京都の愛宕山を表参道ルートから登り、
山頂に鎮座する全国約900社ある愛宕神社の総本社を参拝させていただきました。
せっかく愛宕山に登ったら、
是非もうひとつ参拝したい場所があります。
それが、法然上人二十五霊場18番札所でもある月輪寺(つきのわでら)です。
今回は、月輪寺をご紹介します。
登頂の達成感で下山の時に道々の写真を撮るのを夫婦そろって、すっかり忘れてしまいました。
写真なしにはなりますが、愛宕山登山ルートの月輪寺参道についてもご紹介します!
月輪寺(つきのわでら)参拝
月輪寺は、大宝4(704)年に修験道の泰澄(たいちょう)大師によって開山されました。
天応元(781)年に第49代光仁天皇の勅により、慶俊(けいしゅん)僧都が中興しました。
この時、地中から見つかった宝鏡の銘に『人天満月輪』の銘が刻まれていたため「月輪寺」の寺名になりました。
口称念仏の祖である空也上人や、仏教の道の三祖師浄「法然上人」「親鸞聖人」「円澄」など、
有名な僧たちが、月輪寺を訪れたと伝わっています。
本堂脇には立派な親鸞聖人像もたてられています。
境内には、親鸞上人の手植えと伝わる時雨桜(しぐれのさくら)があり、4月下旬から5月上旬にかけてが見ごろとの事です。
また、4月下旬~5月上旬には天然記念物のシャクナゲも見ごろですので、このころに訪れるとまた違った景色を楽しむことができます。
今回参拝させていただいたのは、10月下旬で晴天でしたが、山の中はかなりの冷え込みでした。
でも、境内にある小屋の前に「水風呂」の張り紙が貼られていました。
薪を焚くと火の粉が散るため、消防法で危険とのことで、年中水風呂なのだそうです。
ちなみに、冬の平均気温はマイナス10度なのだとか…。
月輪寺は、ガスも通っていません。
龍奇水(りゅうきすい)という水が湧いて、この湧水がお寺の大事な飲料水となっています。
そして年中水風呂、この山の中での毎日が修行の積み重ねなのでしょう。
愛宕山登山「月輪寺参道」
残念ながら、途中の険しい山道の写真を撮り忘れたので、マップの写真を参考にしてください。
ちなみに、このマップはこちらの京都府警登山安全マップでPDFをダウンロードできます。
月輪寺はマップの通り、山頂の愛宕神社よりも下に位置しています。
丸太階段が多く、表参道同様、道は整備されていますが、
表参道のように道幅が広く、休憩ポイントがあるわけではありません。
歩く距離は、
清滝のバス停から登山口まで約2㎞歩きます。
そして月輪寺参道の登山口から約2kmの登山、計約4kmとなります。
月輪寺参道登山口までのアクセス
住所:京都府京都市右京区嵯峨清滝月ノ輪町7
電話番号:075-871-1376
アクセス:阪急嵐山駅バスターミナルより京都バスの清滝行に乗車「清滝」下車(所要時間約15分)
※月輪寺登山口に駐車場ありますが、3台までで要予約です。
バスは、朝の便は1時間に何本かありますが、午後は多くて1時間に1本です。
時刻を確認してから予定を組みましょう。(京都バス時刻表はこちら)
復路は月輪寺参道を選ぶ場合は、表参道よりも厳しい道になっています。
より服装や持ち物に気を使った方がいいでしょう。
木に囲まれた山道ですので、いいお天気の日中でも余り日照を感じません。
事故も多いらしく、午後5時から午前9時までは、月輪寺境内は通行禁止となっています。
ご注意ください。