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京都|伏見稲荷大社の千本鳥居を抜けて行く“伏見神寳神社”

京都の有名な観光スポット伏見稲荷大社、その中でも“千本鳥居”といえば、国内外から訪れた観光客が立ち止まる写真撮影スポットです。

そんな千本鳥居を抜けて奥の院とも呼ばれる奥社奉納所の手水の横に眼をやると、稲荷山の参拝道がさらに奥へ奥へと続いています。

この参道を少し進むと、「伏見神寳(ふしみかんだから)神社」に向かう脇道が出てきます。

今回は、伏見稲荷大社の境内にある“伏見神寳神社”をご紹介します。

伏見稲荷大社は、お稲荷さんなのでいたるところに狛狐がいますが、伏見神寳神社には狛龍神社がいるんですよ。

夢中で前へ前へと進んでいると、見逃してしまう脇道にある大人気の伏見稲荷大社にありながら、知る人ぞ知る神社なのでお見逃しなく!

伏見神寳(ふしみかんだから)神社

伏見神宝神社は、伏見稲荷大社の奥社から徒歩3分ほどの場所にあります。

祀られているのは、天照大御神様と稲荷大神様です。

伏見神寳神社は平安時代の創建ながら、昭和に入り再建されました。

ご由緒は以下の通り

伏見神寳神社は、我が国最古至尊の神器十種神宝の御守を授け給いて太陽系大宇宙展開の真理を示し訓へ給う天地の太祖と崇め奉る天照大御神を主祭神として奉斎してあり併せて神器十種神宝が奉安してあります

神社由緒略記より

「神宝」とは、奉安されている“十種の神宝”、先代旧事本紀のなかで天璽瑞宝十種(あまつしるし みずたから とくさ)と記され霊力を宿す十種類の神宝(興津鏡、辺津鏡 、八握剣、生玉、死反玉、足玉、道反玉、蛇比礼、蜂比礼、品物比礼)のことで、物部氏の祖神である「饒速日尊」が、天上よりもたらしたと伝わっています。

十種の神宝は、国家の盛衰も左右することができるほどの強力な霊力があるという神器と言われています。

そんな神器にまつわる神寶神社は、知る人ぞ知るパワースポットと言われています。

神宝神社への道のり

神寶神社は、京都の観光スポットの中でも有名な伏見稲荷大社の境内にあるのですが、上の写真を見ていただければ分かる通り、伏見稲荷大社にある境内案内図を見ても、その存在は書かれていません。

参道の途中の小さな看板を目印に参拝することになるので、見逃さないよう注意しましょう。

ちなみに、上のマップの現在地「奥社参拝所」の左にある「根上がり松」と書かれている辺りに右に登っていく山道があらわれますよ。

では、伏見神宝神社への道を解説します。

伏見神寳神社に参拝するには、まずは伏見稲荷大社を目指します。

そして、有名すぎる千本鳥居へ

千本鳥居は2本にわかれていて、以前はどちらを通っても良かったのですが、観光客の増加により現在は右側通行となっています。

登りは上の写真の右側を通りますが、ビッシリと、人・人・人で、人だかりをただ流れていく感じになります。

帰り道は、千本鳥居を抜けないコースで降りる方が多いため、写真を撮りたい方は、復路側だとゆっくり撮ることができます。

千本鳥居を抜けると、奥社参拝所に出ます。

ちなみに、おなじみのキツネの絵馬はここに奉納されていますよ。

奥社の参拝を済ませ、拝殿の左手の手水舎側に「お山めぐりコース」熊鷹社へ向かう鳥居が続いているので、そちらに進みましょう。

10mほど進んだところで、鳥居が1~2m途切れています。

この鳥居が途切れたところで右を見ると、上の写真の小さな看板がたっています。

これを見逃すとアウトなので、見逃さないように!(左は「根上がり松」です)

ほとんどの方が、そのまま真っすぐ鳥居の参道を進んでいくので、お喋りしながら人の流れに乗っているとみの出してしまうので注意してください。

ちなみに、今回の参拝時は、右に曲がって伏見神寳神社を目指している方は、なぜか外国からの観光客の方が多く、国内観光客の方の多くはマバラに伏見神寳神社に向かう人を見ながら「え?そっち何かあるの?」と不思議がっている感じでした。

参道から脇道に入ってからは、ちょっと急な登りの山道になりますが、ほんの数分で伏見神寳神社の鳥居が見えて到着です!

