京都|神使が"うなぎ"⁉わけあって小さいけれど、知る人ぞ知る子授けの神様「三嶋神社」

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京都にはたくさんの観光名所や有名な神社仏閣がありますが、ガイドブックは載っていないけど、知る人ぞ知る子授け・安産の神様で、なんと秋篠宮殿下も祈願で二度もお越しになったという神社が京都東山にひっそりと佇んでいます。

今回は、京都東山に鎮座する三嶋神社をご紹介します。

マンション裏にひっそりと佇む小さな神社ですが現在の社殿となった経緯や、境内のいたるところで目にするかなり変わった「神使」についても詳しくお届けします!

目次

三嶋神社の由緒

その歴史は平安時代末期にまで遡るという由緒ある神社なのですが、地元の京都人にもそれほど知られていないのですが、平安時代には、三嶋大明神が子授けの神様としてかなり評判が高かったことがわかる逸話が残っています。

後白河天皇の中宮、平滋子(建春門院)は皇子恵まれないことを嘆き摂津三嶋神に祈願したところ、夢で「汝に男児を授ける、よって三島の神をお祀りせよ」とお告げがあり、その後平滋子が妊娠出産されました。

このことによって後白河天皇は平重盛に命じて社殿を造営、三嶋神を勧請し永暦元年(1160)9月に創建されました。

高倉天皇の中宮である建礼門院(平清盛の娘・徳子)も三嶋神社に祈願し、後の安徳天皇を授かったとされています。

そんなことから古くから皇室の崇敬を集めてきたのです。

1174年には、牛若丸(源義経)が参籠(さんろう)し、1190年には源頼朝が権大納言に任じられたお祝いにに参詣したと伝わっています。

1241年に社殿が焼失しましたが、その後、鎌倉幕府第8代執権・北条時宗が再建、 1567年には兵火により焼失、第106代・正親町天皇により再建と、歴史をつみ重ねていきました。

ご祭神は、大山祗大神(おをやまづみのおをかみ)・天津日高彦火瓊々杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)・木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。

狭小地に鎮座するには訳がある⁉三嶋神社の境内ご紹介

三嶋神社はマンションの脇にポツンと鎮座しています。

ちなみに車が止まっている場所は、隣の家で三嶋神社の敷地ではありません。駐車場はないのでご注意ください。

三嶋神社の現在の姿は、平安時代には子授けの神様として信仰され、焼失の後も再建され、広大な境内だったとは思えないほど小さくなっています。

実は、三嶋神社がこんなにこじんまりとしてしまったのには理由があります。

三嶋神社は多額の負債をかかえ、2000年に負債のため神社の境内地を手放さざるを得なくなり、その跡地にマンションが建設されたのです。

瀧尾神社の境内に移転したのですが、地主さんの厚意から旧社地に建ったマンションの脇に本宮の敷地が設けられ現在に至っています。

マンションの間の細道を入っていくとすぐに右手に真っ赤な鳥居が建っています。

反対側にある戸建が社務所になっていて、御朱印や授与品がいただきたい場合は呼び鈴を鳴らすシステムです。

社務所側に手水舎があるので、まずはこちらで清めてからおまいりをしましょう。

三嶋神社には、「揺向石(ようこうせき)」という石が鎮座しています。

結び(良縁・夫婦和合・家内安全)の御神徳があると言われ、かつて牛若丸(源義経)が参籠した際に、夢の中に白髪の翁が現れ、「汝、志久しからず、早々に奥州に下るべし」との御神徳を得、夢から覚めて再拝して、夢で翁が立っていた所を見ると、この石があったという逸話が残されている石です。

https://fufu-de-omairi.com/kyoto-takiojinjya/
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三嶋神社の神使はウナギ⁉

三嶋神社を訪れると、目を引くのが鰻の描かれた絵馬です。

三嶋神社の神のお使いは、「巳蛇(みずち)」すなわち「水蛇」なのです。

棟木のように丸く長いことから「牟奈岐(むなぎ)」と呼んだ鰻(うなぎ)を「水蛇」の代表として神使として祀ったのだそうです。

神使である鰻を祈願中は食べてはいけないという、鰻断ちの信仰が今も守られています。

また、鰻を扱う業者からも篤く信仰され、毎年10月26日に祈願所で鰻放生大祭が斎行されます。

うなぎ神社とも呼ばれる三嶋神社、現在はたいへん小さな社ですが、ナマズの研究をされている関係からか、なんと!秋篠宮殿下が2度も参拝されています。

1994年に秋篠宮殿下、紀子妃殿下がご夫婦で御参詣、そして、2003年、本社地に社殿造営につき秋篠宮殿下が御親拝されました。

その後、2006年に悠仁(ひさひと)親王殿下がご誕生されているため、子授けの御神徳まだまだ強力!と言っても良いかもしれませんね!

【三嶋神社】アクセス基本情報

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