今回は、日本全国にある天神さまの中でも、道真公と特に縁深く「日本三大天神」と称される天満宮3社をご紹介します。
ただし、「三大○○」にはつきものなのですが、日本三大天神にも諸説あります!
まずは、一般的にゆるぎない2社をご紹介した後、最後のもう1社を諸説も含めてご紹介ますね!
目次
【日本三大天神】一般的にゆるぎない2社は「総本宮」と「総本社」
天満宮とは、菅原道真公を祭神とする神社のことす。
学問の神様として受験生を中心に絶大な人気を誇っている天満宮は、「天神」や「天神さま」という呼び方で親しまれています。
日本全国に、およそ12,000社あると言われる天神信仰の神社「天満宮」のうち、代表的な3社のことを「日本三大天神」と称します。
それでは、まずは一般的にゆるぎないと言われる2社をご紹介しますね。
総本宮「太宰府天満宮」~ 道真公最後の地 ~
まずご紹介するのは、日本全国に約12,000社ある天満宮・天神の総本宮として知られる福岡の太宰府天満宮です。
朝廷での勢力争いに巻き込まれ、失意のうちに京都から太宰府へと左遷された菅原道真公は、この地で人生の最期を迎えました。
太宰府天満宮には、年間に約1000万人の参拝者が訪れ、全国各地にある天満宮の中で年間参拝者数が最も多い天満宮でもあります。天満宮と言えば、ここ太宰府天満宮を思い浮かべる方も多いかもしれません。
太宰府天満宮では、毎年10月1日〜31日に「特別受験合格祈願大祭」が行われます。
この期間中は「飛龍天神ねぶた」で門が装飾され、龍のように「試験を突破」「難関を突破」できるよう祈願しながら、多くの受験生やその家族が門を通り抜けます。
総本社「北野天満宮」~ 天神さま発祥の地 ~
次にご紹介するのは、天神信仰の発祥の地で、日本全国の天満宮・天神の総本社として知られる京都の北野天満宮です。
お生まれになった時から、政略により無実の罪で大宰府に流されるまで、菅原道真公が過ごされた地が京都です。
北野天満宮は、受験生の合格祈願スポットとしてだけではなく、京都の観光スポットとしても有名で、毎月25日の縁日や、名所として有名な梅の花・紅葉の時期には、境内がライトアップされ、多くの参拝者で賑わいます。
【日本三大天神】最後の1社は?
最後の1社が、諸説あるというのは「三大○○」にはつきものなのですが、日本三大天神にも諸説があり、「我こそは!」と名乗りを上げる天神社が日本各地にあります。
ここではその中でも、一般的に「日本三大天神」の1社として、名前をあげられることが最も多い最後の1社と、その他の諸説もご紹介します。
「防府天満宮」~日本で最初の天神様~
一般的に「日本三大天神」の1社として、名前をあげられることが最も多いのは、山口の防府天満宮です。
菅原道真公が亡くなった翌年に創建された「日本で最初の天神様」として有名な天満宮です。
防府天満宮の授与品には、「受験合格お守りセット」というものがあります。
中には、御神札・お守り・祈願絵馬・菅公鉛筆、それと「合格はちまき」が入っています。
この「合格はちまき」は、めでたく志望校に合格した受験生たちが、お礼の気持ちを込めて返納するという伝統があります。
この返納された「はちまき」は、毎年12月中旬に巫女さんが、洗濯しアイロンをかけます。
この合格した先輩方の縁起のいいはちまきですが、希望者には無料で配布され、受験生の強い味方アイテムとなってくれます!
「三大天神」諸説あり!
ご紹介した3社の他に、日本三大天神の3社目として、名乗りを上げる天神社が日本各地にあります。
3社目として名前があがる何社かをご紹介していきましょう。
●曽根田天満宮(福島県福島市)
●小平潟天満宮(福島県猪苗代町)
●大生郷天満宮(茨城県常総市)
●亀戸天神社 (東京都江東区)
●荏柄天神社 (神奈川県鎌倉市)
●大阪天満宮 (大阪府大阪市)
●和歌浦天満宮(和歌山県和歌山市)
●曽根天満宮 (兵庫県高砂市)
さきほど、日本三大天神の3番目には、一般的には山口県の防府天満宮(ほうふてんまんぐう)があげられることが多いとご説明しました。
茨城県常総市にある大生郷天満宮も3社目に名前を聞くことがあります。これは、関東から東北にある天満宮の中では最も古い天満宮とされていて、菅原道真の遺骨が祀られているなどの理由からのようです。
名前があがるそれぞれの神社に、それなりの理由があって、調べてみるのも楽しめますよ!
【日本三大天神】まとめ
学問の神様・菅原道真公をお祀りする天満宮を代表する「日本三大天神」は、
諸説があり3社目に名乗りをあげる神社は多いものの、
「太宰府天満宮」総本宮
「北野天満宮」 総本社
「防府天満宮」 日本最初の天神様
上の3社と言われることが、一般的には多いということでした!