寺院 神社

滋賀県大津|桜の名所散策|琵琶湖疎水~三尾神社~三井寺へ

滋賀県屈指の名刹「三井寺」は、春の桜の花が咲くころには、境内のいたるところに桜が咲き誇り、国宝に指定されている建築と桜のコラボレーションが美しい人気の桜スポットです。

しかも、三井寺駅から三井寺までは、琵琶湖疎水沿いに桜並木が美しく、三井寺到着直前には、たくさんの可愛いうさぎのモチーフとピンクの桜のコラボレーションを楽しめる三尾神社もあって、暖かい日差しとワクワク気分を味わえ、春のおでかけオススメのスポットです。

今回は、琵琶湖疎水から三尾神社、三井寺へと、春散歩をお届けします。

桜と琵琶湖一望できる展望所からの眺めも最高ですよ!

琵琶湖疎水(びわこそすい)

今回訪れた琵琶湖疎水は、大津側の「第1疏水」で、三井寺駅の改札を出ると、目の前が琵琶湖疎水沿いの道になっています。

ここで余談ですが、三井寺の改札には自動改札はありません。

駅員さんが居て、切符は駅員さんに渡します。

ICカードで乗車した方は、ホームにICカードの機械がたっているので、そこに“ピッ”として駅を出るのですが、この機械が1台しかなく、桜満開の時期には、たくさんの方が下車されるため、列ができなかなか外に出られません。

最初、知らずにただ改札に向かってしまい、列車は早く降りたけど、気づけば“ピッ”の機械には長蛇の列・・・。と、言う悲しいことが起きてしまいました。余談でした。

日本最大の淡水湖「琵琶湖」から京都へと水を運ぶ「琵琶湖疏水」は、明治に竣工された人口の運河です。

疏水の水は現在でも、水力発電やかんがい、工業用水、飲料水などに使われている現役のライフラインとなっています。

完成当初は、人や物資を船で運ぶ水上交通路「舟運(しゅううん)」としても重要な役割を担っていました。

時代の流れと共に交通が発達し、1951(昭和26)年を最後に姿を消した船でしたが、2018(平成30)年春に観光資源としての価値が再評価され、約70年ぶりに「びわ湖疏水船」として復活しています。

春の桜の時期や、秋の紅葉の季節に合わせ就航されていて、人気となっています。

琵琶湖疎水は、滋賀県大津市観音寺から京都府京都市伏見区堀詰町までが「第1疏水」約20km、第1疏水と全線トンネルで並行して流れている「第2疏水」が約7.4km、そして、京都市左京区の蹴上付近から分岐し北白川へと流れる「疏水分線」約3.3kmのなどからなっています。

びわ湖疏水船は、このうちの大津から蹴上までの約7.8kmの区間を運航しています。

上が、大津側の乗船口の様子です。この日もたくさんの方が乗船していました。

春は、5月末まで運航していますので、スケジュールは下の公式ページで確認してみて下さいね。


蹴上付近「疏水分線」辺りは、南禅寺、蹴上インクラインがあり、観光や撮影スポットとして人気の場所にもなっています。

詳しくは下の記事でもご紹介していますよ!

関連オススメ記事

春の琵琶湖疎水へ

三井寺駅を出て道に出ると、琵琶湖疎水沿いは桜並木になっています。

その向こうの山にも桜が咲いていて、青い空と桜のピンクでウキウキしてしまいます。

途中、橋がかかっている場所は、絶景撮影スポットになっていて、たくさんの方が写真を撮っています。

進んでいくと、ひとつめのトンネルへの入口が、この入口の扉が歴史を感じさせてくれます。

たくさんの観光客を乗せたびわ湖疏水船が、トンネルの中へと入っていきます。

トンネルの抜けた先は、京都の山科付近です。

山科あたりの琵琶湖疎水の春の様子も、下の記事でご紹介しています!

