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秘境・奈良県天川村のパワースポット大峯本宮・天河大辨財天社

こんにちは。

【夫婦でお参り】のHOKI & MIYUです。

今日もポチポチと、神社仏閣に関わる情報をお届けします。

今日は、芸能の神として知られる奈良県吉野天川村の天河大弁財天社をご紹介します。

来るべき時期が来ないとたどり着けない、神様に呼ばれた人が行く、などの言い伝えがある、強力なパワーを持つ神社ですよ。

天河大辨財天社の由緒

天河大辨財天社は、飛鳥時代、弥山(みせん)の鎮守として祀られたことが始まり、役行者の大峯開山の際に蔵王権現に先立って勧請されたとされています。

その後、大海人皇子がこの地を訪れ、天心地祇に勝利を祈願して琴を奏でると、役行者が弥山山頂に祀ったとされる弥山大神が天女の姿で現れ戦勝の祝福します。

その後、皇子は壬申の乱に勝利を収め、即位して天武天皇となりました。このときに天武天皇により神殿を造営され「天の安河の宮」と名付けられました。

これが天河大辨財天社の始まりとされています。

ちなみに、これが天川村の名前の由来ともされています。

天河大辨財天社は、大峯修験の要の行場で、高僧や修験者たちが集まるところでした。弘法大師空海が高野山の開山に先立って3年間大峯山で修行したときの最大の行場がここ天河大辨財天だったことから、弘法大師にまつわる遺品が奉納されています。

ご祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)です。

市杵島姫命は、素戔嗚尊の剣から生まれた女神で水の神様です。

名前の通り「弁財天」として信仰されていますが、芸能の神としても有名で、能の奉納が毎年行われ、世阿弥も用いたとされる阿古武尉の面などが多数奉納されています。

天から降ってきた4個の石「羅牟陀石」

天河大辨財天社は、 巨石の上に建っています。

「天から降ってきた4つの石」「3か所の湧き出る清水」「8つの杜」に囲まれていて、これは「四石三水八ツの杜(しせきさんすいやつのもり)」と呼ばれ、五行思想に基づいて配置された聖域となっているのだそうです。

羅牟陀石(むしろいし)と呼ばれる天から降ってきた4個の石ですが、4個のうち3個は、境内の石段の右側、五社殿の前、裏参道下行者堂の左側 に祀られています。4個目は、境内にはなく、神社のそば天ノ川の中にあるようです。

上の写真は、五社殿の前に祀られている石です。

手水舎の横の池は、水が湧き出ていて写真では分かりにくいですが、とても澄んだ綺麗な水でした。手水舎の水も冷たくて気持ち良かったです!

天河大辨財天社の境内

赤い鳥居をくぐります。

鳥居をくぐるとすぐ左手に、手水舎と先ほどの湧き水の池があります。

手水舎で清めたら、赤い橋を渡ります。

橋の向こうに見える鳥居から階段を上ると拝殿です。

拝殿に着くと、その配置に違和感を感じます。

階段を上がると拝殿があって、その奥に本殿があると思いきや、階段を上ると拝殿を中央に、左側に本殿、右側に舞殿となっています。

これは周辺に日本古来の自然信仰が残っているために、山に向かって本殿が建てられたからなのだそうです。横から見ると、建物が高くなって行っていて、拝殿から本殿へと山に向かって建てられているのが分かります。

本殿へ向かう石段の中央付近、左手に五社があります。

階段下から見ると上の写真のように、五社の上に本殿が見えています。

境内裏手も美しく清められています。

境内裏手にまわると、日本古来の自然信仰が残っていることが強く感じられます。自然に囲まれ、守られ、共存している神社です。

五十鈴

祭壇の前の鈴は、五十鈴(いすず)と呼ばれる鈴で、普通の鈴とは形状が違います。

五十鈴の特徴的な三つの球形の鈴は「いくむすび」「たるむすび」「たまずめむすび」という、魂の進化に重要な三つの魂の状態を表しているのだそうです。

五十鈴は、古来から伝わる天河大辨財天社独自の神宝で、天照大御神が天岩屋戸にこもられたとき、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が、ちまきの矛をもって、岩屋戸の前で舞を舞うと、岩屋戸が開き、天地が照りかがやいたという伝承に登場する「神代鈴」と同じものだと伝えられています。

上下の鈴は、それぞれ金と銀でできています。

鈴の音を上手く響かせるためにはコツがあり、鈴緒を持って鈴に描かれた渦巻状の溝に沿うようぐるぐると回すとよいそうです。

五十の響きによって、心身が清められ、魂が本来あるべき状態に戻り、活力が湧くとされています。参拝した時には、鈴緒が固定されていてその音を聞くことができなかったので、また是非参拝したいです。

五十鈴守も神社社務所にて授与していただけますよ!

アクセス

住所:奈良県吉野郡天川村坪内107

天河大辨財天社は、大峰山から流れる清流のほとりに建つ神社です。

参拝への道沿いでは、美しい川の流れを見ることができます。キャンプ場も多く、夏場は多くの川遊びを楽しむ人の姿が見られます。

途中、道沿いで天然鮎の塩焼きをいただきました!

小ぶりだけど、とっても美味しかったです!

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