1993年に日本で初めて世界文化遺産に登録された「姫路城」は、今年(2023年)で世界文化遺産登録30周年を迎え、姫路城を借景に特設劇場を設け「平成中村座姫路城公演」の開催など多くの記念イベントが催される予定となっています。
そんな姫路城の天守最上階には、「姫路城刑部神社」が鎮座しています。
「姫路城刑部神社」の存在は、天守閣に登ったことがある方なら皆さんご存じかと思いますが、姫路城にはもう一つ「姫路神社」と言う神社があるのはご存じでしょうか?
今回は、姫路城の姫山公園に鎮座する「姫路神社」をご紹介します。
姫路城の城内に入場しなくても参拝可能な場所にあるので、「姫路城が見てみたくて訪れたけど、天守閣に登る時間はない!」なんて方にもオススメですよ!
姫路神社
姫路神社は、明治12(1879)年、旧姫路藩主・酒井家を始祖とし、酒井家藩臣、大庄家、大年寄らの発起によって創祀された神社です。
姫路城鎮護神社として、姫路城の姫山公園に鎮座しています。
大正14(1925)年に、姫路城内官有地1,974坪を大蔵省から買受け、現在の境内地となりました。
また、同じく大正14(1925)年に、姫路市坊主町鎮座の「稲荷神社」を境内に遍座しています。
昭和32(1957)年、江戸時代に播州一円の産業振興に功績のあった姫路藩家老・河合寸翁命を祭祀する「寸翁神社」を境内に造営しました。
その後、昭和39(1964)年には、参拝所として寸翁会館と手水舎が、設けられました。
姫路神社見どころ
姫路駅方面からアクセスすると、桜門橋を渡り大手門から入ると、三の丸広場が広がりその向こうに天守閣が白く輝いています。
左に進むと、姫路城の入場チケット売り場がありますが、姫路神社の参拝には右に進んだ方が近道になります。
天守閣を左手に見ながら奥へと進んでいくと、姫路神社に到着です。
鳥居をくぐると、右手に社務所があり、その傍に「太閤秀吉愛用の手水鉢」がありました。
残念ながら由緒あるなどが見当たらず、詳細は不明です。
昭和39(1964)年に参拝所として設けられたという「寸翁会館」です。
そして、鳥居の正面には社殿が建っています。
社殿の前には、高校生が制作した卯年の絵馬が飾られていました。
最小品種で、うさぎの人気No.1品種「ネザーランドドワーフ」のようですね。とっても可愛いです。
社殿の左奥に、昭和32(1957)年に境内に造営された「寸翁神社」の鳥居がたっています。
鳥居をくぐると、中央には御祭神河合寸翁命の銅像
右には、大正14(1925)年に姫路市坊主町から遍座された「稲荷神社」が鎮座しています。
そして、左に鎮座しているのが「寸翁神社」です。
姫路城の周辺は桜の木が多く、花見スポットとしても有名です。
城内を取り囲むようにある広場や公園では、春になると美しく桜の花が咲き、多くの花見客でにぎわいます。
姫路神社の周辺も例外ではなく、桜を楽しむことがでるので、天守閣に登って白鷺城を中から楽しんだ後は、グルリと散策しながら、外からも楽しんでみてはいかがでしょうか。
【姫路神社】アクセス基本情報
姫路神社は、姫路城のある姫山公園の北側に鎮座しています。
姫路城の天守閣を見学するには、入城料金が大人1000円(2023年3月時点)かかります。
ただし、大手門口から入り、桜スポットとしても有名な姫路城三の丸広場や姫路公園、姫路神社のある姫山公園など、多くのエリアが自由散策可能です。
そのため、姫路神社参拝のみであれば、姫路城への入城料金はかかりません。
【姫路神社】基本情報
住所:兵庫県姫路市本町83
電話:0792226426
情報ページ:https://www.hyogo-jinjacho.com/data/6316003.html
アクセス:姫路駅より神姫バス「国立病院バス停」「美術館前バス停」下車徒歩3分
姫路駅から姫路神社までは、歩くと約20分ほどかかります。
こう聞くとメチャクチャ遠くに感じてしまいますが、姫路駅から真っすぐ姫路城の天守閣が見えていて、姫路城から姫路城桜門橋までは歩いて15分ほどです。
また、まっすぐ大手前通りと言う大通りを歩かず、並行する商店街をブラブラと散策しながら歩くと、あっと言う間で全く苦にならない距離ですので、バスを利用せずに歩いている方がたくさんいます。
姫路は、ご当地グルメもたくさんあるので、散策しながら、あなた好みのお店を探してみるのも楽しいですよ!