まとめ・雑学

6月の北野天満宮「花手水」と「大茅の輪」

SNSで火が付いて撮影スポットとしても人気の花手水(はなちょうず)、手水舎に色とりどりの花が浮かべられた花手水は、今ではたくさんの神社仏閣で見られるようになりました。

京都でも実施しているお寺が数カ所ありますが、今回は京都で花手水の見られる神社仏閣の中から北野天満宮の花手水をご紹介します。

6月の北野天満宮は、京都最大の「大茅の輪」も設置されていて、無病息災を願って大茅の輪くぐりもできますよ。

北野天満宮の花手水

観光スポットとしても人気の北野天満宮は、地元では「天神さん」と呼ばれ親しまれています。

そんな北野天満宮では、昨年から花手水が見られるようになりました。

上の写真が、通常の楼門をくぐってすぐ右側にある手水舎です。

この手水舎に定期的に色とりどりの花が活けられています。

季節や時期に合わせて花が入れ替えられます。

活けられている季節によって、花々の美しく可愛らしい姿を楽しめます。

北野天満宮の花手水の特徴は、「テーマのある花手水」と「生け花のような立体感」で、例えば昨年夏は五山の送り火の大文字を立体的に表現しいた花手水もありました。

その時々のテーマは、「北野天満宮 文化研究所」のTwitterで公表されているので、参拝前にチェックしてみて下さい。

テーマを知って見ると、より一層花手水を楽しめますよ。

上の写真は今回参拝した時の花手水で、テーマは「青もみじと梅雨の紫陽花」です。

鮮やかな青の紫陽花と生き生きとした青もみじがジメジメとした梅雨を忘れさせる爽やかさを感じます。

青もみじは、北野天満宮境内にある青もみじ苑のものを使っているそうです。

そして、半分には夏を思わせる元気なひまわりが!

光を浴びたひまわりと爽やかな紫陽花で、前向きに頑張っている人々にパワーを届けたいという気持ちが込められているそうです。

楼門に京都最大「大茅の輪」無病息災「大茅の輪くぐり」

毎年6月は「夏越の祓え」という神事が全国各地で執り行われます。

これは茅で奉製した「茅の輪」をくぐることで、日常、知らないうちに身についた罪や穢れを祓って、残り半年の無病息災を祈願するという年中行事です。

北野天満宮の桜門に奉製された茅の輪は、京都最大なのだそうです。

6月10日から茅の輪くぐりが始まっていて、6月30日が最終日となります。

菅原道真公の誕生日である6月25日には、「御誕辰祭」が行われます。

そして、6月30日には「夏越の大祓式」が行われます。

大祓は、6月と12月の晦日に行われ、日常知らず知らずのうちに身についた罪や穢れを祓い清める神事で、6月30日には御本殿前中庭で祭典を行って無病息災を祈願した後、穢れを祓い、心身を清める茅の輪くぐり行います。

この輪をくぐると一年中無病息災、特に夏の病気にかからないと伝えられています。

境内拝殿前にも茅の輪が設置されています。

輪のくぐり方や、くぐる時の唱え言葉なども書かれていますので、読んでから茅の輪くぐりをして一年の無病息災をお祈りしましょう。

ちなみに、自宅にお祀りする小型の『茅の輪』も社務所でいただけます。

小型の茅の輪守が500円、茅付きの茅の輪守が500円です。

【北野天満宮】アクセス基本情報


【北野天満宮】基本情報

住所:京都府京都市上京区馬喰町
電話:0754610005
拝観時間:通常7:00~17:00
HP:https://www.kitanotenmangu.or.jp/
アクセス:京都市バス「北野天満宮前」下車すぐ

花手水に使われていた青もみじがある「史跡 御土居」の青もみじが、6月27日まで公開されています。

入場料は、大人500円、小学生以下250円です。

青もみじは今が見ごろとなっています。

公開期間はあと少しですが、北野天満宮の青もみじ見に行ってみてはいかがでしょうか。

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