関連オススメ記事


トンネルまで来ると、もう「うさぎ神社」と呼ばれる三尾神社のすぐ側です。

三尾神社(みおじんじゃ)

三尾神社(みおじんじゃ)は、かつては「三尾社」や「上三尾社」とも呼ばれていた、園城寺(三井寺)南院の鎮守社です。

裏手の長等山(ながらやま)に、三尾明神があらわれたのが、卯の年・卯の月・卯の日・卯の刻、卯の方だったことから、うさぎが神の使いとされ、神紋も正面を向いたうさぎの姿の「真向き兎(まむきうさぎ)紋」です。

境内には、いたるところにウサギがいて、うさぎ探しも楽しめる神社です。

下の記事に境内の様子を詳しくご紹介していますよ!

三尾神社詳しくはこちら

春の三井寺(園城寺)へ

三尾神社に向かって右へと進むと、直ぐに三井寺の総門がたっています。

ただし、三井寺の境内を上までぐるりと参拝するなら、総門から少し歩いて、上の写真の「仁王門」で拝観受付をして入りましょう。

総門から入ってしまうと、途中入場となり全体を回れません。しかも急な階段を登ることになるので注意してください。

滋賀県屈指の名刹「三井寺(園城寺)」は、多くの国宝や重要文化財、名庭があり、唐院や三重塔が立ち並ぶ、天台寺門宗の総本山です。

門からは、高低差があり階段も多いですが、展望所まで上がると、琵琶湖の素晴らしい眺めも堪能することができます。

広大な境内ですが、歴史的建築物や穴太積みの石垣などを見て回っていると、歩くのもあっという間に感じます。

楽しめるのは、歴史的建築物だけではありません。

四季折々の見所に溢れるお寺で、特に春の三井寺は滋賀屈指の桜の名所としても有名です。

春には、広大な境内にソメイヨシノを中心に約1300本の桜が咲き誇ります。

散策順不同で、写真のご紹介をしていますが、どこを歩いていても桜が目に入り、境内に色を添えています。

満開ごろには一帯がライトアップされ、夜間特別拝観も開催され、桜と堂塔伽藍が美しく浮かび上がる様子は圧巻です。

桜や建築物を見ながら、徐々に上へと上がり観音堂までくると、カフェや広めの休憩スペース、喫煙スペースもありますよ!

三井寺「観月舞台」リフレクション

そして、観音堂付近にあるのが、このところリフレクションが美しすぎるとInstagramで話題の「観月舞台」です。

このリフレクションのからくりはと言うと、観月舞台の床部分にアクリル板を敷き、そのアクリル板に桜が反射すると言う仕組みです。

上の写真が展望所から撮った「観月舞台」の様子です。

この写真も見ると、中央辺りにアクリル板が敷かれているのがよくわかります。

行って見るまでは、自然や偶然的にリフレクションが起こると思っていたので、ちょっとビックリしてしまいましたが、確かに観月舞台の周りは満開の桜で覆われていて、美しい景色でした。

展望所から見ると、こんな感じで、中央辺りにあるのが観月舞台です。

晴れている日には、最高の眺望です!

ちなみに、この三井寺観月舞台の桜リフレクションは、大人気のため2023年は予約制になりました!

2023年の詳細は下の通りでした。

2023年「観月舞台」春の特別公開詳細

日程:2023年3月24日(金)〜4月9日(日)
時間:昼の部 8:30−16:30 夜の部 18:00−21:30
参加可能人数:1組最大​6名様まで
料金:2,500円/組 ※別途入山料が必要
貸切時間:5分/組

今後、どのようになるかは分かりませんが、観月舞台の周りには私も含め、予約していない参拝の方で一杯だったので、来年以降も予約制になるかもしれません。

春の桜のリフレクション写真を絶対に撮りたい!と言う方は、

2023年は、

3月6日(月)10時から予約開始で、https://www.mairuto.jp/からの予約受付となっていましたよ!

アクセス

三井寺の最寄駅は、京阪石山坂本線の三井寺駅です。

京都駅からは複数のルートがあるので、便利なのは、JR琵琶湖線で膳所(ぜぜ)駅まで行き、京阪膳所駅から京阪石山坂本線に乗り継ぐルートです。

行かれる時間によって乗り継ぎの良い駅での乗り換えを検索すると良いでしょう。

Pickup

1

京都宇治市の「三室戸寺」は、「花の寺」として有名な寺院です。 四季を通じてシャクナゲ、つつじ、あじさい、蓮の花などの花々が咲き、 また、境内の新緑や紅葉、雪景色など、四季折々の表情が楽しめるお寺です。 ...

