まとめ・雑学

新年のお出かけは「都七福神めぐり」へ!新春のお参りは、より大きなご利益が!!

今では全国各地で行われている「七福神巡礼」ですが、実は京都が発祥の地と言われていて、古くから⾏われていました。

特に新春に巡拝すると「七難即滅、七福即⽣極まりなし」といわれ、功徳が⼤きいとされています。

今回は、都七福神めぐりをご紹介します。

1日で七福神すべて回れますよ!

都七福神めぐりの他にも、一年の無事を願って神社めぐりをする「京都十六社朱印めぐり」も人気ですよ!

十六社めぐりについてはこちら


七福神とは?

まず七福神とは、
ゑびす神、⼤⿊天、毘沙⾨天、弁財天、福禄寿神、寿⽼神、布袋尊の七神です。

七福神になったのは室町時代になってからで、最初は「⼤⿊さん」と「ゑびすさん」の⼆福神が祀られていました。

室町時代に⼊ってから、⽵林の七賢⼈の七賢になぞらえ二福神を7⼈にしようと、5⼈の神様を追加して七福神になったのだそうです。

⽵林の七賢⼈とは

中国,三国魏(220年―265年)の末期,河南省北東部一帯の竹林で,しばしば集まって,清談(せいだん)を行った7人の賢人。 阮籍(げんせき),【けい】康(けいこう),山濤(さんとう),向秀(しょうしゅう),劉伶(りゅうれい),阮咸(げんかん),王戎(おうじゅう)で,阮籍が中心であった。

百科事典マイペディア

実は、七福神のうち日本生まれの神様は、えびす神のみです。

⼤⿊天、毘沙⾨天、弁財天はインド生まれの神様で、

福禄寿神、⽼寿神、布袋尊は中国生まれの神様なんですよ。

都七福神めぐりの御朱印(御宝印)と台紙

都七福神めぐりで御朱印をいただく場合は、都七福神めぐり用の台紙があります。

ちなみに、御朱印ではなく御宝印と呼ばれています。

台紙は、「御軸」「大護符(色紙)」「御宝印帖(※朱印帳ではなく宝印帖となっています)」で、大きさや色柄など、色んなものがあり選べます。

都七福神をお祀りされている各社寺にありますので、都七福神めぐりをスタートする社寺で授与していただきましょう。

都七福神の巡拝はどこからはじめてもOKですよ!

今回は、宝印帖にしたのですが、「大護符(色紙)」に御朱印をいただいている方が多かったです。

都七福神を祀っている社寺ご紹介

京都の都七福神を祀っているのは、以下の7か所です。


・「ゑびす神」商売繁盛:京都ゑびす神社
・「大黒天」開運招福 :松ヶ崎大黒天(妙円寺)
・「毘沙門天」七福即生:東寺(教王護国寺)
・「弁財天」福徳自在 :六波羅蜜寺
・「福禄寿神」延寿福楽:赤山禅院
・「寿老神」不老長寿 :革堂(行願寺)
・「布袋尊」諸縁吉祥 :萬福寺

京都ゑびす神社・「ゑびす神」商売繁盛

都七福神の中で唯一日本生まれの「ゑびす神」が祀られているのは、京都ゑびす神社です。

「京のゑべっさん」として親しまれている神社で、毎年1月8日から12日の5日間「十日ゑびす大祭」も行われています。

本殿前の鳥居の中央には、にこやかな顔のゑびす神と箕(み)が飾られています。

この箕にお賽銭を投げて、上手く入れられることができれば願いが叶うと言われています。箕の中にたくさんの硬貨が入っていますね。

参拝方法もちょっと変わっていて、
本殿を参拝したら、本殿の左横にまわって、優しく戸板をトントンと叩いてもう一度祈ると良いとされています。

住所:京都市東山区大和大路通四条下ル
HP:http://www.kyoto-ebisu.jp/index.html
アクセス:京阪電車「祇園四条駅」から徒歩約6分・阪急電車「河原町駅」から徒歩約8分

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松ヶ崎大黒天(妙円寺)・「大黒天」開運招福 

「松ヶ崎の大黒さん」と呼ばれ京都の人々に親しまれている松崎山妙円寺には、大黒天が祀られています。

五山の送り火の 「法」の字がある松ヶ崎山のふもとにあるお寺です。

打ち出の小槌を持って笑みを浮かべる姿から福財の神ともいわれ、商売繁盛の守り神とされています。

住所:京都市左京区松ヶ崎東町31
HP:https://www.kyoto-matsugasakidaikokuten.com/
アクセス:叡山電鉄「修学院駅」から徒歩約15分

東寺(教王護国寺)・「毘沙門天」七福即生

毘沙門天が祀られているのは、現存するわが国最大の木造建築物「五重塔」がある東寺の「毘沙門堂」です。

毘沙門天を信仰すると十種の福を得るとされていますよ!

