寺院

京都長岡京|四季を彩る“花手水”発祥の寺【柳谷観音楊谷寺】

神社仏閣の手水に、四季を彩る草花木が飾られ、手を清めるだけ手はなく、癒しを与えてくれる「花手水(はなちょうず)」

今では、日本各地の神社仏閣で見られるようになりましたが、京都の長岡京にある「柳谷観音(やなぎだにかんのん)楊谷寺(ようこくじ)」が、花手水の発祥のお寺だと言われています。

今回は、SNSでも人気のスポット、花手水発祥の寺「柳谷観音楊谷寺」とご紹介します。

紅葉の名所としても知られて、梅雨の時期には境内の紫陽花が美しい「あじさい寺」として有名な寺院ですよ!

柳谷観音 楊谷寺(やなぎだにかんのん ようこくじ)

柳谷観音 楊谷寺は、京都府長岡京市にある西山浄土宗の寺院です。

「善峯寺」「光明寺」とともに”京都・西山三山“のひとつでもあり、洛西観音霊場・新西国霊場の札所にもなっています。

古くから「柳谷(やなぎだに)」と呼ばれる地にあることから、「柳谷観音(やなぎだにかんのん)」と呼ばれ親しまれています。

柳谷観音は、平安時代、806年(大同元年)に、清水寺を開山された第一世延鎮僧都によって開かれました。

1200年にわたり、「眼病平癒の祈願所」として、人々に信仰されてきたお寺です。

ご本尊は、十一面千手観音菩薩、「眼」の観音様として親しまれていることから、眼病に霊験あらたかな寺院で、授与品にも「メグスリノキ茶」や「慈眼」という飴、「絵馬」も眼力絵馬になっていたりと、目にまつわる授与品が多くあります。

境内にはがあり、紫陽花寺として知られ、秋には上書院から望む紅葉の景色がとても美しいことでも有名です。

桜や、あじさい回廊を巡る紫陽花、書院から望む紅葉と、四季折々に移り変わる美しい景色など、みどころも多くあります。

柳谷観音 楊谷寺|見どころ

楊谷寺で楽しめるのは、花手水だけではありません。

体験教室も開催されていて、参拝者をいつも楽しませてくれます。

随時受付されている体験教室は、【押し花朱印つくりMy花手水】【写経朱印】【七色写仏】【七色写経】の4つですが、他にも不定期で開催されている【眼力ヨガ】や【数珠ブレスレット作り】など、興味そそられる教室がたくさんありますよ。※各体験授与料要

不定期の体験教室は、SNSで開催予告されているので、チェックしてみて下さいね。

本堂の建物は、江戸前期の建立です。

毎月17 日には、縁日が行われ、ご本尊様が特別開帳されます。

奥之院のお堂は、大正元年に建立、大正4年に焼失し、昭和5年に再建されたものです。

毎月17日「ご縁日」の午前中と、各ウイーク期間中にのみ特別公開となる上書院は、明治時代後期に建立された総ヒノキ造りの建物となっています。

書院から眺める名勝庭園、その広がる景色の素晴らしい絶景は、人気スポットとなっています。

柳谷観音では、通年通と季節限定の御朱印が、複数授与頂け、こちらも人気となっています。

柳谷観音 楊谷寺の四季折々の“花手水”

コロナ禍に、手水でお清めを禁止する寺社がふえ、その代わりに手水鉢を美しい花々で飾る「花手水」に取り組む神社仏閣が多くなりました。

花手水の発祥の地と言われる柳谷観音楊谷寺では、コロナウイルス流行以前から、定期的に手水鉢に色鮮やかな花々を入れていたのだそうです。

境内には、「龍手水」「花手水」「恋手水」「花水盆」「苔手水」「琴手水」の6つの花手水があり、それぞれの風景を楽しむことができます。

楊谷寺の花手水は、季節によって色とりどりに変化します。

6つもの手水で、形を楽しめるのも楽しみポイントです。

四季に合わせて、季節の草花を楽しめるのも良いところです。

紫陽花、ひまわり、もみじなどが、お寺を彩ります。

草花だけではなく、ハロウィンやクリスマスなどの、季節のイベントをイメージした花手水もるのも特徴です。

【柳谷観音 楊谷寺】アクセス基本情報


【柳谷観音 楊谷寺】基本情報

住所:京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
電話:075-956-0017
開門時間:9:00~17:00
参拝料:通常期:500円 ウイーク開催時:700円 ※高校生以下無料
上書院入場料:別途500円
HP:http://www.yanagidani.jp/
アクセス:京都縦貫自動車道「長岡京IC」から真っ直ぐ山の中に入る、車で約10分

古くから「柳谷(やなぎだに)」と呼ばれる地だけあって、アクセスはかなり不便です。

車でのアクセスがベストですが、6月中・11月のウィーク期間中は、かなり混みます。

また、6月中・11月のウィーク期間中は、土日は山門前の駐車場(有料)が、10時前には満車となります。

電車の場合は、阪急「長岡天神駅」・阪急「西山天王山駅」・JR「長岡京駅」の3駅がご利用することになります。

 阪急バスの最寄りのバス停「奥海印寺」なのですが、バス停からは歩いて40分ほどかかります。

毎月縁日(17日)のみ、楊谷寺のシャトルバスが「阪急西山天王山駅」と「JR長岡京駅」の2カ所から発着していますが、便数は多くありません。 ※志納金として片道300円要

平日は、最寄り駅から歩くか、タクシーになります。阪急「長岡天神駅」・JR「長岡京駅」どちらからも、タクシーで15分程度です。

かなりアクセスしづらい柳谷観音 楊谷寺ですが、いつもより身体を動かして訪れたそこでは、たくさんの美しい景色が迎えてくれ、日ごろの疲れを癒してくれますよ!

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