こんにちは。
【夫婦でお参り】のHOKI & MIYUです。
今日もポチポチと、神社仏閣に関わる情報をお届けします。
叡山電車の八幡前駅の近くに、子どもの守り神として有名な三宅八幡宮があります。
今日は、境内のあちこちで「鳩」に出会える神社、三宅八幡宮をご紹介します。
三宅八幡宮
三宅八幡宮(みやけはちまんぐう)の鎮座する辺り一帯は、古代豪族である小野氏の本拠地だったことから「小野郷」と呼ばれていたと伝えられています。
飛鳥時代、607年遣隋使・小野妹子が九州の筑波を通る際、病を患い宇佐八幡宮で回復を祈願したところ、病気は治り、任務を果たすことがでました。
隋から帰国した小野妹子が、その恩返しとし宇佐八幡を勧請したのが三宅八幡宮の始まりと言われています。
三宅八幡宮のご利益
現在は、通称「虫の八幡さん」と呼ばれて親しまれています。
もともとは、田んぼの虫封じの神様が祀られているのですが、それがいつからか、子どもの「かんの虫封じ」の神様として信仰されるようになったと伝えられています。
また、明治天皇が幼いころ重い病にかかり、三宅八幡宮で祈祷をされたところ病気が治ったことから、子どもにご利益がある神様として、夜泣き封じや子どもの病気平癒、学業成就のご利益あると、多くの参拝者が訪れます。
拝殿には、願いごとが書かれた赤ん坊の「よだれかけ」が奉納されていました。
八幡宮のシンボル、神のつかい「鳩」
もともと八幡宮では、八幡神の応神天皇を祀り、宇佐八幡宮から石清水八幡宮へ八幡大神を勧請した際に道案内をしたのが白鳩だったことから、鳩は神のつかいとして大切にされてきたと言われています。
上の写真は、鶴岡八幡宮です。
よく見ると、「八幡宮」と書かれている「八」の字が、鳩が向かい合っているのがお分かりいただけると思います。八幡宮では、八の字を鳩形に書かれている神社はよくあります。参拝したら見てみて下さい。
ここ、三宅八幡宮でも鳩を神のつかいとしてシンボルにしていて、境内のあちこちで目にすることができます。
まず最初に出迎えてくれるのは、狛犬ならぬ「狛鳩」です。
鶴岡八幡宮と同じく、八幡宮の八の字も鳩っぽく書かれていますね。
石燈篭や提灯にも鳩が施されています。
置かれている白鳩は、鳩みくじを引いた後、奉納して帰ったもののようです。
こちらに置かれている青鳩は、「神鳩(しんばと)」です。
子供が無事に成長したら、お礼参りとともに「神鳩」を奉納するのが習わしとなっています。
他にも拝殿の幕や絵馬なども、鳩のモチーフが使われています。
そして、実際に鳩が境内にたくさんいます。
何でだろう?と思っていたら、
境内の隅に、鳩のえさが売られていました。
三宅八幡宮の境内ご紹介
この鳥居から、神殿まで真っ直ぐ進みます。
3つ目の鳥居の右側に池があります。
昭和5年に設置された噴水が勢いよく噴き出しています。
池の水は、八瀬・鵜が谷から引いていて、裏山に貯めて使用しているそうです。
変わった形の手水舎
この日はとっても暑かったのですが、水が冷たくて気持ち良かったです。
神楽殿
拝殿、その奥に本殿があります。
現在の本殿は明治20(1887)年に、拝殿は明治2(1869)年に再建されたものです。
アクセス
京都市左京区上高野三宅町22
叡山電鉄「八幡前駅」から徒歩2分ほどです。
叡山電鉄「三宅八幡駅」からは、歩いて10分ほどです。
川を渡るとすぐに、上の赤い鳥居が見えるので、ここを進みましょう。
京都駅前バスターミナルからは、京都バスの大原行きに乗車して「三宅八幡」で下車、京都駅から最寄りのバス停までは、50分ほどです。
バス停の目の前に上の写真の鳥居があります。
この鳥居をくぐると、神社西側の出入口まですぐです。
叡山電車は、レトロな雰囲気が魅力で、のんびりとした旅気分が味わえますよ。
それでは、また。