京都御所の東側に廬山寺(ろざんじ)というお寺があります。
ここには、かつて紫式部の邸宅があったとされています。この邸宅で、紫式部が「源氏物語」を執筆したともいわれています。
今回は、廬山寺をご紹介します。
廬山寺(ろざんじ)
廬山寺は、天慶年中(938~947年)に創建された「与願金剛院(よがんこんごういん)」が始まりです。
創建当時は、船岡山の南にありました。天正元(1573)年に正親町天皇の勅命で現在地へ移転しています。
現在廬山寺がある場所は、紫式部の邸宅があった地として知られ、源氏物語もこの邸宅で執筆されたともいわれています。
また、廬山寺には、阿弥陀三尊坐像、慈恵大師作 元三大師像、如意輪観音半跏像など貴重な仏像が安置されています。
廬山寺の節分行事である「鬼法楽(おにのほうらく)」は、京都各地で行われる節分祭の中でも特に有名です。
元三大師が、悪鬼( 赤鬼=貧欲、青鬼=いきどおり、黒鬼=愚痴 )を護摩供をして退散させたという伝えに因んで、三匹の鬼を節分の日に追い払うことで開運を祈願する行事で、「鬼おどり」とも呼ばれています。
廬山寺庭園「源氏庭」
廬山寺には、「源氏庭」という白砂と苔のお庭があります。
コンパクトながら美しいお庭には、6月末から9月初め頃までお庭を彩る桔梗の名所として知られています。
上の写真は、11月末のため紅葉も終わりかけていますが、廬山寺は紅葉も美しいお寺です。
紅葉の名所が多い京都にしては、すいていて紅葉の穴場です。
【廬山寺】アクセス基本情報
【廬山寺】基本情報
住所:京都府京都市上京区北之辺町397
電話:0752310355
源氏庭の時間:午前9時~午後4時
拝観休み:1月1日・2月1日~2月9日
料 金:大人500円 小中学生400円
HP:http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/index.html
アクセス:京阪電車 「出町柳駅」または「神宮丸太町駅」より徒歩約15分
市バス(3、4、17、37、59、205系統)「府立医大病院前」より徒歩約5分
廬山寺は、京都御所の東、京都三名水「染井の水」と、萩の名所として知られる「梨木神社」から歩いて3分ほどの場所にあります。
京都の神社仏閣をゆったりと散策してみてはいかがでしょうか。