京都|鈴虫寺(華厳寺)「面白説法」「願い叶える手順」見どころ紹介

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東山三十六峰を遠くに望む山腹に、一年を通じて“鈴虫の音色”を楽しめる「鈴虫寺」と呼ばれるお寺があります。

鈴虫寺は、春夏秋冬いつでも鈴虫の美しい音色が聞こえるだけではなく、どんな願い事もひとつだけなら叶えてもらえるという“幸福地蔵”と黄色の“幸福御守”、それにお茶とお菓子をいただきながら聞くご住職の面白い説法など、お楽しみポイントも多く人気の観光スポットとしても有名です。

今回は、鈴虫寺は京都市の西京区にある通称「鈴虫寺」、正式名「華厳寺(けごんじ)」をご紹介します。

盛りだくさんの見どころはもちろん、

説法やお地蔵様にお願いする方法についても詳しくご紹介していきますよ!

目次

鈴虫寺(華厳寺)について

華厳寺(けごんじ)は、京都市西京区にある臨済宗の寺院です。

山号を妙徳山(みょうとくさん)といい、本尊は大日如来です。

四季を通して鈴虫を飼育していることから、通称「鈴虫寺(すずむしでら)」と呼ばれ親しまれています。

鈴虫寺は、享保8年(1723年)、鳳潭(ほうたん)上人によって、当時衰退していた「華厳宗」の再興を目的に創建されました。

鳳潭上人は、江戸時代を代表する学僧として知られていています。

慶応4年(1868年)、慶厳が入寺して「臨済宗」に改められました。

松尾山麓に佇み、四季折々の風景を楽しめる草木、歳月を重ねた苔や竹林などの自然も味わえる古刹です。

鈴虫寺のある地には、かつて最福寺がありました。

この最福寺は、平安時代末期に源義家の後裔の延朗上人によって建立されたもので、現在は華厳寺の東に「谷ヶ堂」という小堂が、最福寺の旧跡として残されています。

一年中“鈴虫の音色”が響くお寺

スズムシと言えば「秋」の虫ですが。鈴虫寺では秋だけでなく、四季を通じて鈴虫の音色を聞くことのできます。

8代目住職 台厳和尚が、夜坐(やざ)の修行中に鈴虫の音色を聞きながら悟りを開眼したことから、

住職は、人々の心を癒したいと、一年中鈴虫の音色が聞けるように飼育法の研究を開始し、28年の研究の末に鈴虫の飼育に成功、一年中鈴虫の鳴いているお寺として有名になりました。

鈴虫は、説法会場の前方に水槽が並んでいて、その中で一年中リーンリーンと鳴いています。

現在、鈴虫の数は季節により増減はありますが、常に約10000匹の成虫がいるのだそうです。

ちなみに、鈴虫の鳴き声は綺麗な音色なのですが、形は虫そのものなので、虫が得意ではない私は、遠目で見るぐらいにしています。

笑顔があふれるユーモア説法

鈴虫寺では、受付の後お座敷にあがり、まず説法を聞きます。

説法と聞くと、なんとなく堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、鈴虫寺の説法は参拝者の笑いが絶えない面白トークです。

そして、笑いの中にも日々ことを見つめなおすヒントが詰まっているのもいいところ!

説法の時間は、9:00~16:20で決まっています。

<法話開始時間>

1回目法話  9:00
2回目法話  9:50
3回目法話 10:40
4回目法話 11:30
5回目法話 12:20
6回目法話 13:10
7回目法話 14:00
8回目法話 14:50
9回目法話 15:40
10回目法話16:20

※いずれも開始予定時間で、混雑状況にって多少時間が前後します
(2023/6現在)


個人で説法を聞くには、受付順になります。

1度に200名ぐらい入る座敷で開催され、お茶とお茶菓子を頂きながら説法を聞きます。所要時間は30分位となります。

法話の時間が決まっているため、開催時間に合わせて訪れたいところですが、行列ができるほど大人気なので時間ピッタリに行っても、狙った時間に入れない可能性が高いです。

特に連休などは、すぐに時間に入れることはかなり難しいと思っておいた方がよいでしょう。

その場合は、次の回を並んで待つことになります。

並んで待つしかないので、時間に余裕を持って訪れることをおススメします。

ちなみに3時間半待ちになったこともあるそうです。

今回は数十年ぶりにいきましたが、昔よく行っていたころとは違いずら~っと列になっていて、すごい人気のお寺になっていることにびっくりしてしましました。お茶菓子とそのお茶菓子の笑い話は、変わりなかったです。

※2023年6月現在の情報です。説法の時間や受付方法については、変更される場合がありますので、お出かけ前にHP等にて必ずご確認ください。

黄色い“幸福御守”と“わらじを履いたお地蔵様”

山門の横に「幸福地蔵菩薩」が奉られています。

「幸福地蔵さん」と呼ばれ、願いを一つだけ叶えて下さる仏様として大人気です。

仏さまは裸足が一般的で、幸福地蔵さんは珍しいいことにワラジを履います。

これはワラジを履いて、お願いを叶えるために家まで歩いてきてくれると言われています。

そのため、「てくてく地蔵」とも呼ばれているそうです、

願いを叶える時に、もう一つ重要なものがあります。

それが「幸福御守(300円)」です。

幸福御守は、参拝者の篤い要望から作らました。

中には、幸福地蔵様のお姿が入っています。

このお守りは、常に身につけておくと、色々と幸せな不思議な出来事が起こるのなのだとか…。

願いを叶える手順

実際に願いごとを叶えるためには、どのようするのか?ですが、とっても簡単です。

①「幸福御守」を幸福地蔵様の前へ

②「幸福御守」を両手でお守りをはさみ、ひとつだけお願い事をします。

 この時、お守りの「幸」の字あたりに仏様のお顔のだそうで「幸」の字を隠さないように、両手に挟むのがポイント!

③自分の名前と住所を伝える

 これを伝えないと、お地蔵様がどこに行けばいいのか分からないそうです。

特に、恋愛成就に効果があると評判で、若い女性からの人気が高いということですが、今回訪れた時には、家族連れ、カップル、友達同士におひとり様、老若男女とわず多くの方が参拝されていましたよ!

鈴虫寺の見どころ

華厳寺への石段です。

急な階段を登っていきます。

タイミングによっては、この石段の下まで長蛇の列になっているので、列の最後尾に並びましょう。

階段を登ると、山門です。

この山門の前から、説法の時間を並んで待ちます。

楽しい説法が終わると、

庭園を散策したり、自由にお参りできます。

境内は広くはありませんが、

京都洛西の美しい自然に囲まれたお寺です。

竹林や楓のある境内や回遊式庭園は、風情が感じられます。

春には梅や桜にツツジ、夏は新緑と百日紅、秋は紅葉、そして冬は雪景色と四季折々の表情を見せてくれます。

どの季節に訪れても、訪れるたびに違った景色に魅了され、そして四季関係なく一年中スズムシの鳴き声をきける、他のお寺では経験できない楽しみが盛りだくさんの鈴虫寺です。

【鈴虫寺】アクセス基本情報

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