京都年末の風物詩「お煤払い」「終い天神」「終い弘法」

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京都の年末を彩る伝統行事、知っていますか?

京都では、年末になると「お煤払い」「終い天神」「終い弘法」といった風物詩的な行事が行われます。

それぞれの行事には、「新年を清らかに迎える」「一年の感謝を伝える」「来年の幸運を願う」といった意味が込められています。

この記事では、京都で12月に行われる年末の恒例行事の魅力や見どころ、開催情報をご紹介します!

目次

東本願寺・西本願寺「お煤払い」|一年の厄を払い清める行事

お正月を迎える準備として、京都では年末に「お煤払い(すすはらい)」が行われます。

東本願寺と西本願寺で行われる「お煤払い」は、京都の年末を象徴する伝統行事のひとつです。

ここでは、その由来や見どころをご紹介します。

お煤払いとは?

お煤払い(おすすはらい)は、お堂に積もった1年分の煤や埃を払い落とし、新たな年を清らかに迎えるための伝統行事です。

全国の寺院や神社で年末に行われるこの習わしの中でも、京都の東本願寺と西本願寺で執り行われる「お煤払い」は、特に規模が大きく、歴史ある行事として知られています。

本願寺の「お煤払い」は、室町時代から続くとされ、かつては全国の門徒や奉仕団が参加し、多くの人々の手によって行われていました。

現在では、規模が縮小されましたが、厳かな雰囲気の中で行われています。

この行事は、仏教における「浄め」の儀式の一環でもあり、本堂や御影堂(みえいどう)などの主要な建物をくまなく清掃し、一年の汚れや穢れを払い落とすことで、新しい年を清らかな気持ちで迎える準備を整える意味が込められています。

見どころ

「煤竹(すすだけ)」を使った豪快な煤払い
境内に舞い上がる埃と大きな扇で一斉に外へ掃き出す光景

📅 開催日:毎年12月20日
📍 会場情報
  西本願寺(京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町)公式HP
  東本願寺(京都市南区九条町1番地)公式HP

北野天満宮「終い天神」|一年最後の縁日

京都の年末を彩る風物詩のひとつが、北野天満宮で開催される「終い天神」です。

一年最後の天神市として、普段以上に多くの露店が立ち並び、参拝客で賑わいます。

ここでは、その魅力を詳しくご紹介します。

終い天神とは?

終い天神(しまいてんじん)は、北野天満宮で毎月25日に開催される「天神市」の一年最後の縁日で、特に多くの人々が訪れる年末の風物詩です。

北野天満宮は学問の神様・菅原道真公を祀る神社として知られ、毎月25日は道真公の誕生日(6月25日)と命日(2月25日)にちなんで「天神市」が開かれます。この縁日は、道真公に感謝を捧げ、学問成就や合格祈願を願う参拝者で賑わうだけでなく、境内周辺に約1,000軒もの露店が立ち並ぶ京都最大級の市としても親しまれています。

その一年の締めくくりとなるのが「終い天神」です。通常の天神市よりも規模が大きく、お正月飾りや縁起物、しめ縄、鏡餅などの正月準備品を買い求める人々で特に賑わいます。参道には鮮やかな和雑貨や骨董品、冬の味覚を楽しめる屋台も並び、年の瀬らしい華やかな雰囲気が広がります。

また、この日は「道真公に一年間の感謝を伝え、新しい年の幸運を祈る」日でもあります。境内では合格祈願の絵馬を奉納する学生や、学業成就を願う家族連れの姿が多く見られます。さらに、日没から境内が美しくライトアップされ、幻想的な雰囲気の中で参拝できるのもこの日の特別な魅力です。

終い天神は、京都の年末の風物詩としてだけでなく、新年に向けての願いを込める大切な一日でもあります。冬の澄んだ空気の中、北野天満宮を訪れ、一年の締めくくりを特別なものにしてみてはいかがでしょうか。

見どころ

約1,000軒の露店が並ぶ活気ある縁日
お正月の縁起物やお節料理の食材が揃う
冬の澄んだ空気の中、ライトアップされる境内の美しさ

📅 開催日:毎年12月25日
時間:早朝~(日没~21時まで境内ライトアップあり)

📍 会場情報
  北野天満宮(京都市上京区馬喰町)公式HP

📝 関連情報:「夏の北野天満宮の魅力はこちら

東寺「終い弘法」|京都最大級の骨董市

東寺で毎月21日に開かれる「弘法市」は、京都で最も賑わう縁日のひとつです。
その一年最後の開催となる「終い弘法(しまいこうぼう)」は、特に多くの人々が訪れ、年末の風物詩として親しまれています。
骨董品や古道具の露店が並ぶだけでなく、京都ならではのグルメ屋台も登場し、食べ歩きを楽しむ人の姿も見られます。
終い弘法ならではの魅力を詳しくご紹介します。

終い弘法とは?

終い弘法(しまいこうぼう)は、京都・東寺で毎月21日に開催される「弘法市」の一年最後の市であり、特に多くの人が訪れる年末の風物詩です。

「弘法市」は、平安時代に東寺を創建した弘法大師・空海の命日にちなんで開かれる縁日で、もともとは3月21日だけの特別な行事でした。しかし、鎌倉時代以降、毎月21日に定期的に開催されるようになり、現在では京都最大級の骨董市として親しまれています。

その中でも「終い弘法」は、一年の締めくくりとして特別な意味を持ち、東寺の境内には約1,000軒もの露店が軒を連ねます。骨董品や古美術、着物、雑貨、アクセサリーなどの掘り出し物が並ぶだけでなく、お正月飾りや縁起物、年末の買い出しに欠かせない食材も多く販売されるため、地元の人々にとっても重要な市となっています。

また、屋台では京都ならではのグルメが楽しめ、寒い冬にぴったりの温かい食べ物を味わいながら、市を散策するのも醍醐味のひとつです。

特に東寺の五重塔を背景に賑わう市の風景は、京都らしい風情が感じられ、訪れるだけで年末の特別な雰囲気を味わうことができます。

見どころ

五重塔をバックに広がる圧巻の露店
お正月飾りや縁起物が手に入るラストチャンス
骨董市&京都ならではのグルメ屋台が楽しめる

📅 開催日:毎年12月21日
時間:早朝~16時頃まで

📍 会場情報
 東寺(京都府京都市南区九条町1)公式HP

📝 関連情報:「弘法大師の三大霊跡についてはこちら

京都の年末行事で、日本の伝統文化を体感しよう

「お煤払い」「終い天神」「終い弘法」は、京都らしい伝統行事を感じられる特別なイベントです。

📌 こんな方におすすめ!
✅ 京都ならではの年末行事を体験したい
✅ 1年の締めくくりに、特別な思い出を作りたい
✅ 縁起物やお正月準備をしながら、風情を楽しみたい

京都の年末の雰囲気を存分に味わいながら、新しい年を迎える準備をしてみませんか?✨

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