こんにちは。
【夫婦でお参り】のHOKI & MIYUです。
今日もポチポチと、神社仏閣に関わる情報をお届けします。
京都には古い建造物が多く、世界遺産に認定されている重要な建造物が数多くあります。
そんな中でも、人気の観光スポットとしてあげられるのが「銀閣寺」です。
今日は、銀閣寺の歴史やみどころ、気になる「なぜ銀閣寺と呼ばれるのか」についてもをご紹介します。
銀閣寺の歴史
銀閣寺を建てたのは、室町幕府8代将軍の足利義政です。
義政は、金閣を作った足利義満の孫にあたります。銀閣寺は、足利義満が建てた鹿苑寺金閣を意識して建てられたと言われています。
銀閣寺と呼ばれていますが、正式名称は慈照寺といいます。金閣寺と同じく相国寺の塔頭のひとつです。
義政が将軍のときに京都で大きな争いが起こりました。それが「応仁(おうにん)の乱」です。応仁の乱は、10年あまり続く争いとなりました。
将軍として武士をまとめられなかった義政は、政治から身を引き、息子の義尚に将軍職を譲ると、そのまま隠居して東山の月待山麓に山荘を建てました。これが、銀閣寺の起源です。
銀閣寺を建てた場所は、応仁の乱で焼失した浄土寺という寺の跡地でした。
応仁の乱で、足利将軍家の邸宅であった花の御所が焼失すると、富子と義尚は小川殿に入り、義政自身は完成していない山荘に移住しました。
しかし、義政は1490年に山荘の完成を見ることなく死去しています。
その後、この山荘は義政を弔うために、相国寺の末寺にとされ、慈照寺と呼ばれるようになりました。
銀閣寺は、室町幕府の衰えと共に衰退し、1550年には、争いにより建物の多くが焼失しました。
江戸時代になると徳川幕府からの援助によつまて、庭園が築かれ、建物の多くが修復されました。
銀閣寺は明治維新の時代に行われた廃仏毀釈によって再び衰退しましたが、復興をとげ現在に至っています。
銀閣寺名前の由来と、銀閣寺と呼ばれる理由
銀閣寺と呼ばれている建物の正式名称は、慈照寺「観音殿」といいます。慈照寺の寺名は、義政の戒名「慈照院」が由来となっています。
ちなみに、金閣寺と呼ばれている建物の正式名称は、鹿苑寺「金閣」です。鹿苑寺という寺名は、義満の法名「鹿苑院」が由来となっています。
金閣寺が金閣と呼ばれるのは、あれだけ目立つ金箔キラキラの建物を見ればわかります。
では、なぜ銀閣寺は銀箔ギラギラではないのに銀閣と呼ばれるのでしょうか?
実は、建てられた当初には銀閣とは呼ばれておらず、江戸時代になってから、義満の金閣に対して呼ばれるようになった呼び名なのだそうです。
金閣に対して銀閣と呼ばれているため、本当は銀箔が貼られていた等いう説もありました。
しかし、その後の調査で、外壁に銀箔を貼られた跡がないことが分かっています。
銀閣寺の見どころ
まずは、何といっても観音殿(銀閣)です。
銀閣は、金閣寺の金閣と西本願寺の飛雲閣とともに、京都三名閣と呼ばれています。
金閣のような煌びやかさはありませんが、その佇まいは落ち着きと穏やかさが感じられます。
2階は、寺で見られる丸みを帯びた窓となっています。
方丈前からは、銀閣(観音殿)、向月台(こうげつだい)、銀沙灘(ぎんしゃだん)を眺めることができます。
向月台というのは、白砂が円錐形に固められたもので、高さ165センチの巨大な盛り砂となっています。
銀沙灘(ぎんしゃだん)は、波紋のようなデザインが施された砂地のことで、ここに光を反射させて銀閣を明るく照らすという役目もあるそうです。
こちらが、方丈です。
方丈前に、銀沙灘の美しい光景が広がっています。
方丈の戸に施された細工が、とてもかわいかったです。
ガラス越しに見る銀閣と向月台もいい感じです。
方丈の横には東求堂(とうぐどう)があります。
畳が敷き詰められているのが特徴で、外との仕切りは障子となっています。
そして、「付書院(つけしょいん)」と「ちがい棚(だな)」が配置され、これが「床の間(とこのま)」の原型となりました.
書院造と呼ばれるの部屋からは、床の間を飾るために「生け花」や「掛け軸」などが発達し、義政の時代に、今に伝わるさまざまな文化が生まれました。
境内の東側にある高台からは、境内全体を見下ろすことができ、京都市街まで見渡すことができます。素晴らしい眺めなので、是非庭を散策して上からの眺めも楽しんでみてください。
銀閣寺は自然の中にあり、境内では自然と四季を楽しむことができます。
春の桜や秋の紅葉のシーズンには、数多くの観光客が訪れ、冬に雪が降ると、雪で覆われた銀閣の景色が、多くの観光客を魅了します。
四季折々の銀閣寺を見に行ってみてはいかがでしょうか。
アクセス
住所:京都市左京区銀閣寺町2
京都市バス 「銀閣寺道」「銀閣寺前」より徒歩約10分
いかがでしたでしょうか?
今日は、銀閣寺の歴史や見どころなどについて、ご紹介しました。
金閣寺のように絢爛豪華ではない銀閣寺、でも自然の中で自然な形で佇むその姿は、美しく輝いて見えます。
日本の美を感じられる銀閣寺を訪れてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。