日本仏法最初の官寺「四天王寺」

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今回は、大阪天王寺にある日本仏法最初の官寺「四天王寺」をご紹介します。

目次

四天王寺の歴史

四天王寺は、1400年前、聖徳太子によって建立された日本仏法最初の官寺です。

法隆寺や中宮寺などとともに、聖徳太子建立七寺のひとつとされています。

幾度も戦火や災害に見舞われており、多くが焼失しています。

現在の中心伽藍の建物は、昭和32年(1957)から再建にかかり、5年かけて完成したものです。

鉄筋コンクリート造とはなってしまっていますが、創建当時である飛鳥時代の様式を忠実に再現しており、古代の建築様式が残る貴重な建物となっています。

四天王寺の境内

四天王寺の総面積は約11万㎡、甲子園球場3個分ほどの広さがあります。

伽藍は「四天王寺式伽藍配置」といわれる配置となっています。

南から北へと、中心には、中門・五重塔・金堂・講堂が一直線に並び、その周りを回廊が囲む形式で、これが日本で最も古い建築様式の一つです。(上は、中門側からの写真、五重塔・金堂・講堂)

講堂は、聖徳太子がお経を講義された場所と言われています。

阿弥陀如来坐像、十一面観音立像が安置されています。

金堂の中央には、ご本尊である救世観音菩薩像(ぐぜかんのんぼさつぞう)が安置されています。

本尊左には舎利塔が、右には六重塔、そして四方には四天王像が安置されています。

五重塔は、現在で8代目となっています。

ちなみに、上の写真の中門の向こうに見えているのは、あべのハルカスです。

中門には、仁王像(密迹金剛力士・那羅延金剛力士)が安置されています。
仁王像の像高は約5.3m、重さが約1tもあり、奈良の東大寺の仁王像に次いで、2番目に大きい仁王像です。

四天王寺式伽藍のまわりにも見どころが多くあります。

聖徳太子の御霊を崇る聖霊院(太子殿)や、日本庭園の「極楽浄土の庭」、宝物館には創建当時の品など500点ほどの国宝、重要文化財が所蔵されています。

重要文化財にしていされている六時堂の前にあるのが、「四天王寺の石舞台」です。

こちらも重要文化財に指定されており、住吉大社の石舞台・厳島神社の平舞台と共に「日本三舞台」の一つと言われています。

この石舞台では、毎年4月22日にお太子さまを偲んで催される聖霊会舞楽大法要で、重要無形民俗文化財の天王寺舞楽が披露されます。

鎌倉時代には源頼朝も四天王寺を参拝したそうで、境内には「源義経の鎧掛け松」があります。

源義経が、京から逃れ、西国に向かおうとした時に難破し和泉国に流れ着いき、吉野山に逃れる途中で四天王寺に寄り、その時に松の木に鎧を掛けたという伝説があるそうです。

【四天王寺】アクセス基本情報

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