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【京都:北野天満宮】基本情報アクセスご紹介

京都に鎮座する「北野天満宮」は、全国におよそ12,000社ある菅原道真公をお祀りする天満宮の総本社です。

境内には、数多くの重要文化財や国宝があり、それ以外にも梅や紅葉の名所としても有名な、京都旅行では外せない観光スポットです。

今回は、北野天満宮の基本情報や見どころをご紹介します!

天神信仰発祥の地「北野天満宮」

北野天満宮は、天満宮の総本宮と呼ばれる福岡の太宰府天満宮と、最初に菅原道真公の御霊が祀られた山口の防府天満宮と並んで、三大天満宮に数えられる神社です。

北野天満宮は菅原道真の怨霊を鎮めるため建てられた⁉

道真公は、幼少の頃から学業に励み、弓の技術も卓越しているという「文武両面」の優れた才能の持ち主でした。

政治家としても手腕を発揮し、遣唐使を停止するなどの実績をあげ、異例の出世を重ね右大臣にまで就任されました。

順風満帆だった菅原道真でしたが、藤原時平の政略に陥り、無実の罪で太宰府へと左遷させられ、京都に戻ること叶わず、濡れ衣を着せられたまま太宰府で生涯を終えました。

道真公の死後、天変地異が起こり落雷による死者やけが人が相次ぎました。そして、都では道真の左遷に関わった醍醐天皇とその皇太子が病で亡くなってしまいました。

人々が、道真公の怨霊の仕業に違いないと騒ぎだすと、その怨霊を鎮めるために北野天満宮が建立されることとなったのです。

建立後、藤原氏によって社殿の造営され、987年、一条天皇から「北野天満天神」という神号が認められました。

そして、1004年に一条天皇が行幸し、国や民を守る神として崇拝されるようになっていきました。

江戸時代に普及した「寺子屋」には、菅原道真の絵が掲げられるようになり「学問の神様」として信仰されるようになり、学問祈願と言えば菅原道真公を祀る天満宮と言うまでになっています。

北野天満宮の見どころ

本殿

北野天満宮の本殿は、道真公をお祀りする「御殿」と「拝殿」が「石の間」という石畳の廊下でつながっています。

拝殿

そして、本殿の西には脇殿を、拝殿の両脇には楽の間を備えた特色ある構造で、国宝に指定されています。

三光門

中門は、「三光門」と呼ばれ、北野天満宮のシンボル的な存在の建築物となっています。

桃山時代の建築様式で重要文化財に指定されています。

境内にはの使いが牛であることにちなみ、境内には数多くの牛の像が奉納されています。

そして、いつ訪れても多くの参拝者が、牛の頭を撫でているのを目にします。

北野天満宮の境内には、御本殿を囲むように50の摂社と末社が建ち並んでいます。

菅公ゆかりの方々をおまつりした社もあり、その御神徳も多彩ですので、ぜひ摂末社もゆっくりとお詣りしてみて下さい。

絵馬奉納所

学問の神様を祀る北野天満宮には、毎年おおくの学業成就や入試合格祈願の参拝者が訪れます。

願いを書いた絵馬は、本殿裏側にある絵馬掛所に奉納します。

絵馬掛所には「一願成就のおうしさま」が祀られていて、願いを込めて牛を撫で、祈願絵馬を奉納すると願いが叶うとされています。

上の写真は、受験シーズンではないので、参拝者が少なく奉納された絵馬もまだまだ少ないほうなんです。

受験シーズンになると、受験する学生やその家族が揃って祈願に訪れ、絵馬を奉納するため、この場所は人であふれかえります。

絵馬

願いごとが見えてしまうので、もう少し細かな処理をしたかったのですが、絵馬の数が膨大すぎてザックリとしたモザイク処理となってしまいました。

上の写真は、受験シーズン真っただ中に撮影したものです。

先ほどの写真と比べると、奉納された絵馬の厚みが全然違うのがお分かりいただけると嬉しいのですが…。

絵馬奉納所には、人とすれ違うのもやっと、というくらいの人がいて圧倒されてしまいました。

北野天満宮に参拝すると、お清めをする手水舎を目にするのが毎回楽しみです。

季節折々の草花で飾られた花手水が、毎回違った姿で迎えてくれ、心を和ませてくれます。

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北野天満宮には、もちろん他にもたくさんの見どころがあります。

梅の花や紅葉の名所でもあるので、季節ごとの北野天満宮を楽しんでいただければと思います!

【北野天満宮】アクセス基本情報

北野天満宮】基本情報

住所:京都府京都市上京区馬喰町
電話番号:0758610039
HP:https://kitanotenmangu.or.jp/

開門時間:6:30~17:00
授与所受付: 9:00~16:30
※2023/2現在

アクセス:市バス「北野天満宮前」下車すぐ、嵐電「北野白梅町」駅下車、徒歩約7分

京都駅からバスに乗車される場合は、市営バス50系統に乗車して約30分ほどで「北野天満宮前」に到着です。

電車での最寄り駅は「北野白梅町駅」です。北野白梅町駅は京福電気鉄道嵐山本線・北野線の駅なのですが、「嵐電(らんでん)」と呼ばれる路線のため「嵐電の北野白梅町駅」と言った方が伝わりやすくなります。

嵐山や車折神社、太秦撮影所前、仁和寺、妙心寺、龍安寺などの観光地や有名な社寺に行くのにも便利で、何と言っても京都らしい街並みを走る路面電車なのが、お楽しみポイントでもあるので、ぜひ一度乗車見てほしい電車です!

北野天満宮は無料で拝観できます。

入り口となる楼門の開門時間は、上記に記載していますが、時期や催事によって異なります。

また、毎月25日は境内がライトアップ されており、日没から21:00までライトアップ参拝できます。

ほかにも特別なイベント日は、夜も開門されているので、お出かけ前に北野天満宮公式ページにてご確認ください。

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