こんにちは。
【夫婦でお参り】のHOKI & MIYUです。
今日もポチポチと、神社仏閣に関わる情報をお届けします。
瑠璃光院や蓮華寺など京都の人気観光エリアにありながら、観光で訪れる参拝者は多くなく、静閑で神秘的な雰囲気が漂う崇導神社をご存知でしょうか?
今日は、京都洛北にある崇導神社をご紹介します。
崇導神社の歴史
崇道神社は、早良親王(さわらしんのう)が祀られています。
早良親王を祀る神社は、藤森神社や上御霊神社、また下御領神社など他にもありますが、早良親王のみをお祀りしているのは、ここ崇道神社だけです。
早良親王は、光仁天皇(こうにんてんのう)の皇子で桓武天皇の実の弟でもあります。
早良親王は、延暦4(785)年、藤原種継暗殺事件の首謀者として逮捕され、乙訓寺に幽閉されたあと淡路島へ島流しにされる途中で絶食死しました。
その後、都に悪疫が流行、また桓武天皇の近親者の死が続くといった災いが続き、早良親王の祟りと噂され、延暦19(800)年に親王の怨霊を鎮めるため崇道天皇という追号が送られ、墓を現在の八島陵へ改葬されました。
神社の創建年代は不明となっていますが、最初の御霊会が行われた前後の貞観年間(859 〜 877)に創建されたと推測されています。
式内社とされ近くにあった伊多太神社・出雲高野神社・小野神社の3社もあわせて祀られています。
崇導神社の見どころ
一の鳥居から、本殿まで真っ直ぐに参道がのびています。
三の鳥居の先には、拝殿が見えています。
鳥居の右側には、小野神社などの境内社や行者の滝、小野毛人(おののえみし)の墓誌への登り口などがありますので、本殿参拝の後。立ち寄ってみて下さい。
階段を上がると、拝殿の前には盛砂がされています。
拝殿の後ろに本殿があります。
拝殿前の左右も境内社が鎮座しています。
境内には、たくさんの境内社が祀られています。
「恵比須大神」「貴布祢大神」「日吉大神」「春日大神」「赤山大神」「十二社大神」「天照大神」「豊受大神」「鎌倉大神」「日吉大神」「美穂津大神」「三輪大神」「足之大神」「教之大神」などの境内社が祀られています。
伊多太神社
洛北で一番古い神社とされる伊多太神社も祀られています。
伊多太(いたた)と言うのは、「湯立て」を意味しているそうで、湧き水の神であり農耕の神として信仰されています。
伊多太(いたた)と「痛た」の語呂合わせから、病気平癒のご利益があるとも言われています。
崇導神社から西へ400mほど行った住宅地には、伊多太神社の旧地があり、現在は鳥居と石碑が建っています。応仁の乱で焼失衰退し、その後崇道神社境内に遷座されました。
小野神社
歴史の教科書に必ず出てくる遣隋使の小野妹子の小野一族を祀る小野神社が祀られています。
ご祭神は、小野妹子とその息子の小野毛人です。
この地はかつて小野郷だったと考えられており、小野氏の拠点の一つだったと言われています。
小野神社の東側には如意輪観世音大菩薩尊を祀るお社もあります。
行者の滝の横に、斜面の上へと登山道が伸びています。
写真では分かりにくいですが、入口は、かなりの傾斜になっていて足場の悪い道です。
ここを登っていくと、小野妹子の子であり飛鳥時代の政治家・小野毛人の墓があります。
慶長18(1613)年に銅製の墓誌が発見されました。現在墓誌は国宝に指定され、博物館で所蔵されています。
アクセス
京都市左京区上高野西明寺山町34
叡山電鉄「三宅八幡駅」から徒歩10分ほどです。
高野川を渡って、川沿いを歩いていると、蓮華寺があります。
蓮華寺を過ぎるとすぐに、崇導神社の一の鳥居が現れますよ。
それでは、また。