伏見神寳神社の見どころ

伏見神寳神社(ふしみかんだからじんじゃ)です。
ちなみに「寳」は難しい字で書かれていますが、簡単に書くと「宝」です。

鳥居をくぐると左右に配した地龍、天龍に守られた正面奥に神寶(かんだから)神社の社殿です。

社殿前には、狛犬ではなく、狛龍の「天龍」と「地龍」がいます。

狛犬ならぬ狛龍が置かれていることもあり、「辰」スポットとも言われています。

二条城から龍脈が通っていると言われ、強力なパワーを秘めた龍神神社だとも言われています!


社殿横の摂社、龍頭大神が祀られるなど、龍にゆかり深い神社です。

狛龍以外にも

境内のあちこちに龍を見ることができます。

炎を吐く龍の歯をモチーフにした、古代紋様の変わったお守りもありますよ!

伏見稲荷大社の奥院には、「おもかる石」があり、人気のようで行列ができています。

上の写真は、奥院にある「おもかる石」で、二つ並んだ石灯篭の上の丸いところが持ち上げられるようになっています。

皆さん行列しているのですが、「おもかる石」は伏見神寳神社にもあります。

社殿の右奥にあるのが、上の写真が伏見神寳神社の「おもかる石」です。

何とも言えない愛嬌のあるお姿のおもかる石ですね。

もちろん並ぶことなく「おもかる石」できるので、願いごとが叶うどうか試してみて下さいね!

竹取物語ゆかりの地"伏見神寳神社"

社殿横から奥に進むと、磐境(いわさか)さまのお社があります。

降臨神石(タケノコ)が、祀られているのだそうです。

磐境(いわさか)さまの鳥居の横には、上の石碑がたっています。

この磐境さまは、かぐや姫(竹取物語)の発祥地ともいわれています。※発祥の地説日本各地に複数あり

磐境さまのお社から一直線上に稲荷山の「一の峰」があり、稲荷山の神様に通じる場所とされていて、境内の中でもこの場所はとくに強い気を放ち、大きな力をお持ちの神さまがおられると言われています。

稲荷山開山の頃からこのお社で多くの祈りを捧げられてきたと伝わります。

かぐや姫ゆかりの地の竹林は撮影穴場スポット!!

かぐや姫(竹取物語)の発祥地と言われるだけあって、伏見神寳神社の周りは竹林となっています。

伏見神寳神社の鳥居を入らずに、そのまま通り過ぎて細い道を少し行っただけで、ただただ緑の美しい竹に囲まれます。

京都の人気の観光地に居るとは思えないほど、竹林を独り占めです!

ここでも何故か、外国からの観光客の方がいて、独占状態で撮影を楽しんでいました!どうやって情報を得ているんでしょうね。


【伏見神寳神社】アクセス基本情報


【伏見神寳神社】基本情報

住所:〒612-0811 京都府京都市伏見区深草笹山町15 伏見稲荷大社内
電話:0756425838
HP:https://inari.jp/sp/(伏見稲荷大社)

この伏見神宝神社前の山道は、山頂(一ノ峰)まで続く「竹乃下道」と呼ばれる山道となっています。

伏見神宝神社に参拝するなら、

クラブツーリズム テーマ旅行

上 ↑ をクリックして、

画面上、右端にある三本線「menu」を押すと

「キーワードで検索」と表示されるので、そこに「伏見稲荷大社」と入力して検索してみて下さい。

人気の観光スポットなので、たくさんのツアーコースが出てきますよ!

上まで登ったり、伏見神宝神社にも参拝したいなら、伏見稲荷大社で自由時間が多いコースを選ぶなどがお勧めです。

希望に合ったコースが見つかるといいですね!

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