京都・亀岡の隠れた名社「走田神社」|幻想的な霧に包まれる神秘の社

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京都府亀岡市に鎮座する走田神社(はせだじんじゃ)は、亀岡盆地を包む「丹波霧」の幻想的な風景の中に佇む歴史ある神社です。

鳥居をくぐると、霧に包まれた森の参道が現れ、まるで異世界へと足を踏み入れるような雰囲気が広がります。

さらに境内には、乳の出にご利益がある「垂乳味池(たるちみのいけ)」や、かつて馬が絵馬から抜け出したと伝わる伝説が残るなど、興味深いスポットが点在しています。

今回は、歴史と自然が織りなす神秘的な空間、走田神社の魅力を写真とともにたっぷりご紹介します!

目次

走田神社の歴史|丹波霧に包まれる古社

走田神社は、和銅4年(711年)に創建されたと伝わる古社で、「三代実録」や「延喜式神名帳」にも記載される格式ある神社です。

ご祭神は、以下の三柱が祀られています。

彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)

「海幸・山幸神話」に登場する山幸彦(彦火火出見尊)とその妃・豊玉姫命、そしてその御子・彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊です。
特に豊玉姫命は海神の娘であり、出雲系や秦氏の神社が多いこの地域にあって、走田神社は大和朝廷の直系の祖先神を祀る珍しい神社としても注目されています。

また、境内には「垂乳味池」と呼ばれる清水が湧き出る池があり、豊玉姫命が生んだ御子を養うため、この水で粥を作って乳の代わりにしたという伝承が残っています。
このことから、母乳の出をよくするご利益があるとされ、子宝や安産祈願に訪れる人も多い神社です。

鳥居と参道|霧に包まれる幻想的な空間

道を挟んで向かいには、かなり広いスペースの駐車場があるのですが、鳥居の向こうは別世界のように見えます。

鳥居をくぐると、すぐに神秘的な雰囲気が漂う参道が続きます。

特に、朝早い時間に訪れると、亀岡盆地を包む「丹波霧」により、神社全体が霧のベールに覆われる幻想的な光景が広がります。

この参道は長く、木々が生い茂る中を進んでいくと、突如として視界が開け、神社の境内が現れます。

まるで、異世界へと誘われるような感覚を味わうことができます。

馬の伝説とチェーンソーアートの彫刻

境内の奥へ進むと、木々の間に立つ「馬の彫刻」が目に入ります。

この彫刻は、2018年の台風21号で倒れた樹齢280年以上の木を利用して作られたもので、神社の歴史と自然の力強さを感じさせるものとなっています。

実は、走田神社には「馬の絵馬が夜になると抜け出し、草を食べ歩いた」という伝説が残されています。

その馬が踏み固めた地が溝となり、やがて川になって田畑を潤したと伝えられています。

このエピソードは、古くから馬が大切な存在として崇拝されていたことを示しており、境内の馬の彫刻は、その伝説を現代に伝えるシンボルと言ってもいいかもしれません。

本殿と摂社|時代劇のロケ地にも選ばれる美しい境内

参道を抜けると、本殿へと続く静寂に包まれた境内が広がります。

石灯篭が並ぶ苔むした参道は、どこか異世界のような雰囲気を醸し出しています。

美しいです。

その神秘的な景観から、走田神社は「三匹が斬る!」「暴れん坊将軍」「無限の住人」などの時代劇のロケ地としても利用されてきました。

社殿の左右に摂社があり、本殿の左右には摂社があり、左手には大黒主命、右手には経津主命が祀られています。(写真には大国主様しか写っていません)

社殿です。

境内には、歴史と神秘が共存する、独特の雰囲気が漂っています。

走田神社と保津川流域のつながり

走田神社の東側を流れる曽我谷川(そがたにがわ)は、やがて保津川(ほづがわ)へと合流します。

この保津川は、京都・亀岡から嵐山へと流れる重要な水路であり、古くから物資の運搬や文化交流の場として利用されてきました。

また、保津川は「保津川下り」の観光名所としても有名で、四季折々の景色を楽しみながら、亀岡の自然や歴史に触れることができます。

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走田神社のアクセスと周辺オススメ情報

住所:京都府亀岡市余部町走田1
アクセス:最寄り駅はJR嵯峨野線「亀岡駅」、亀岡駅からバスに乗り換え、京阪京都交通「西口駅」下車、徒歩約10分

鳥居のすぐ横に、社務所兼宮司さんのご自宅が建っています。

これが、立派なかやぶき屋根の趣のあるんです!

到着したころには、完全に霧の中だったのですが、参拝して鳥居から出たら、霧が晴れだし山の頂上が顔を出していました。

走田神社周辺のおすすめスポット
🔹 穴太寺(あなおうじ)(西国三十三所第21番札所)
🔹 かめおか霧のテラス(絶景の雲海スポット)

晴れだした霧が、田園風景を更に特別な景色にしてくれているようです。

亀岡市は、2018年に亀岡盆地の南側の標高412.4mの竜ヶ尾山(たつがおやま)山頂付近に展望デッキ「かめおか霧のテラス」を開設しています。

走田神社からかめおか霧のテラスまでは、車で10分ほどなので、雲海を観賞できる絶景スポットに足を延ばしてみてはいかがでしょうか?

特に秋から春にかけての朝がおススメですよ!

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