ねねの眠る「高台寺」へ

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こんにちは。

【夫婦でお参り】のHOKI & MIYUです。

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京都有数の観光名所、八坂神社から清水寺まで歩く途中の高台に高台寺があります。

今日は、豊臣秀吉の正室、北政所(きたのまんどころ)〝ねね〟の建立したお寺として有名な高台寺をご紹介します。

目次

京都東山・高台寺

高台寺には、重要文化財に指定されている建築物や広い庭園など、見どころがたくさんあります。
まずは、その歴史に触れていきましょう。

高台寺の歴史

1598年豊臣秀吉は、その生涯を終えました。
豊臣秀吉の妻・ねねは、豊臣秀吉の冥福を祈るため寺院の建立を発願し、ねねの母・朝日局(あさひのつぼね)が眠る康徳寺に建立を考えました。

しかし、康徳寺はあまり大きなお寺ではなく、秀吉を弔うには狭かったため、現在の東山に高台寺が建てられました。

建立の時には、豊臣家にはすでに権力はなくなっていました。代わってその実権を握っていた徳川家康が、ねねの「秀吉の菩提寺を建てたい」という願いを聞き、自分の家臣である武将たちを派遣し、高台寺建立を進めさせるなどの力添えをしたと言われています。

そして、秀吉の死から8年、高台寺は完成しています。

ねねが眠る霊屋(おたまや)

霊屋は、ねねの墓所です。

1605年に高台寺の高い場所に、東山の阿弥陀ヶ峰(秀吉が祀られている)に向かって建立されました。現在は、重要文化財に指定されています。

霊屋には、大随求菩薩像を中央に、向かって右に秀吉、左にねねの木像が安置されねています。

このねね像の真下、地下2mには、ねね自身が土葬され、眠っているそうです。

高台寺蒔絵

霊屋の内部は、蒔絵(まきえ)が施され「高台寺蒔絵」と呼ばれています。

蒔絵とは、漆(うるし)で絵や文様などを描き、金粉や銀粉を定着させる技法で、日本漆芸の代表的な技法のことで、桃山時代には器物だけでなく建造物にも蒔絵が施されました。

霊屋には、桃山時代の華麗な蒔絵を施した階段や厨子(ずし)が残されています。それらは、高台寺の蒔絵として知られ、同なじ技法や似た意匠の蒔絵のことを「高台寺蒔絵」と総称するようになったそうです。

高台寺蒔絵の調度品は、高台寺掌美術館で見ることができます。

こちらは、開山堂と霊屋をつなぐ臥龍廊(がりょうどう)です。

その全長は約60メートルあり、屋根が龍の背に似ていることからこの名が付いたそうです。

通常は通ることができませんが、特別公開のときに稀に通れることがあるようです。

開山堂

開山堂は、1605年に建立され、重要文化財に指定されています。

開山堂の天井には、秀吉の御座舟の天井と、ねねの御所車の天井を用いたと言われています。

もともとは、ねねの持仏堂でした。現在は「三江紹益像」「ねねの兄の木下家定と妻の雲照院像」、そして高台寺の普請に尽力した「堀直政の像」が安置されています。

天皇の使者だけが通る「勅使門」

勅使門(ちょくしもん)とは、天皇の使者だけが通ることができる門のことです。
方丈前庭・波心庭(はしんてい)にある門で、方丈とともに1912年に再建されました。

方丈側からは門は遠いため、寺の出口付近で門を近くに見ることができます。

天皇の使者だけが通ることができる門ですので、通常開門されることはありませんが、正月三が日には、通常閉門している勅使門が開かれて、一般の方もこの門をくぐり、方丈にお参りすることがでるのだそうです。

お正月三が日に参拝すれば、特別な体験ができますね。

茶屋・「傘亭」「時雨亭」

高台寺にある茶屋「傘亭」と「時雨亭」は、どちらも重要文化財に指定されています。

どちらも高台寺に建てられたものではなく、伏見城にあった建ものを高台寺に移築しています。

傘亭は、もともとは「安閑窟(あんかんくつ)」という名前だったそうです。
茶室の天井は竹で組まれており、その姿が唐傘のように見えることから、傘亭という名前がつけられました。

時雨亭は、茶室としては珍しい2階建ての建物になっています。
大阪夏の陣で大阪城が落城していくのをこの時雨亭の2階から、ねねが眺めていたとも伝えられています。

高台寺ライトアップと方丈前庭・波心庭

春は桜ライトアップ、毎年桜が見ごろを迎える時期を中心に3月の東山花灯路から5月のゴールデンウィーク明け頃まで行われています。

高台寺にはソメイヨシノ・しだれ桜など約50本があり、方丈前庭・波心庭のしだれ桜などがライトアップされます。

秋は、臥龍池周辺などのヤマモミジやイロハモミジが、例年11月中旬~12月上旬に見頃を迎え、この時期にライトアップされ特別拝観が開催されます

高台寺の方丈前庭・波心庭は、一本のしだれ桜が見事に咲く枯山水(かれさんすい)庭園として知られています。

この枯山水庭園が、春と秋のライトアップ特別拝観には、毎回ちがうテーマが設定され、テーマに合わせたお庭に変貌します。

庭の中央、勅使門前に亀の形をした島、その亀の背中からは松の木が生えています。

お庭の端から端へと躍動感あふれる龍の姿があります。

普段は、穏やかな枯山水が、テーマに合わせ全く違った姿を見せてくれています。

情緒ある日本の庭園枯山水もいいものですが、ライトアップの時期の庭も必見です。

【高台寺】アクセス基本情報

高台寺へは、いろんなアクセス方法があります。

車の場合は、駐車場を完備しています。ただし、高台寺周辺には京都でも有数の観光スポットが多くあるため、車での観光客も多く、かなり渋滞しやすい場所です。できる限り、公共交通機関を使っての観光をおすすめします。

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