「大阪で交通安全祈願と言えば成田山不動尊!」というほど、成田山不動尊は交通安全祈願で有名なお寺です。
なんと!ご祈祷車台数は年間20万台!年間参詣者数も200万人を超す人気のお寺です。
今回はそんな成田山不動尊をご紹介します。
成田山不動尊は“交通安全祈願は成田山”と言われるほど交通安全祈願で有名ですが、実はそれだけじゃなく、厄除祈願や初詣参拝者数も多く、節分行事にはNHKの朝ドラのヒロインの豆まきや厄除祈願でも有名なので、そのあたりも詳しくご紹介しますね!
目次
成田山不動尊(成田山大阪別院明王院)
「成田山」というと千葉にある有名な「成田さん」大本山成田山新勝寺を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
成田山不動尊は、弘法大師空海を宗祖とする真言宗智山派(しんごんしゅうちさんは)の寺院で、正式名称は「成田山大阪別院明王院(なりたさんおおさかべついんみょうおういん)」と言います。
正式名称に“大阪別院”とあることからも分かる通り、大阪の成田山不動尊は、千葉の「大本山成田山新勝寺(成田さん)」の別院なのです。
別院建立の際に、大阪にとっては「表鬼門」で京都の「裏鬼門」にあたる香里園の地に、守護神として成田山の不動明王をお祀りする事で、この地の発展も祈念するためこの地が選ばれました。
もともと、古くから大阪の「鬼門」に当たるという事で、香里園の開発は遅れていたのだそうです。
大阪府枚方市にある“ひらパーにいさん”で有名で、創業時から営業を継続している遊園地では日本最遊園地「ひらかたパーク」は、実はもともと京阪電車の開通に合わせて香里駅近くに開業した「香里遊園地」が前身なのですが、この場所にあった時には繁盛せず、たったの2年で場所を移すことになったのだそうです。
そんなこともあって、「この地に鬼はいない」と広く訴えるため、香里園に成田山の不動明王を守護神として祀りたいと、大本山成田山新勝寺へ願い出たと言われています。
今では、「成田山」や「お不動さん」と呼ばれ親しまれ、日本で初めて交通安全祈祷殿を建立し、年間20万台のご祈祷車を迎える、大阪で交通安全祈願と言えば成田山不動尊と言われるほどの寺院となっています。
“交通安全祈願は成田山”車の祈祷を詳しくご紹介
成田山不動尊は、初詣には車の列ができ大混雑しますが、普段の参拝は、交通安全祈願で有名なお寺だけあって、大きな無料の駐車場がありお参りしやすいです。
車の交通安全祈願は、成田山不動尊が昭和29年に日本で初めて専用のお堂を建立いたしました。
なんと!一度に100台のお車を祈念することができ、次から次へと交通安全祈願に訪れる車が入ってきます。
ここで、成田山不動尊の車の祈祷の詳細をご紹介しておきましょう。
【成田山不動尊の交通安全祈願】
車交通安全の祈祷場所:成田山不動尊内「祈祷殿」
祈祷時間:午前7時から午後4時の毎時20分と50分から開始
※初詣期間中(1月1日~1月31日)は祈祷時刻変更されます
祈祷所要時間:15分ほど
祈祷料:(車)5,000~20,000円(二輪車)3,000~10,000円
成田山不動尊の鳥居をくぐり大きな駐車場になっていますが、車祈祷の場所は駐車場の境内側端にある坂をあがったところにある「祈祷殿」で行われます。
車の祈願をするときは、毎時20分と50分から始まるため、希望のご祈祷時刻の15分程前までに総受付に行く必要があります。
逃しても、30分おきに祈祷開始ですので先に参拝しても良いですね。
料金に幅がありますが、これは、捧げるご祈祷の違いで「普通祈祷」と「特別祈祷」に分けられているためです。
「普通祈祷」は、お経を読み上げてお祓いします。
「特別祈祷」は、お経を読み上げに加えてお護摩の火を焚き願いの成就を祈ります。
また、祈祷後に授与される護摩札やお守りなども違います。
祈祷の金額や方法で、ご利益が変わるわけではないので自分の気持ちで選びましょう。
車は「祈祷殿」に駐車し、人は祈祷殿に椅子がならべられているので、そこに座ってご祈祷していただきます。
成田山不動尊(成田山大阪別院明王院)の見どころ
山門、浄な場所に入る結界でもあります。
現在、工事中で潜り抜けることはできません。
山門を抜け、本堂への参道を進むと左手に「笑魂塚」が建っています。
昭和34年5月15日建立、なにわが生んだ「笑いの道」発展のためにつくされた関西芸能物故者の冥福と芸道の発展を祈る塚なのだそうです。
碑に使われている石は、西宮市六甲山から運ばれた六甲御影石で、高さ2.5m、重さ30トンもある自然石です。
本堂の須弥壇中央のご本尊は、成田山新勝寺のご本尊のご分霊を勧請された不動明王です。
本堂では、昭和9年の開創から一日も欠かさず、お護摩修行が奉修されているのだそうです。
本堂の左手には、新四国八十八ヵ所霊場があります。
弘法大師空海ゆかりの四国八十八か所の各寺院の小さなお堂があり、それぞれに各寺院のお砂踏みをしながらお参りできるようになっています。
本堂の裏手には、出世稲荷堂があります。
出世開運・商売繁昌にご利益があると言われる「荼枳尼天尊(だきにてんそん)」をお祀りしています。
出世稲荷堂の右手には大黒天堂があります。
古来インドでは飲食を豊かにする神として祀られていた神様で、福財・招福の神として信仰される七福神の一つです。
成田山不動尊"奥之院”へ
成田山不動尊の「奥の院」が本堂からもすぐの場所にあるので、せっかくなら参拝してみてはいかがでしょうか。
大黒天堂右横の階段を降ります。
階段を降りたところにある門を出ずに、左に延びる細い道を進むと奥之院です。
こちらでは、本堂での護摩祈祷とは違った体験ができます。
奥の院は横穴状の洞窟のようになっていて、緑の扉が印象的です。
そんなに奥に長いわけではないのですが、外からの光が届かず、入口からほんの少し進むだけで真っ暗、明かりは蝋燭の炎だけと幻想的空間になっています。
暗闇な中で恐怖を感じながら、同時に蝋燭のユラユラと柔らかな灯に安らぎも感じます。
奥之院には、不動明王や大日如来をはじめ、生まれ年の十二支にあたる仏様が安置されています。
成田山不動尊で大賑わいの年間行事“3つ”ご紹介
成田山不動尊では、例年多くの年間行事を催されています。
ここでは、そんな中でも特に参拝者が押し寄せ、大賑わいとなる行事を3つご紹介します!
