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特別公開 ”沙羅双樹の寺” 妙心寺塔頭「東林院」

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京都・妙心寺の塔頭で、妙心寺境内の東側に位置する東林院(とうりんいん)は、本堂前庭に十数本の沙羅の木があり、その花が美しい寺として有名です。

通常非公開の寺院ですが、毎年沙羅の花が見ごろとなる6月には、沙羅の花を愛でる会を開催し、特別公開されます。

今日は、東林院の特別公開と、沙羅の木についてご紹介します。

東林院とは

東林院は、京都市右京区花園妙心寺町にある臨済宗妙心寺の塔頭の一つです。

享禄4(1531)年に細川氏綱が養父・細川高国の菩提を弔うために建立された寺「三友院」が始まりとされています。

当時は上京区にありましたが、高国の孫・山名豊国によって、弘治2(1556)年に右京区へ移され、寺名を「東林院」と改名しました。

沙羅の木

沙羅の木で知られ「沙羅双樹の寺」とも呼ばれる東林院の境内には、十数本の沙羅の木からなる沙羅林があり、梅雨の頃白い花を咲かせます。

祗園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色 盛者必滅の理(ことわり)をあらはす

おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし

たけき物も遂にはほろびぬ ひとへに風の前の塵に同じ

平家物語より

上の一節は、平家物語の冒頭です。

平家物語の冒頭で沙羅双樹を知っていても、実物はどんな花か知らないという方は、多いのではないでしょうか?

三大聖木のひとつ沙羅双樹

沙羅双樹は無憂樹や菩提樹と並ぶ、三大聖木として崇められています。

お釈迦様が滅入する際に沙羅の木が2本並んでいたことから、沙羅双樹と呼ばれるようになったと言われています。(四方に2本ずつ並んでいたなどの他説あり)

そのため涅槃図(ねはんず)にも釈迦様を取り囲むように沙羅の木が描かれています。

お釈迦さまが、クシナガラの地のヒランニャバッティ河のほとりで横たわり入滅されると同時に、沙羅の木が季節外れの花を咲かせ、すぐに花が白くなって散り、花びらでお釈迦様の遺体を覆ったと言われています。

ちなみに、沙羅双樹の「双樹」というのは、お釈迦様が入滅された時、その四方に沙羅の木が2本あったということで、沙羅双樹は木の名前ではありません。

沙羅の木は国によって違う!?

実は、平家物語に登場する日本の沙羅と、お釈迦様にゆかりのある沙羅は別物です。

沙羅は、仏教が伝わった国によってその国土に合った違う花を指すように変化したようで、それぞれの国で別の植物のことを指すため、花の季節や形、色など全く違うのだそうです。

お釈迦様が入滅したといわれる沙羅の木は、インド北部原産のフタバガキ科の植物で、初夏に白い花を咲かせ、その花はジャスミンに似た香りで、木の高さは大きいもので30mにもなります。

インド減算の沙羅の木は、寒さに弱いため日本では温室などがないとなかなか育ちません。

日本の沙羅の木は、インドとは違い「夏椿」のことを言います。

夏椿は、日本原産のツバキ科の植物で、本州から九州の各地で自生し、花の見頃は6月中旬から7月中旬頃です。

仏教が伝わった当時、日本には伝承されただけで、もちろん沙羅は存在していませんでした。

夏椿が沙羅の木と呼ばれるようになったのは、葉の形が似ていたためではないかといわれています。また、沙羅の木を探しに行ったお坊さんが、見間違えたと言う説もあります。

東林院・沙羅の木の見どころ

妙心寺のいくつもの塔頭が立ち並び一つの街のような境内の東側、突き当りを左にまがると上の写真のような参道が出てきます。

両脇には、あじさいと松葉菊の鮮やかな花が目を楽しませてくれます。

真っ直ぐ進んで右側で拝観受付をします。

ちなみに拝観のみは、ありません。
拝観に抹茶・特製菓子付きの1,600円と、拝観に抹茶・特製菓子と精進料理付きの6,000円の2パターンで、予約がなくても当日受付で拝観可能です。

拝観時間は、9:00~16:00(15:30受付終了)です。

受付で、チケットを頂いて本堂に入ったら半券を渡します。

御朱印をいただきたい方は、この時に御朱印帳をお渡ししておきましょう。御朱印帳をお持ちでない方は、書置きタイプの用意もありました。

入ると早速、沙羅の木があるお庭が!

と、いっても写真に撮ると、あまりよくわからないですが、白い花がたくさん咲いています。

お庭を愛でる間もなく、抹茶の用意ができ名前を呼ばれます。

緋毛氈(ひもうせん)の上に移動して、まずは抹茶と和菓子をいただきましょう。こちらは、鼓月さんの和菓子だそうです。

ゆっくりと、お茶と和菓子を楽しんだ後は、お庭を眺めます。

花は、白い5枚の花びらで花芯が黄色いツバキに似た形をしています。

ツバキ科でツバキと花の形も似ていますが、ツバキとは違い秋には葉が落ちる落葉樹で、幹の皮が剥げる特徴をもっています。

夏椿は、朝に開花した花が夕方には落ちてしまう一日花です。

平家物語の一文は、夏椿が咲いてすぐ散っていく姿と、人生や命の儚さを重ね合わせたと言われています。

この日も、朝咲いた花が昼頃には、かなり散って落ちていました。

苔庭に花が散った様子は、白と緑の美しさが風情の中にも虚しさを感じます。

お庭にある沙羅の木は、もともとあった大きな樹齢300年とも言われる沙羅の木が枯れ、その木の子供たちなのだそうです。

お庭で見られる沙羅の木の本数は少ないですが、お庭の奥に続く道にもずっと沙羅の木が並んでいて、本堂の裏側や墓地にも沙羅の木が並んでいるそうです。

拝観は自由で、お茶や食事の後、拝観をしたら自由に帰りますが、食事が終わられるぐらいの時間に合わせてご住職がすこしお話をしてくださいます。ご住職のお話が聞きたい方は、お昼を過ぎたころに行かれるといいですよ。

アクセス

京都府京都市右京区花園木辻北町1-5

JR山陰線「花園」駅下車、徒歩約8分です。

市バス8系統・京都バス61・62・63・65系統「妙心寺前」下車、徒歩約5分です。

沙羅の花は、朝に開花した花が夕方には落ちてしまう一日花、お庭で木に咲く花と苔の上に散った花を眺めると、命の儚さや人生の無情を感じました。

今年令和3年は、6月30日(水)まで特別拝観をしていますが、ご住職のお話では、今年は暑さもあって花が散るのが早いと言うことだったので、行く予定の方は、お早めに行かれた方がいいですよ。

東林院がある妙心寺の境内は、いつも整理されていて清々しい空気が流れる静かなところです。重要文化財や国宝の指定された建物も並んでいますので、帰りには少し散策してみてはいかがでしょう。すごく広いので、歩きやすい靴で行かれることをお勧めします。

それでは、また。

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