2

京都には、パワースポットがたくさんあります。 そんな中から今回は、縁結び&恋愛成就パワースポットと言われる神社を8社厳選してご紹介します。 ご紹介する神社はどれも、京都を堪能できる場所にありますよ! ...

3

京都にある善峯寺(よしみねでら)は、桜や紅葉、また立派な松があることで知られています。 そして、もうひとつ、梅雨の時期のお楽みが「紫陽花」です。 善峯寺の紫陽花は、京都でも一、二を争う名所として有名で ...

4

普段は非公開の建仁寺の塔頭「両足院」ですが、庭園の半夏生の開花にあわせ、毎年初夏の特別公開が行われます。 今回は、両足院の特別公開をご紹介します。 両足院(りょうそくいん) 両足院は、臨済宗建仁寺の塔 ...

5

京都の人気観光スポット平安神宮ですが、その奥に「神苑」名勝池泉回遊式の庭があるのをご存じですか? 平安神宮は拝観時間内参拝自由で拝観料はかかりませんが、その奥の神苑の見学には通常拝観料金が必要です。 ...

6

以前は神社仏閣を参拝する目的はすごく限られている印象を持っていたのですが、実は神社仏閣の楽しみ方って人それぞれです。 仏像鑑賞や建築鑑賞、パワースポット巡りなどなど、中でも御朱印集めを楽しんでいる方は ...

7

京都・妙心寺の塔頭で、妙心寺境内の東側に位置する東林院(とうりんいん)は、本堂前庭に十数本の沙羅の木があり、その花が美しい寺として有名です。 東林院は通常非公開の寺院ですが、毎年3回特別公開が行われて ...

8

京都の紅葉スポットとして有名な「真如堂(しんにょどう)」ですが、実は本堂裏には1000株の紫陽花があり、知る人ぞ知る紫陽花の撮影スポットとなっているのをご存じでしょうか? 今回は、真如堂の紫陽花をご紹 ...

9

全国に約900社ある愛宕神社(あたごじんじゃ) その総本社は、京都の愛宕山の山頂に鎮座しています。 標高924mの山頂に鎮座しているため、いつか参拝したいと思いつつ、なかなか訪れることができなかった京 ...

10

京都嵯峨野は、多くの寺院が点在し人気の観光エリアとなっています。 そんな人気の嵯峨野に「祇王寺(ぎおうじ)」と言う、小さいながらも紅葉の名所として知られるお寺があります。 今回は、見事な庭園で知られ、 ...

11

京都のお土産の定番のひとつ「阿闍梨餅(あじゃりもち)」、 今では、全国の百貨店やお取り寄せもできる人気の和菓子ですが、阿闍梨餅は和菓子の名前で、お店の名前ではないのをご存知ですか? 今回は、京都の「満 ...

12

私が御朱印をいただきだした頃は、御朱印はそんなに世に知れ渡っている存在ではありませんでした。 今は、どこに行っても必ず自分たち以外にも、御朱印をいただく参拝者の方に出会います。 すっごく若い方や外国か ...

13

お寺や神社、お墓へ行き拝んだりお祈りすることを「おまいり」といいますね。 この「おまいり」を漢字で書くと、「お参り」と「お詣り」の二通りの書き方があります。 字は違うけど、何が違うのか良くわからないと ...

14

弘法大師の霊場を辿る四国八十八か所のお遍路は、日本の中でも最も有名な巡礼となっています。 今回は、全行程1,450キロメートルある「四国八十八ヶ所霊場巡拝」のまわり方、順番について、解説していきます。 ...

15

今回は、いつもご紹介している神社仏閣とは、ちょっと雰囲気の違う関帝廟(かんていびょう)について、お届けします。 神戸の中華街がある元町駅から歩いて15分ほどの場所に関帝廟(かんていびょう)があります。 ...

16

2023年は卯年です。 干支にちなんだ神社仏閣に参拝して開運祈願めぐりをしてみてはいかがでしょうか? 今日は、京都の卯年とゆかりの深い神社・寺院の中から厳選した5社寺をご紹介します! ちょっと残念なお ...

-寺院, 神社