京都市上京区には、三国随一という起き上がり達磨をはじめ、8,000体以上の達磨さんが奉納されている事から「達磨（たるま）寺」の愛称で親しまれているお寺があります。
今回は、通称だるま寺（正式名「法輪寺（ほうりんじ）」）をご紹介します。
境内には達磨の石像をはじめ、窓や鬼瓦などあちこちに達磨さんが！授与所にも達磨や干支置物やおみくじなど、達磨があふれていますよ！
目次
法輪寺（だるま寺）
通称「だるま寺」、正式名称法輪寺（ほうりんじ）は臨済宗妙心寺派の寺院です。
創建されたのは江戸時代中期、創建当時は「三蔵院法輪禅寺」と称しました。
昭和20年（1945年）伊山和尚が日本の戦後復興を祈念して「起き上がり達磨堂」を建立、以来通称「達磨寺」として親しまれています。
心願成就をはじめ、厄除け開運、開運招福、大願成就、疾病速消、商売繁盛、受験合格など、どんな願いにもご利益があると言われています。
法輪寺（だるま寺）の見どころ
だるま寺を訪れる方の一番のお目当てといえる、沢山のダルマが並ぶ「達磨堂」は参拝無料です。
衆聖堂と方丈の拝観には300円の拝観料が必要です。
ちなみに衆聖堂にも達磨が沢山奉納されていますよ。
大小の達磨が並ぶ「達磨堂」
昭和20年（1945年）第二次世界大戦直後に、達磨大師にならい七転び八起きの精神で戦後復興をするため、第10世伊山和尚によりだるま堂が建立されました。
三国最初随一と称する起上り達磨をはじめ、諸願成就に奉納された達磨8,000体以上がお祀りされています。
中央にあるドーンと大きなダルマは、お賽銭箱になっています。
口元の部分に穴が開いていてお賽銭を入れられるようになっていますよ！
ちなみに奉納されている達磨さんの中には、上の写真のように、その姿が見えなくなるぐらいお札で埋め尽くされた達磨さんがいます。
これは祈願のお札が貼り付けられているためです。
このお札は、山門を入ってすぐ右手にある授与所にあります。
授与所でペンとノリを貸していただけるので、願い事を書いたお札を大きな達磨に貼り付けてお祈りをしましょう。
手順も授与所で丁寧に教えていただけますよ！
境内の色んな達磨さん
「起き上がり達磨」は、達磨大師の坐禅姿をあらわした日本の縁起物です。
達磨大師は、釈迦から数えて28代目、天竺国国王の第三王子としてインドで生まれたとされています。
仏教の布教のためにインドから中国広州に渡り、洛陽郊外の嵩山 少林寺で忍苦の修行「面壁」を9年間行い、中国禅宗の開祖となりました。
「起き上がり達磨」が丸く手足がないのは、大師が手足が腐ってしまうまで面壁の修行を行ったという伝説からきています。
だるま寺の境内のあちこちで見られる達磨さんは、
木像や石像などいろんなものが見られます。
修行後の姿である「起き上がり達磨」のものもあれば、スラリとした姿のものもありました。
どの達磨さんもギョロリとした瞳と、グッとへの字に結んだ口元が印象的です。
手足が無くなるほど長い間禅の修行に励んだ達磨大師の不撓不屈の精神が表情に現れているように感じました。
他にも窓や鬼瓦などにも達磨モチーフが使われていて、細かいところまで見て回ると楽しめますよ！
達磨の天井画、仏涅槃木像、キネマ殿、見どころ満載の「衆聖堂」
衆聖堂の1階には、十六羅漢木像、達磨の天井画、奉納された達磨などがビッシリと並んでいます。
達磨の天井画は写真を撮るのを忘れてしましましたが、迫力があって珍しいので見逃さないように！
衆聖堂の２階では、まず入るとすぐに仏涅槃木像を見ることができます。
そして、部屋の壁面にはびっしりと多数の位牌が祀られています。
英霊殿には第二次世界大戦の戦没者の位牌が、キネマ殿には日本映画関係者140人の位牌が並んでいます。
日活太秦撮影所長だった池永浩久が奉納された位牌なのだそうで、大物映画俳優や監督の名前の位牌がたくさん並んでいますよ。
方丈と枯山水庭園
本堂の東側には禅の悟りの段階を示す十牛の庭、南側には枯山水の庭があります。
「十牛図（じゅうぎゅうず）」を題材した庭のため、「十牛図」に因んだ銅製の牛の像が方丈の縁側に置かれています。
だるま寺では、節分に“だるま寺節分大祭”が開催され、多くの参拝客で賑わいます。
無尽庭を背に大きなダルマがずらりと並ぶべられ、思わず写真を撮りたくなる光景が見られます。
ちなみにクラブツーリズムでは、「だるま寺の節分祭」も組み込まれたツアーがありますよ！
節分祭りで有名な「吉田神社」や「八坂神社「北野天満宮」などの節分祭もめぐることができるコースなどもあるので、節分に旅行を計画している方は、下のクラブツーリズムのバナーをクリックして検索していてくださいね！
＜検索手順＞
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【法輪寺（だるま寺）】アクセス基本情報
【法輪寺（だるま寺）】基本情報
住所：京都府京都市上京区行衛町４５７
電話：075-841-7878
拝観時間：9：00～16：30
拝観料：300円（達磨堂の拝観は無料）
参考HP：https://www.city.kyoto.lg.jp/kamigyo/page/0000012917.html
アクセス：JR京都駅より山陰本線（嵯峨野線）「円町」駅下車、徒歩約７分
だるま寺から15分ほど歩くと、方除けのパワースポット「大将軍八神社」があります。そこから更に5分ほど歩くと「北野天満宮」にも参拝できますよ！
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