名古屋市営地下鉄「上飯田駅」から歩いて10 分ほどの住宅街に、全国でも珍しい羊を祀った神社「羊神社」があります。
全国各地に干支にまつわる神社はありますが、羊を祀っている神社は、ここ愛知県名古屋市と群馬県安中市の 2 社のみです。
今回は、名古屋の羊神社をご紹介します。
普段はとても静かな羊神社ですが、12年に一度、「ひつじ年」の年の正月に限っては多くの人が訪れ、かなり混雑する神社ですよ!
目次
羊神社(ひつじじんじゃ)
羊神社の創立年月日は不明ですが、延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)に「山田郡羊神社」という記載があり、1,000年以上の古社と伝わっています。
慶長18年(1613年)に本殿が再建され、天保9年(1838年)に改築されています。
名古屋大空襲の際には、近くに焼夷弾(しょういだん/爆弾)を受けましたが、ほとんど火災には至らなかったと言います。
全国に2か所しかない「羊神社」のうちの1つ
羊神社という名の神社は、全国に2か所のみで、ひとつは群馬県、そしてもう一つがここ愛知県です。
「羊神社」の名前の由来は、群馬県多野郡にある特別史跡で、日本三大古碑の一つに数えられる「多胡碑」に記されている羊太夫からきていると伝えられています。
群馬県多胡群の領主の領主だった羊太夫が、奈良の都へと参上する際に寄っていたゆかりの屋敷が現辻町にあり、この土地の人々が平和に暮らせるため「人心を安らかに」と願って火之迦具土神を祀って建立したため、彼の名にちなんで「羊神社」と呼ばれるようになったそうです。
群馬県の羊神社も多胡羊太夫の伝説が根強く残っており、地元の人々には「羊さま」と呼ばれ信仰の対象になっています。名古屋の羊神社と群馬県の羊神社の名前は同じ人物に関連していたんですね。
ちなみに鎮座地の辻町という地名は、 “ひつじ” から “ひ” をとって“辻(つじ)町” と名づけられたとも言われています。
羊神社の境内 かわいい羊がいっぱい!
羊神社の鳥居をくぐると、参道左手側に手水舎があります。
手水舎の水は、羊の口から出ています。
座った羊の姿は、幼い羊のようでとても微笑ましい気持ちになります。
手水舎から参道を拝殿に向かうと、狛犬ならぬ狛羊が鎮座しています。
とは言っても、
狛犬のように向かい合って「阿・吽」のくちを開け並んでいるのではなく、同じ方向を向いている親子の羊が寄り添って座っています。
手水舎の羊とは雰囲気が違って、ちょっとリアル羊です!
階段を数段上がり、拝殿のすぐ前にあるのは「蕃塀」という石塀です。
蕃塀の上部分には龍、下部分の中央には超リアル羊、そして左右には逆さ狛犬が描かれています。
社殿に近づくにつれ、羊がどんどんリアルな顔になっていくのが面白いです。
木造の渋めの社殿です。
賽銭箱の側、ここにも何体か羊の置物が置かれていました。
拝殿の右奥に進むと、境内社が並んでいます。
ほこらが4つ並んでいて、右から「稲荷社」「水神社」「山神社」「御嶽社」「津島社」「秋葉社」「白山社」です。
一番右の稲荷社の前に朱色の鳥居が建っています。
参道右側に社務所があり、御朱印(初穂料300円)、授与品には絵馬(もちろん羊絵馬)、羊の絵がついたお守りなどもあります。
ただし、社務所の開所時間は、月・木・土・日の9:00~15:00と限られています。
また、場合によっては開所時間帯でも無人になることがあるようです。
御朱印やお守りが欲しいという方は、事前に確認してから参拝されることをおススメします!
【羊神社】アクセス基本情報
【羊神社】基本情報
住所:愛知県名古屋市北区辻町5丁目26
電話:0529815695
アクセス:地下鉄上飯田線「上飯田駅」3番出口から北西へ徒歩約10分
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