殿、写真を撮るときに中央がずれていて「かわった創りだな」と思ったのですが、「中央」「東殿」「西殿」の三つに分かれているのだそうです。
そのため、中央に立って真っ直ぐのアングルで撮影すると、上の写真の通り、メチャクチャ違和感がある写真になります。
「菖蒲の節句」発祥の地
藤森神社は、菖蒲の節句の発祥地としても有名です。
『菖蒲の節句』とは、5月5日の「端午の節句」のことです。
軒に菖蒲をさしたりすることから、菖蒲の節句とも呼ばれます。
藤森神社には、鎌倉時代以前から続く「藤森祭」という祭りがあり、稚児武将行列という子どもが鎧を身に着けて町を練り歩く行事が行われてきました。
この風習が、江戸時代になると庶民にも広まって、男の子の成長を願う行事として、5月人形を飾るようになりました。
節句に飾る武者人形には、「藤森の神が宿る」と云われていて、写真の神鎧像はその象徴として建立されたものだそうです。
勝運・馬の神様
藤森神社は、駆馬(かけうま)神事が行われていることや、
武神が多く祀られていること、
また、周辺に軍用地があったこと、
そして、菖蒲(しょうぶ)→「尚武(しょうぶ)」→「勝負(しょうぶ)」という連想、
などから、
馬と武運の神社として信仰を集めました。
現在は、勝運・馬の神社として知られており、競馬関係者や競馬ファンが数多く参拝しています。
なんと!絵馬が、競走馬になっています!
さすが、競馬ファンも多く参拝するだけあって「馬券が当たりますように!」などの願い事が書かれた絵馬が、たくさん奉納されていました。
腰痛が治る「いちの木さん」
境内には、神功皇后の軍旗が埋納されています。
塚の上にあるのは、枯れたイチイの木の古株で「いちの木さん」と親しまれています。
「いちの木さん」にお参りすると腰痛が治ると言われています。
伏見の名水「不二の水」
藤森神社のある京都・伏見は良質の地下水に恵まれた名水の地として有名です。
水が美味しいところなので、酒蔵も多く酒どころとしても有名です。
そして、ここ藤森神社の本殿の横にも名水が湧いています。
この日も、地元の方がペットボトルを持って、引っ切り無しに水を汲みに来ていました。
【藤森神社】アクセス基本情報
【藤森神社】基本情報
住所:京都市伏見区深草鳥居崎町609
電話:0756411045
HP:http://www.fujinomorijinjya.or.jp/
アクセス:JR奈良線「JR藤森駅」下車徒歩5分・京阪電車「墨染駅」下車徒歩7分
千本鳥居で有名な伏見稲荷大社の最寄り駅である京阪電車「伏見稲荷駅」から、藤森神社がある「墨染駅」へは、3駅5分ほどですので、同じ日に参拝するのもいいかもしれません。
その後、京阪電車で淀屋橋方面に乗車すれば、京都競馬場のある「淀駅」にもすぐなので、その足で行ってみるのもいいかも!?
藤森神社には、3500株の紫陽花園があります。
6月から7月の約一カ月間、紫陽花園が開園され「紫陽花まつり」も行われますよ。
雨の中で咲く紫陽花とっても綺麗ですよね。