京都の繁華街、四条駅から歩いて5分ほどの場所に「繫昌(はんじょう)神社」があります。
「繫昌神社」と聞くと、もう絶対商売繁盛のご利益があるとしか思えない、縁起の良い名前ですよね!「日本で唯一の商売繁盛についての神社」と称している神社なんです。
今回は、京都四条に鎮座する繁昌神社の境内の様子や基本情報、アクセスをご紹介します。
繁昌(はんじょう)神社とは
「日本で唯一の商売繁盛についての神社」と称している繁昌神社は、この辺りの地名の由来にもなった神社で、その歴史は古く平安時代前期まで遡ります。
清和天皇の時代、藤原繁成の邸宅の庭に「功徳池(くどくいけ)」という池があったのですが、この功徳池の中島に安芸の宮島から「市杵嶋姫命」「田心姫命」「湍津姫命」の宗像三女神を勧請したのが繁昌神社の起源とされています。
昔は「班女神社(はんにょじんじゃ)」や「半女の社」と呼ばれていたのですが、「はんにょ」が訛って繁昌(はんじょう)神社と呼ばれるようになったと言われています。
また、江戸時代には真言宗の寺院によって管理され「功徳院」と呼ばれていましたが、明治の神仏分離によって神社だけが残りました。
ご祭神の「市杵島姫命」は「弁財天」を指すことから、商売繁盛の利益があるとされています。
また、書物に「班女と繁昌は同音の為、男女参拝し子孫繁栄を祈願する」と書かれていることから、縁結びの神としても信仰され、良縁成就のご利益があると言われています。
「繁昌神社」境内の様子
繁昌神社は、かなり小さな神社なのですが、鮮やかな朱色の玉垣が目を引きます。
鳥居をくぐると右手に小さな手水所があり、綺麗に花で飾られていました。
目の前には、本殿があります。
本殿前には、良縁祈願と繁昌祈願の蝋燭が用意されています。
繁昌神社ご朱印
左手には、社務所があるのですが、通常無人となっています。
御朱印や御札、お守りは、社務所前の籠に用意してくださっているので拝受することができます。
ただし、用意されている御朱印は、手書きのものではありません。
手書きの御朱印をいただきたい場合は、御朱印の申込書があるので記載して、志納料と一緒に社務所前に置かれている賽銭箱に収めると、後日郵送していただけます。(※コロナ対策のため当面の処置とのこと)
「ますます繁昌するお守り」や金運上昇・財運向上のお守りもありますよ!
小さな神社ですが、毎年5月には「繁昌祭り」が行われ、京都随一の繁華街「四条烏丸」の交差点での神輿の辻回しは見どころです!
京都観光の際は、商売繁盛と良縁成就のご利益がある繁昌神社にぜひ参拝してみて下さいね!
【繫昌神社】アクセス・基本情報
【繫昌神社】基本情報
住所:京都市下京区繁昌町308
電話:0753714615
参拝時間:8:00~日没
アクセス:地下鉄烏丸線「四条駅」6番出口から徒歩約4分、阪急電車「烏丸駅」26番出口から徒歩約5分
京都駅から行かれる方は、京都駅から地下鉄烏丸線で「四条」で下車するか、京都駅前のバス乗り場から、京都市営バス5号・26号で「烏丸松原」バス停で下車となります。渋滞などなければ京都駅から7分ほどで到着です。
繁昌神社は、非常に小さな神社で駐車場はありません。
近隣にはコインパーキングがありますので、コインパーキングを利用しましょう!
京都の繁華街すぐ側にあり、京都観光の際にも立ち寄りやすい神社ですので、商売人や経営者の方は、繁昌神社にお参りしてみてはいかがですか?
一般的に「繁盛」と言う字を見ることが多いのに「はんじょう神社」は「繁昌」の字があてられているので、ちょっと気になって「繁昌」と「繁盛」の違いを調べてみました。
「繁昌」「繁盛」共に、にぎわってさかえるという意味で、違いはありませんでした。
実は、「はんじょう」という漢字は、元々は「繁昌」の字が当てられていたのですが、それが「繁盛」の字が当たられることが一般的になったのだそうです。
そのため、神社や神社の商売繁盛のお札や絵馬、お守り等には「繁昌」の字があてられていることが多いと言うことのようです。