京都の紅葉スポットとして有名な「真如堂(しんにょどう)」ですが、実は本堂裏には1000株の紫陽花があり、知る人ぞ知る紫陽花の撮影スポットとなっているのをご存じでしょうか?
今回は、真如堂の紫陽花をご紹介します。
季節のお花で参拝者を楽しませてくれる花手水もご紹介しますよ!
真如堂(しんにょどう)
真如堂は、永観2(984)年に戒算上人が開創しました。
正式名称は、鈴聲山真正極楽寺(れいしょうざん しんしょうごくらくじ)と言います。
「極楽寺と名乗る寺は多いが、ここが正真正銘の極楽の霊地」という意味を込めて名づけられています。
「真如堂」と言う名は、お堂をあらわし、これが通称として定着したのだそうです。
当初は別の地にありましたが、応仁の乱のあと移転を繰り返し、1693年現在の地に移転されています。
枯山水庭園・涅槃の庭やご本尊・阿弥陀如来立像「うなずきの弥陀」、紅葉と、見どころの多い人気の観光スポットとしても有名です。
季節折々のおもてなし「花手水」
このところ手水舎を花で飾って「花手水」で参拝者をもてなす神社仏閣がおおくなっています。
真如堂の手水舎も花手水になっていて、撮影スポットとしておすすめです。
この日の花手水は、紫陽花と青もみじでした。
紫陽花は、手水舎の上に、そして青もみじは水の中に沈められていて何とも不思議ながら、涼しさを演出しています。
手水舎の向こう側には、もみじの木が立っているため、水面にはもみじが映り込み、水を通して花や木をいろんな角度から楽しむことができます。
上の写真は、庭園の拝観の時に撮影したものです。
お庭の手水舎にも紫陽花と青もみじが飾られ、波紋が静けさを感じさせてくれています。
季節のお花でおもてなししてくださる真如堂の花手水は、日々お花が変わります。
参拝した時にどんなお花が飾られているか楽しみですね。
紫陽花穴場スポット|真如堂の宝蔵・万霊堂を囲む紫陽花
真如堂の紫陽花は、鐘楼の回りや宝蔵や万霊堂を取り囲むように、1000株ほど植えられています。
見頃は、6月初旬~7月初旬です。
1000株もある紫陽花ですが、昔からあったわけではなく、2018年ごろからホームページで「不要になった紫陽花の鉢植えや株をおゆずりください」と呼びかけていて、紫陽花が増えていったようです。
紫陽花の名所としては、まだ穴場的存在と言えるかもしれません。
本堂を右に進むと、鐘楼の周りに紫陽花が咲いています。
そして、本堂裏の万霊堂をぐるりと囲むように紫陽花が咲いています。
色とりどりの紫陽花が、白い建物を引き立てています。
万霊堂横の宝蔵の周りも、見事に紫陽花が取り囲んでいます。
種類もいろいろあるので、ゆっくり見て楽しんでみて下さい。
くるくるっとしたかわい紫陽花や、
赤くて渋いの紫陽花もあります。
紫陽花の花道のようになっていて、撮影スポットとしてもおすすめです。
前日の雨で、紫陽花の色も美しく、周りの青もみじや苔も生き生きとしていました。
【真如堂】アクセス基本情報
【真如堂】基本情報
住所:京都市左京区浄土寺真如町82
電話:0757710915
HP:http://shin-nyo-do.jp/
拝観時間:9:00~16:00(受付15:45まで)
拝観料:通常期大人500円
アクセス:JR京都駅から市バス「5系統」「17系統」「100系統」乗車、「錦林車庫前」バス停下車、徒歩約8分
最寄りのバス停は、「真如堂前」または「錦林車庫前」となります。
どちらも歩いて8分ほどですが、真如堂前からは急な上り坂になっているため、錦林車庫前で下車をおススメします。
真如堂と言えば、紅葉を思い浮かべる方も多いと思いますが、
美しい青もみじと、1000株の紫陽花が一緒に楽しめ、この時期ならではの景色が楽しめる梅雨の時期もおすすめですよ!