和歌山県にある「熊野那智大社」「飛瀧神社」「那智の滝」は、古くから多くの人々に崇められてきました。
熊野三山の一社である熊野那智大社、滝そのものを御神体とする飛瀧神社、そして日本一の名瀑・那智の滝。この三つの聖地を巡ることで、より開運や浄化のご利益が得られるといわれています。
今回は、それぞれの神社の特徴やご利益、アクセス方法などを詳しく紹介し、よりよい参拝体験ができるような情報をお届けします。
熊野那智大社・飛瀧神社・那智の滝とは?
熊野信仰において重要な役割を持つ熊野那智大社、滝そのものを御神体とする飛瀧神社、そして神秘的な絶景を誇る那智の滝。
これらの3つは深いつながりがあり、セットで参拝することでさらなるご利益が得られるといわれています。
ここでは、それぞれの歴史や特徴について詳しく紹介します。
熊野那智大社とは?(歴史・ご利益)


熊野那智大社は、熊野三山の一社であり、全国に広がる熊野信仰の中心的存在で、「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界遺産に登録されています。
主祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)で、イザナミノミコトと同一視されている神様です。
開運、厄除け、長寿、縁結びのご利益があるとされています。古くから多くの人々が訪れる巡礼地として知られ、「蟻の熊野詣」と呼ばれるほど盛んでした。
仁徳天皇5年(317年)に現在の場所に社殿が設けられたのが、熊野那智大社の始まりとされています。


境内には、複数の社殿があり、主な社殿として上五社と呼ばれる5つの殿があります。
立派な朱塗りの社殿が立ち並び、神聖な空気が漂っています。
ヤタガラスは神使として崇められています。熊野那智大社の境内にある御縣彦社(みあがたひこしゃ)ではヤタガラスが祀られ、正面にはヤタガラスの銅像が設置されています。
ヤタガラスは「より良い方向へ導く、お導きの神様」として篤い信仰を集めています。
飛瀧神社とは?(歴史・ご利益)


熊野那智大社から坂道を下った先にあるのが飛瀧神社です。飛瀧神社は、熊野那智大社の別宮として位置づけられています
ここでは、神として祀られているのは那智の滝そのもの。滝の水がもたらす霊験あらたかな力を求め、多くの参拝者が訪れます。


飛瀧神社は、那智の滝そのものを御神体とする珍しい神社で、本殿や拝殿がなく、直接滝を拝むという珍しい形態の神社です。滝の水は「延命長寿の霊水」とされ、訪れる人々に浄化と開運のご利益をもたらします。
滝のそばにある「御瀧拝所舞台」から滝を間近に拝むことができます(別途、参入料要)。
延命長寿の水とも伝えられている那智御瀧の瀧壺の水を飲むこともでき、御瀧本祈願所でお参りをすることもできます。
那智の滝の迫力と、滝のしぶきを間近で感じながら参拝できるのが特徴です。マイナスイオンたっぷりの神秘的な雰囲気の中、心を落ち着けてお参りすることができます。


飛瀧神社境内にある「光ヶ峯遥拝石」です。
光ヶ峯は熊野那智大社の奥宮であり、古くから神聖視されてきた霊場です。直接山へ登らなくても祈りを捧げられる場所として設けられています。
那智の滝とは?(見どころ)


那智の滝は、落差133mを誇る日本一の名瀑です。その荘厳な姿から、古くから「滝そのものが神である」と信じられてきました。水が絶えず流れる様子は生命力や浄化を象徴しており、霊験あらたかな力があるとされています。
那智の滝は日本最大の落差を持つ直瀑で、その水量と迫力が訪れる人々に深い感動を与えます。
滝壺近くでは強い水しぶきが飛び散り、大自然のパワーを直接感じることができるので、御瀧拝所舞台に参入料をお支払して、滝を一番近くでみられる場所で参拝をおススメします。水しぶきのマイナスイオンで心身ともにリフレッシュされますよ!
熊野那智大社・飛瀧神社・那智の滝の参拝ルートと回り方
この三つの聖地を巡る際には、スムーズな参拝ルートを知っておくと、より快適に巡ることができます。ここでは、おすすめの回り方と、それぞれのポイントを詳しく紹介します。
おすすめの参拝ルート
①熊野那智大社からスタート
まずは熊野那智大社から参拝を始めるのがおすすめです。駐車場があり、ここを拠点に巡ると移動がスムーズになります。朱塗りの社殿でお参りを済ませ、神聖な空気を感じましょう。
②飛瀧神社へ下る
熊野那智大社の参拝が終わったら、石段を下りながら飛瀧神社へ向かいます。道中の景色も美しく、自然を楽しみながら進むことができます。
③那智の滝で祈りを捧げる
最後に、那智の滝を間近で参拝しましょう。滝のしぶきを浴びながら、心を落ち着けて祈ることで、より強いご利益を得ることができるかもしれません。
熊野那智大社と飛瀧神社の間の参道には、お土産&食堂兼駐車場をされているお店が何軒か並んでいます。昔ながらの雰囲気が楽しめるのでぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
<参拝の注意点とベストな時間帯>
◆ 朝早く(8時〜9時)に訪れるのがおすすめ:混雑を避け、静かに参拝できます。
◆ 歩きやすい靴:特に飛瀧神社・那智の滝周辺は石段が多いため、スニーカーなどが適しています。
◆ 雨の日は滑りやすいので注意:地面が濡れていると、足元が滑りやすくなるため慎重に歩きましょう。
那智の滝や熊野那智大社を訪れた後、もう少し和歌山の絶景を楽しみたい方におすすめのスポットが2つあります。
- 弁天島(和歌山・串本):海に浮かぶ鳥居が幻想的な、和歌山の隠れたパワースポット。夕暮れ時には特に美しい景色が広がります。詳しくはこちら▶️ 弁天島の魅力
- 橋杭岩(和歌山・串本):大自然が生み出した奇岩群が並ぶ絶景スポット。朝焼けや夕焼けの時間帯に訪れると、さらに神秘的な雰囲気に。詳しくはこちら▶️ 橋杭岩の見どころ
ぜひ那智エリアとあわせて訪れてみてください!
【熊野那智大社・飛瀧神社・那智の滝】アクセス・駐車場情報
熊野那智大社・飛瀧神社・那智の滝へ行くには、公共交通機関や車を利用できます。アクセス方法と駐車場情報を紹介します。
- 公共交通機関を利用する場合
最寄り駅は JR紀伊勝浦駅 で、そこから路線バス(熊野交通)を利用し、「那智山」バス停で下車。 - 車で行く場合
熊野那智大社周辺には駐車場がありますが、観光シーズンは混雑しやすいため、早めの到着がおすすめです。
熊野那智大社・飛瀧神社・那智の滝は、神聖な空気に包まれた特別な場所です。参拝を通じて、心身を清め、パワーを受け取ることができるでしょう。
訪れる際は、アクセスや参拝ルートを事前に確認し、快適な旅を楽しんでください。
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