京都の人気観光スポットのひとつ平安神宮、あの朱色の大きな鳥居を目にしたことがある方は、多いと思います。
今回は、平安神宮にある国指定名勝の日本庭園「神苑」という池泉回遊式の庭をご紹介します。
平安神宮の社殿の裏側には、四季折々の景色を楽しめる、自然豊かなお庭が広がっていますよ!
平安神宮神苑
平安神宮は、平安京を創始した桓武天皇と、平安京最後の孝明天皇が祀られている神社です。
その平安神宮にある神苑は、社殿の背後をぐるりと囲むように作られています。
その広さは、約1万坪もある大規模な池泉回遊式庭園で、国指定名勝となっています。
明治時代に、円山公園や無鄰庵などの園を手がけた7代目小川治兵衛が作庭された日本庭園で、南神苑、西神苑、中神苑、東神苑から構成されています。
通常600円の拝観料が必要ですが、毎年6月と9月の2回無料開放される日があります。
6月は、花菖蒲の見ごろに合わせて無料開放されるため公式HPなどで確認が必要です。
9月は、南神苑に「平安の苑」が開設された日を無料としているので9月19日で固定となっています。
※神苑へは、上の写真の中央にある「大極殿(外拝殿)」で受付を済ませ、左側にある「白虎楼」にある入り口から入ります。
平安神宮神苑の見どころ
それでは、早速お庭のご紹介です。
南神苑
まずは、南神苑エリアです。
八重紅枝垂桜が多く、枝垂桜の名所としても有名です。
6月下旬に拝観しましたが、紫陽花や
ハギの花
水辺の半夏生
なでしこ等の花を楽しむことができました。
苔と池の藻、緑の世界が広がります。
南神苑と西神苑の境あたりには、茶室澄心亭(ちょうしんてい)があり、桜の季節には「観桜茶会」なども催されています。
西神苑
茶室澄心亭を過ぎると西神苑エリアに入ります。
西神苑エリアでは、花菖蒲の名所として有名ですが、伺った時には既に見ごろは過ぎてしまっていました。
池の周りをぐるりと巡ることができます。
中神苑
本殿の裏にある小道を歩いていくと、中神苑エリアの池が目に飛び込んできます。
木々に覆われた道から急に視界が開け、緑と青空が広がっています。
中神苑の蒼龍池には、丸い沢飛び石を渡ることができる「臥龍橋(がりゅうきょう)」があります。
この飛び石に使われている石は、豊臣秀吉が天正年間に造営した京都三条・五条大橋の橋脚として使われていた石なのだそうです。
花菖蒲は見ごろを過ぎていましたが、可愛い睡蓮が咲き始めていました。
臥龍橋を渡ると、休憩処があるので池の睡蓮を眺めながら、ひと息できますよ。
東神苑
最後に東神苑です。
東神苑は、4つのエリアの中でもハイライトと言える、写真スポットが多いエリアです。
上の写真、右の建物が「尚美館(しょうびかん)」、左が「橋殿・泰平閣(たいへいかく)」です。
将軍塚がある華頂山が借景となっています。
橋殿(はしどの)とは、屋根付きの橋のことです。
泰平閣の向こうに少し見えている建物は、平安神宮会館(披露宴会場)と結婚式受付です。平安神宮での結婚式(神前式)は、大人気でこの日も披露宴が行われていました。興味のある方は、公式ホームページで確認してみて下さいね。
泰平閣の中央辺りには、鯉の餌が売られています。皆さん橋から餌をあげていましたが、鯉と亀の争奪戦が繰り広げられ、ちょっと怖かったです。
鯉と亀だけではなく、鴨もいます。
すぐそばで、くつろいでいる姿も見られますよ。
泰平閣を渡ると、出口に向かいます。
【平安神宮神苑】アクセス基本情報
【平安神宮】基本情報
住所:京都市左京区岡崎西天王町97
電話:075-761-0221
神苑拝観料・拝観時間:季節によって変わるためHP等でご確認ください
HP:http://www.heianjingu.or.jp/
アクセス:最寄りは地下鉄東西線「東山」 徒歩約10分
バスを利用の場合は、京都市営バス 5・32・46・急行100系統「岡崎公園美術館・平安神宮前」下車して徒歩3分ほどです。
神苑に入ってみると、いつも参拝していた平安神宮がこんなに広かったのかと、驚きます。
庭園の中は、季節の花や生き物も多く、遠くの山と庭、自然の豊かさを感じられます。
平安神宮参拝の際は、神苑でのんびりするものおススメです!