飛鳥仏に会いに奈良・斑鳩「法輪寺」へ

寺院

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奈良の斑鳩の里に、斑鳩を代表する寺院といえる「法輪寺」があります。法輪寺には飛鳥仏が多く残されており、京都の仏像とはひと味違うお姿の仏像と出会うことができます。

今日は、奈良の斑鳩にある「法輪寺」をご紹介します。

奈良斑鳩・法輪寺

法輪寺は、聖徳太子が開山した「世界文化遺産・法隆寺」をはじめ、およそ1,400年の伝統を受け継ぐ地「斑鳩の里」にあります。

もちろん、ここ法輪寺も聖徳太子ゆかりの寺院です。

法輪寺の歴史

法輪寺の創建については、不明な点が多く、古くから2つの説があります。

【諸説:1】

まずひとつめは、聖徳太子の子、山背大兄王が、聖徳太子の病気平癒を祈るために、推古30年に建てたとする説があります。

【諸説:2】

もうひとつの説は、法隆寺の焼失後、百済の「開法師」「円明法師」「下氷新物(しもつひのにいもの)」の3人が建てたとするものです。ただし、この3人は、いずれも伝記は不明となっているため詳しくは分かりません。

昭和の発掘調査では、創建時は法隆寺式伽藍で、その規模は法隆寺の三分の二ほどあったことが判明しています

今は、こじんまりとした寺院ですが、平安時代には隆盛だった様子がうかがえます。しかし、その後衰退し、江戸時代初期には「三重塔」だけが残ったとされています。

法輪寺の三重塔

法輪寺の辺りには、のどかな田園風景が広がっています。そんな中、法輪寺に近づくと三重塔が目に飛び込んできます。

この三重の塔は、法起寺や法隆寺の古塔とならんで「斑鳩三塔」と呼ばれ、斑鳩の里を象徴する建物となっていますが、現在の三重塔は、昭和50年に西岡常一棟梁のもと、焼失前と同じ場所に同じ姿で再建されたものです。

創建当初の三重塔は、昭和19年に落雷により焼失しました。消失前の三重塔は、その当時現存する日本最古の三重塔として国宝にも指定されていました。

塔内には、焼失前に運び出した仏舎利、釈迦如来坐像、四天王像を初層に安置しています。

普段は非公開ですが、ごく稀に公開されることがあります。

飛鳥時代の仏像を安置する大講堂

上の写真は、金堂です。

金堂は、ご本尊を安置するお堂のことですが、法輪寺の金堂は老朽化が進んでいるため、こちらにはご本尊は安置されていません。

上の写真の大講堂(収蔵庫)には、飛鳥仏のご本尊である薬師如来坐像や、虚空蔵菩薩立像をはじめ11体の仏像のほか、飛鳥時代の貴重な品を収蔵展示しています。

その中から、代表的な2つの仏像をご紹介します。

薬師如来坐像(重要文化財)

飛鳥時代 木造 像高:110.6cm

かつては、金堂に安置されていました。

法輪寺の堂塔は、火災により何度も再建を繰り返してきましたが、法輪寺の本尊で、仏像は創建時のまま現存しています。

完存する飛鳥時代の木彫如来像としては、唯一のものといわれている大変貴重な仏像で、法隆寺の「釈迦如来像」や飛鳥寺の「飛鳥大仏」などで知られる仏師「鞍作止利」の作とされています。

虚空蔵菩薩立像(重要文化財)

飛鳥時代 木造 像高:175.4cm

こちらも、かつては金堂に安置されていました。

左手に水瓶を持ち、右手は屈臂仰掌しています。

その姿は、観音像のように見えますが、寺に伝わるところによると「虚空蔵菩薩」のようです。

手足、顔が大きく、独特な衣の姿で、典型的な飛鳥仏として知られています。

アクセス

奈良県生駒郡斑鳩町三井1570

近鉄郡山駅にて下車、奈良交通バス法隆寺方面行にて中宮寺前下車徒歩15分
近鉄筒井駅にて下車、奈良交通バス王寺方面行にて中宮寺前下車徒歩15分
JR大和路線法隆寺駅より徒歩35分
JR大和路線王寺駅より奈良交通バス法隆寺前経由奈良行にて中宮寺前下車徒歩15分

車で参拝される方は、無料駐車場があります。

法隆寺駅からは徒歩35分と、距離がありますが、法隆寺から中宮寺、斑鳩神社、法輪寺と移動するとそれぞれ徒歩10分前後の移動ですので、あまり苦になりません。

中宮寺、斑鳩神社の情報は、以下の記事を参考にしてください。

京都にも多くの歴史的な仏像が安置されていますが、ここ法輪寺の仏像は、京都の仏像と時代が異なるため、そのお顔や衣、身体つき、どれをとっても京都の仏像とは風格が違います。

是非一度、ご自身の目で確かめに訪れていただきたい寺院のひとつです。

今回も、法輪寺の仏像が安置されている大講堂の内部は撮影禁止のため、安置されている仏像の写真は掲載できません。お姿を見てみたい方は法輪寺公式ホームページをご覧ください。

それでは、また。