奈良の秘境・天河大辨財天社とは?ご利益・アクセスと神秘のパワースポット巡り

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奈良県吉野郡天川村にある「天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)」は、「神様に呼ばれた人だけがたどり着ける」ともいわれる、特別なエネルギーを持つ神社です。

水と芸能を司る神様として信仰され、芸術家や多くの信仰者に愛されてきました。

今回は、天河大辨財天社のご利益、見どころ、アクセス情報、そして周辺の神秘的なスポットについて詳しくご紹介します。

目次

天河大辨財天社の歴史とご利益

天河大辨財天社の歴史は飛鳥時代に遡り、修験道の祖である役行者が大峯山(おおみねさん)を開山する際に祀られたのが始まりです。

その後、大海人皇子(のちの天武天皇)はこの地で天女と遭遇し、戦勝祈願のために琴を奏でたとされています。これがきっかけとなり、天河大辨財天社は「天の安河の宮」として建立され、この「天の安河」という名称が村名「天川」の由来になったといわれています。

天河大辨財天社のご祭神は「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」です。

水と芸能を司るとされ、弁財天としても信仰されています。ご利益としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 水の神としてのご利益:清らかな心と身体を保ち、健康運や浄化をもたらすとされています。
  • 芸能の神としてのご利益:芸術や音楽、創作活動のインスピレーションを授け、表現力や創造力が高まるとされています。
  • 金運や財運:弁財天が財を司る神様でもあることから、富や繁栄をもたらすご利益があるとされています。

特に、芸術や表現の道に関わる人々からの信仰が厚く、世阿弥が使用した能面なども奉納されており、芸能の神としての影響力を感じる神社です。

天河大辨財天社の見どころ紹介

天河大辨財天社にはたくさんの見どころがあります。

天から降ってきた4個の石「羅牟陀石」

天河大辨財天社は、 巨石の上に建っています。

「天から降ってきた4つの石」「3か所の湧き出る清水」「8つの杜」に囲まれていて、これは「四石三水八ツの杜(しせきさんすいやつのもり)」と呼ばれ、五行思想に基づいて配置された聖域となっているのだそうです。

  1. 境内の石段の右側
  2. 五社殿の前
  3. 裏参道下行者堂の左側
  4. 天ノ川(境外)

神聖なエネルギーを秘めた石として、参拝者にパワーを与える存在です。

羅牟陀石(むしろいし)と呼ばれる天から降ってきた4個の石ですが、4個のうち3個は、境内の石段の右側、五社殿の前、裏参道下行者堂の左側 に祀られています。4個目は、境内にはなく、神社のそば天ノ川の中にあるようです。

上の写真は、五社殿の前に祀られている石です。

手水舎の横の池は、水が湧き出ていて写真では分かりにくいですが、とても澄んだ綺麗な水でした。手水舎の水も冷たくて気持ち良かったです!

五十鈴(いすず)とその神秘的な音色

祭壇の前の鈴は、五十鈴(いすず)と呼ばれる鈴で、普通の鈴とは形状が違います。

五十鈴の特徴的な三つの球形の鈴は「いくむすび」「たるむすび」「たまずめむすび」という、魂の進化に重要な三つの魂の状態を表しているのだそうです。

五十鈴は、古来から伝わる天河大辨財天社独自の神宝で、天照大御神が天岩屋戸にこもられたとき、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が、ちまきの矛をもって、岩屋戸の前で舞を舞うと、岩屋戸が開き、天地が照りかがやいたという伝承に登場する「神代鈴」と同じものだと伝えられています。

上下の鈴は、それぞれ金と銀でできています。

鈴の音を上手く響かせるためにはコツがあり、鈴緒を持って鈴に描かれた渦巻状の溝に沿うようぐるぐると回すとよいそうです。

五十の響きによって、心身が清められ、魂が本来あるべき状態に戻り、活力が湧くとされています。参拝した時には、鈴緒が固定されていてその音を聞くことができなかったので、また是非参拝したいです。

五十鈴守も神社社務所にて授与していただけますよ!

天河大辨財天社の境内の様子

赤い鳥居をくぐります。

鳥居をくぐるとすぐ左手に、手水舎と先ほどの湧き水の池があります。

手水舎で清めたら、赤い橋を渡ります。

橋の向こうに見える鳥居から階段を上ると拝殿です。

拝殿に着くと、その配置に違和感を感じます。

階段を上がると拝殿があって、その奥に本殿があると思いきや、階段を上ると拝殿を中央に、左側に本殿、右側に舞殿となっています。

これは周辺に日本古来の自然信仰が残っているために、山に向かって本殿が建てられたからなのだそうです。横から見ると、建物が高くなって行っていて、拝殿から本殿へと山に向かって建てられているのが分かります。

本殿へ向かう石段の中央付近、左手に五社があります。

階段下から見ると上の写真のように、五社の上に本殿が見えています。

境内裏手も美しく清められています。

境内裏手にまわると、日本古来の自然信仰が残っていることが強く感じられます。自然に囲まれ、守られ、共存している神社です。

弁財天と芸能のつながり

ご祭神である市杵島姫命(弁財天)は、音楽や芸能を司る神様として信仰されていて、日本の伝統芸能とも深く結びついています。

江戸時代には歌舞伎役者や能楽師が参拝していた記録もあり、特に能楽の奉納は現在も続いています。

天河大辨財天社は、日本の芸能・文化の発展にも寄与してきた神社で、現在も芸術家や音楽家から厚く信仰されています。

芸術や表現活動に取り組む方にとって、特別な力となるかもしれません。

天河大辨財天社アクセスと奈良の秘境・天川村の観光スポット

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