春の訪れとともに、美しい桜が境内を彩る滋賀県の名刹「三井寺(園城寺)」。
境内のあちこちに咲き誇る桜と、国宝指定の歴史的建築が織りなす絶景は、訪れる人々を魅了します。
さらに、三井寺駅から三井寺へ向かう道中には、琵琶湖疎水沿いの桜並木や、可愛らしいうさぎのモチーフが点在する「三尾神社」もあり、春の散策にぴったりのルートです。
今回は、琵琶湖疎水から三尾神社、そして三井寺へと続く春のおすすめ散策コースをご紹介します。
桜と琵琶湖の絶景を一望できる展望所からの眺めも必見です!
琵琶湖疎水(びわこそすい)— 歴史と桜が織りなす春の風景

今回訪れたのは、大津側の「第1疏水」。三井寺駅を出ると、目の前には琵琶湖疎水沿いの桜並木が広がります。
駅の改札には自動改札がなく、ICカード利用者はホームの機械でタッチする必要があるため、桜のシーズンには混雑することも。事前に確認しておくとスムーズです。
琵琶湖疎水は、日本最大の淡水湖「琵琶湖」から京都へと水を運ぶため、明治時代に作られた人口の運河。
今もなお、水力発電や灌漑、工業用水、飲料水として利用され、ライフラインの一部として活躍しています。
かつては舟運(しゅううん)として人や物資を運ぶ重要な交通路でしたが、1951年にその役目を終えました。しかし、2018年に観光船「びわ湖疎水船」として復活し、春の桜シーズンや秋の紅葉シーズンには特に人気のスポットとなっています。
びわ湖疎水船は、大津から蹴上までの約7.8kmを運航。船に揺られながらの桜鑑賞もおすすめです!
👉 詳しいスケジュールや予約方法はこちら:公式ページ
琵琶湖疎水は、南禅寺や蹴上インクラインなど、京都側の観光スポットともつながっています。

春の琵琶湖疎水の風景

三井寺駅を出て道に出ると、琵琶湖疎水沿いは桜並木になっています。
その向こうの山にも桜が咲いていて、青い空と桜のピンクでウキウキしてしまいます。

途中、橋がかかっている場所は、絶景撮影スポットになっていて、たくさんの方が写真を撮っています。

進んでいくと、ひとつめのトンネルへの入口が、この入口の扉が歴史を感じさせてくれます。

たくさんの観光客を乗せたびわ湖疏水船が、トンネルの中へと入っていきます。
トンネルの抜けた先は、京都の山科付近です。
山科あたりの琵琶湖疎水の春の様子も、下の記事でご紹介しています!

トンネルまで来ると、「うさぎ神社」と呼ばれる三尾神社のすぐ側です。
可愛らしいうさぎが迎える「三尾神社(みおじんじゃ)」
琵琶湖疎水を歩いていくと、うさぎ神社として親しまれる「三尾神社」が見えてきます。
三尾神社は、園城寺(三井寺)南院の鎮守社であり、かつて「三尾社」や「上三尾社」とも呼ばれていました。
裏手の長等山(ながらやま)に現れた「三尾明神」が卯の年・卯の月・卯の日・卯の刻・卯の方角に姿を現したとされることから、うさぎが神の使いとして崇められています。
境内には至るところにうさぎのモチーフが点在し、「真向き兎(まむきうさぎ)」の神紋も特徴的。参拝しながら、うさぎ探しを楽しめる神社です。
📍 三尾神社の詳細はこちら 👉 三尾神社の魅力をもっと知る
春の三井寺(園城寺)— 桜の名所で歴史を感じる

三尾神社に向かって右へと進むと、直ぐに三井寺の総門がたっています。
ただし、三井寺の境内を上までぐるりと参拝するなら、総門から少し歩いて、上の写真の「仁王門」で拝観受付をして入りましょう。
総門から入ってしまうと、途中入場となり全体を回れません。しかも急な階段を登ることになるので注意してください。
滋賀県屈指の名刹「三井寺(園城寺)」は、多くの国宝や重要文化財、名庭があり、唐院や三重塔が立ち並ぶ、天台寺門宗の総本山です。
門からは、高低差があり階段も多いですが、展望所まで上がると、琵琶湖の素晴らしい眺めも堪能することができます。
広大な境内ですが、歴史的建築物や穴太積みの石垣などを見て回っていると、歩くのもあっという間に感じます。
楽しめるのは、歴史的建築物だけではありません。

四季折々の見所に溢れるお寺で、特に春の三井寺は滋賀屈指の桜の名所としても有名です。

春には、広大な境内にソメイヨシノを中心に約1300本の桜が咲き誇ります。

散策順不同で、写真のご紹介をしていますが、どこを歩いていても桜が目に入り、境内に色を添えています。
満開ごろには一帯がライトアップされ、夜間特別拝観も開催され、桜と堂塔伽藍が美しく浮かび上がる様子は圧巻です。
桜や建築物を見ながら、徐々に上へと上がり観音堂までくると、カフェや広めの休憩スペース、喫煙スペースもありますよ!
話題の絶景スポット「観月舞台」の桜リフレクション

そして、観音堂付近にあるのが、このところリフレクションが美しすぎるとInstagramで話題の「観月舞台」です。
このリフレクションのからくりはと言うと、観月舞台の床部分にアクリル板を敷き、そのアクリル板に桜が反射すると言う仕組みです。
上の写真が展望所から撮った「観月舞台」の様子です。
この写真も見ると、中央辺りにアクリル板が敷かれているのがよくわかります。
行って見るまでは、自然や偶然的にリフレクションが起こると思っていたので、ちょっとビックリしてしまいましたが、確かに観月舞台の周りは満開の桜で覆われていて、美しい景色でした。

展望所から見ると、こんな感じで、中央辺りにあるのが観月舞台です。
晴れている日には、最高の眺望です!
2025年「観月舞台」春の特別公開詳細と予約方法
日程:2025年3月25日(火)〜4月13日(日)
時間:昼の部 9:30−16:00 夜の部 18:00−21:00
参加可能人数:1組最大6名様まで
料金:2,000円/組 ※別途入山料が必要
貸切時間:5分/組
春の桜のリフレクション写真を絶対に撮りたい!と言う方は、
完全予約制です!
※2025年3月10日(月)0時より、https://www.mairuto.jp/2025kangetsubutaiサイト内で予約受付です!
三井寺へのアクセス
三井寺の最寄駅は、京阪石山坂本線の三井寺駅です。
京都駅からは複数のルートがあるので、便利なのは、JR琵琶湖線で膳所(ぜぜ)駅まで行き、京阪膳所駅から京阪石山坂本線に乗り継ぐルートです。
時間帯によって乗り継ぎの最適ルートが変わるため、事前に検索して計画を立てるのがおすすめです!
春ならではの寺社巡りを楽しみながら、日本の伝統行事に触れるのも良いでしょう。
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