京都宇治市の「三室戸寺」は、「花の寺」として有名な寺院です。
四季を通じてシャクナゲ、つつじ、あじさい、蓮の花などの花々が咲き、
また、境内の新緑や紅葉、雪景色など、四季折々の表情が楽しめるお寺です。
色んな花を楽しめる三室戸寺ですが、中でも、毎年6月上旬から7月上旬ごろまで公開される「あじさい園」は、なんと約50種・約2万株もの紫陽花が植えられ管理されています。
今回は、「あじさいの寺」とも呼ばれている三室戸寺のあじさい園をご紹介します。
三室戸寺の歴史
三室戸寺(みむろとじ)の起源は明確にはわかっていません。
寺伝によると、宝亀元(770)年に光仁天皇の勅願により、南都大安寺(だいあんじ)の僧・行表(ぎょうひょう)が岩淵から出現した千手観音菩薩を本尊として創建したのが始まりとされています。
三室戸寺は、創建当初には御室戸寺と称していましたが、光仁・花山・白河の三天皇が離宮となったことから御室戸寺の「御」を「三」に替えて三室戸寺と改められました。
2024年|三室戸寺:あじさい園|公開とライトアップはいつ?
三室戸寺は、「あじさいの寺」や「花の寺:とも呼ばれ、紫陽花の名所として、全国第3位に選ばれたこともある寺院です。
三室戸寺にあるあじさい園の公開は、毎年あじさい園に植えられている約50種、約2万株の紫陽花が見ごろを迎える時期に行われます。
2024年の公開情報は、以下の通りです。
【2024年三室戸寺「あじさい園」開園情報】
開催期間:令和6年6月1日(土)~7月7日(日)
開園時間:8時30分~15時40分 (16時30分には下山要)
拝観料:大人1,000円 小人500円
【2024年三室戸寺「あじさい園」ライトアップ情報】
開催期間:令和6年6月8日~6月23日の間の土・日曜日のみ
開園時間:19時~21時(20時30分受付終了)
拝観料:大人1,000円 小人500円
※昼夜入替制
※ライトアップ時の拝観は、あじさい庭園のみ
6月中旬から下旬の特に土曜、日曜は、駐車場の大混雑が予想されます。
最寄駅から歩いて15分と、結構歩くように感じるかもしれませんが、歩いている方も多く、のんびり歩くと苦になることもありません。
できるだけ、公共交通機関を利用することをおススメします。
※開催予定が変更になる場合もあります。お出かけ前に必ず公式HP等で確認をお願いします。
三室戸寺あじさい園ご紹介
それでは、2021年のあじさい園の様子を写真でご紹介します。
山門を抜け、右にあるツツジから下をのぞき込むと、色とりどりの紫陽花が広がっているのが見えます。
では、
あじさい園に咲く紫陽花をご紹介していきましょう。
紫陽花は、
アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、日本原産とも言われています。
鮮やかなピンクの向こうには、赤やブルーの紫陽花もあります。
紫陽花は、土の「ペーハー」によって色が変わることから、
七変化・八仙花とも言われています。
土が酸性の場合は「青」、土が中性やアルカリ性の場合は「赤」になります。
花言葉は「移り気」
花の色が、咲き始めからだんだんと変化するためと言われています。
園内には、
紫陽花を写真に撮る人、茶屋でお茶を飲みながら紫陽花を眺める人も多く、賑わっていました。
50種・2万株というだけあって、
撮っても撮っても、また写真に撮りたい紫陽花が、次から次へと目に飛び込んできます。
あまり見たことのない品種の紫陽花もあって、色だけではなく花の形も楽しむことができます。
一枚の写真の中に、どれだけの色、どれだけの形の紫陽花がおさまっていることか!
素晴らしいとしか言いようがありません。
紫陽花越しの三門が美しく見えます。
帰ったら、写真フォルダが紫陽花でいっぱいでした。
おそらく、あじさい園に訪れた誰もがそうなること間違いないでしょう。
三室戸寺|アクセス基本情報
【三室戸寺】基本情報
住所:京都府宇治市菟道滋賀谷21
電話:0774212067
HP:http://www.mimurotoji.com/
拝観時間:
(4月1日~10月31日)8時30分~16時30分
(11月1日~3月31日)8時30分~16時00分
拝観料:
(平常) 大人500円 小人300円
(2月18日~7月17日及び11月中) 大人1,000円 小人500円
アクセス:京阪電車宇治線「三室戸駅」より徒歩約15分ほど
※8月13日・14日・15日、12月29日・30日・31日は休み
(2023/4現在)
ちなみに、三室戸寺の三門を抜けて本堂に上がる階段は、普段下の写真のような感じですが、
あじさい園公開に合わせて、模様替えされます。
2021年は、下の写真のような感じでした。
階段の半分に鉢植えの紫陽花で模様を描き並べられていて、フォトジェニックな撮影スポットとなっていました!
いかがでしたでしょうか?
三室戸寺あじさい園の紫陽花は、その数も色も形もたくさんあって圧巻でした!
花の寺三室戸寺では、4月からシャクナゲ、5月にはつつじ、そして6月にはあじさい、そして7月頃からは本堂前の250鉢の色とりどりの蓮の花が楽しめます。
秋には「三室戸の紅葉」と称せられるほど宇治の紅葉の名所として知られています。
花の寺の四季折々を楽しみに出かけてみてはいかがでしょう。