東寺の境内は広いので、五重塔に目が行ってしまって、肝心の七福神毘沙門天を参拝し忘れた!なんてことのないように注意してくださいね。

また、東寺には無料拝観と有料拝観の場所があり、「毘沙門堂」は無料で拝観できます。

御朱印は「食堂」でいただきます。こちらも無料区域です。

金堂・講堂・五重塔は有料ですので、食堂前あたりにある窓口で拝観受付をして拝観しましょう。

ただし、1日で都七福神をまわろうと思っている方は、残念ですが、東寺をじっくりと拝観するのは次回のお楽しみにまわしましょう。

住所:京都市南区九条町1
HP:https://toji.or.jp/
アクセス:JR「京都駅」八条口から徒歩約15分・近鉄/京阪「東寺駅」から徒歩約10分

六波羅蜜寺・「弁財天」福徳自在 

金運・財運の神として福徳自在のご利益がある七福神で唯一の女神・弁財天は、六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)の「弁天堂」にお祀りされています。

銭洗い弁財天にお参りして、金運の御利益があるとされる水で清めたお金を、使わずに大切に持っていると金運・財運があがるそうですよ!

六波羅蜜寺と言えば、念仏を唱える口から六体の阿弥陀が現れたという伝承に基づいて彫られた彫刻「空也上人立像」でも有名なお寺です。別途拝観料が必要ですが、その姿を一度は見ていただきたい鑑賞おススメの像です。

住所:京都市東山区ロクロ町81-1
HP:https://rokuhara.or.jp/
アクセス:京阪電車「清水五条駅」から徒歩約7分・阪急電車「河原町駅」から徒歩約15分

赤山禅院・「福禄寿神」延寿福楽

長~い頭と長いヒゲ、手には杖を持つ姿がいかにも長寿のご利益がありそうな神様、「幸福・俸禄・長寿」の三徳があると言われる福禄寿は、赤山禅院の「福禄寿殿」に祀られています。

福禄寿殿の周りでは、七福神がお出迎えしてくれます。

大量の福禄寿も和ませてくれますよ。

住所:京都市左京区修学院赤山町
電話:075-701-5181
アクセス:叡山電車「修学院駅」から徒歩約20分、タクシー約5分

革堂(行願寺)・「寿老神」不老長寿 

不老長寿の神様で、福財・子宝・諸病平癒・長寿の功徳あると言われる寿老神がお祀りされているのが、革堂です。

もとは一条通にありましたが、太閤秀吉が「天下太平福寿円満」を祈り、現在の場所に移築しました。

境内には「寿老人神堂」があり、その横には七福神の石像が並んでいますよ。

住所:京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町
HP:https://kaudau.jp/
アクセス:京阪電車「神宮丸太町駅」から徒歩約10分・京都市営地下鉄「京都市役所前駅」から徒歩約15分

萬福寺・「布袋尊」諸縁吉祥 

中国生まれの布袋尊をお祀りするのは、中国から渡来した隠元禅師が中国の黄檗山を模して創建した黄檗宗の大本山萬福寺です。

布袋像は、東の天王殿に祀られています。

どっかりとした太鼓腹で福々しいお姿は、一度見たら忘れられません!

萬福寺は、中国明朝様式の伽羅配置のいつも整っていて美しいお寺で、お線香や香炉、色んなものが目を楽しませてくれます。

住所: 京都府宇治市五ケ庄三番割34
HP:https://obakusan.or.jp/
アクセス:JR奈良線/京阪宇治線「黄檗駅」から徒歩約5分

萬福寺の見どころはこちら


効率よく巡礼したい方には定期観光バスがオススメ!!

「都七福神めぐり」の7社寺は、京都の北から南まで点在しているので、なかなか移動が大変です。

今回は、車で1日で回りましたが、効率よく回る順番を考えるのは、京都の交通事情や土地勘がないと難しいかもしれません。

そこでおすすめなのが、京都定期観光バスの2023/1/1 ~ 2023/1/31の毎日運行されていて、1日で都七福神めぐりができるコースです。

お弁当やプレゼントも付いているお得なコースなので、毎年大人気でリピーターも多いそうです。今回の巡礼中も各社寺で、このコースの参拝者の方と鉢合わせしましたが、満席御礼のようでした!

JR京都駅烏丸口集合解散なのも便利なので、一度参加してみてはいかがでしょうか?

もう予約は開始されていますよ!


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