新年特別祈祷(初詣)
関西の初詣の有名どころと言えば、京都の伏見稲荷大社や大阪の住吉大社を思い浮かべますが、実はここ成田山不動尊の例年の初詣参拝人数は約70万人と、関西の初詣参拝者数ランキングで毎回10位内に入るほどなんです!
成田山不動尊では日本最大級の「成田山開運大門松」を設置することでも有名、その大きさ何と!高さ13メートル、総重量片側13トンです。
大門松の向かって左側の黒松が男性を表し、右側の赤松が女性を表し、二本の松は夫婦の和合を、13本の竹は家族を表しているのだそうです。
お正月の三が日は、周辺の道路で時間により交通規制が行われ、すごい人出で 混雑しますので気合を入れていきましょう!
初詣機関には、新年の特別祈願なども行われますよ。
◆新年特別大護摩供修行開「運厄除・諸願成就」
除夜の鐘ととも僧侶による新年特別大護摩供を厳修し、より良き年になるよう開運厄除と諸願成就をご本尊不動明王に祈願がはじまります。
祈祷の所要時間は、30分程度で、事前のご予約ではなく、ご参拝の当日に総受付でお申込できます。
◆新年お車安全祈願大祭「交通安全災難消除」
普段から車の交通安全祈願が盛んですが、除夜の鐘を合図に僧侶の読経と共に、祈祷太鼓と山伏の法螺貝の音により1年間の無事故を祈願し、お祓いをします。
自動車のご祈祷専用「祈祷殿」にてお車とドライバーのご祈祷をします。
◆天国宝剣(あまくにのほうけん)特別お加持
元日から5日までのみ、大師堂で成田山第一の霊宝である「天国宝剣」を使った無病息災・災難魔除けの特別お加持が行われます。
天国宝剣を身体に当て、ご真言と共にお加持と、特別なお札をいただきます。
初詣にお出かけの際は、詳細を公式ページにてご確認ください。
節分の豆まきゲストが超豪華“NHK朝ドラ俳優陣”
毎年節分に「開運厄除繁栄隆昌」「交通安全」を祈って、豆まきを行ないます。
豆まきの時、成田山不動尊では「鬼は外」とは言わずに「福は内」だけ言います。
これは、お不動様の慈悲が大きいため、お不動様の前では鬼も改心して鬼でなくなるからなのだそうです。
「追儺豆まき式(ついなまめまきしき)」では、裃(かみしも)を着用し、まず本堂で護摩供法要に参列し、本尊不動明王の宝前で開運厄除け祈願をしていただき、その後に境内に特別に設置した舞台に移動して豆まきを行います。※参加には申し込みと参加料要
特別に設置した舞台は全長150mの舞台、中央には日本一の大きさを誇る「千升大福枡」が設置されます。
成田山不動尊の節分が大賑わいになる理由は、追儺豆まき式(ついな まめまきしき)の豪華ゲストにあります。
毎年、NHK連続テレビ小説のヒロインと俳優陣が登場します。
2021〜22年にはコロナウイルスの影響で中止されましたが、2023年に復活した豆まきのゲストは、もちろんNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」のヒロインを筆頭に豪華出演俳優陣でした!
節分豆まきにお出かけの際は、詳細を公式ページにてご確認ください。
厄除け祈願大祭
成田山不動尊は、厄除祈願でも有名です。
成田山不動尊の厄除け祈願大祭では、人生の厄を落とし幸福な人生を過ごせるようご祈祷していただきます。
ちなみに厄除けとは、「厄」を祓い清め、人生の大事な節目に災い事が無いよう「厄年を挟む3年間は気を付けて生活しなさい」という先人たちが考えた知恵であり教えです。
数え年で男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・61歳が厄年にあたり、この年齢が本厄、その前後の年は、前厄、後厄と言われます。
今年は厄年だから気になると思う方は、厄除け祈願に行って見てはいかがでしょうか?
厄除け祈願大祭お出かけの際は、詳細を公式ページにてご確認ください。
【成田山不動尊】アクセス基本情報
【成田山不動尊】基本情報
住所:大阪府寝屋川市成田西町10−1
電話:0728338881
HP:http://www.osaka-naritasan.or.jp/
アクセス:京阪電車「香里園駅」より徒歩約15分
香里園駅より京阪バス「三井団地」「ビバモール」方面行き「成田山不動尊前」下車すぐ